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英雄級冒険者、ギルドマスターになる〜僕の実力は弱いのにギルドのみんなが過大評価している〜  作者: アークマ


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英雄級

 オウガがギルドマスター就任パレードの次の日、オウガはため息をつきながら家で部屋の掃除をしていた。

 オウガがギルドマスターになるギルドの建物はもう少しでできるらしいけどそれまで家で過ごしてくれと言われた。

 ちなみにオウガは英雄級なんて呼ばれるほど強くない。冒険者のランクとしてはC級からB級、A級と上がりS級まであがりS級の上は英雄級と呼ばれている。英雄級と呼ばれるのは数十年に一人できればいいとまで言われてる。

 それでオウガがなぜ英雄級と呼ばれるようになったかというとオウガはC級ランクの冒険者でたまたま依頼をこなしていた際に、英雄級が討伐するような魔物、上位種のドラゴンに遭遇した。ドラゴンはA級くらいじゃないと討伐できないと言われているが僕が討伐してしまったドラゴンはS級冒険者が倒せてないやつだったらしく、それで英雄級扱いされた。

 ちなみにその時オウガがドラゴンを倒した現場を見ていたのがパレードの時、一緒にいたうちの一人、サキナだ。ちなみにどうやってドラゴンを倒したかと言えば本当に、信じて欲しいんだけど逃げてたら勝手に死んだんだ。なんかよくわからないけど。でも最終的に逃げきれなくて道端に転がってる何かを投げたら死んでた。だからどれが理由かわからない。

 オウガは部屋の掃除をしながらなんでこんなことにと思っているとサキナがオウガの家にきた。


「オウガ様!」

「ど、どうしたのサキナ」


 サキナ・スレイ。S級冒険者。オウガよりかなり強い。武器は剣で王都にある僕が所属していたギルド、パルガイアーの中では最強の剣士冒険者で英雄級に近いと言われていた六人のうちの一人だ。


「オウガ様のギルドができました!ちなみに私はパルガイアーをやめてオウガ様のギルドに入ります」


 いややめなくていいよ。というか頼むから来ないで。僕弱いからサキナとかの面倒みれる自信ないよ。

 オウガはサキナを見ながら嫌そうな顔で視線を送るとサキナは


「す、すいませんオウガ様。やはりですぎたまねをしすぎましたか?ここは私の首一つでどうか」

「いやいやいや!そんなことしなくていいから!サキナがギルドに入ってくれて嬉しいなー」


 オウガは慌ててサキナに言うとサキナは嬉しそうな顔で


「あぁぁ。ありがとうございますオウガ様。オウガ様の寛大な処置に私は感謝します」


 ……どうしてこうなったんだろう。僕はそんな強くないのに。頼むからサキナ以上に強い人は来ないで欲しいよ。はぁー。これからのこと考えるとほんとに頭が痛いなぁ。

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