魔獣
ミィナは溢れてくる魔獣に何度も魔法を食らわせていたがだんだん面倒になってきたのか
「もうこまこまめんどくさくなってきた!でかいのいくよ!」
ミィナは片腕をあげて指をパチンっと鳴らすとオウガ達の目の前で大爆発が起こる。
「オウガさん。あれは」
「すごいでしょミィナちゃん。本当なら詠唱しないとダメな魔法をむ詠唱で使うんだから」
オウガがメランに言うとメランは首を縦にふり
「これはうちのギルドマスターがミィナさんがやばいと言っていたのも理解できます」
「そうだろそうだろ。僕も彼女は規格外だと思うよ。まさに天才ってやつさ」
オウガはメランに言うとミィナがオウガに近づき
「お兄ちゃんどう?ミィナ頑張ったよ」
「そうだね。すごく頑張っていたね」
オウガはミィナの頭を撫でるとミィナは嬉しそうな表情をしていた。
「騒がしいから様子を見に来てみればここはデートスポットではないんだぞ」
魔獣が現れていた方から一人の男が現れる。男の見ためは両腕に毛が生えており顔の半分をとらの毛皮のようなかぶりものをしていた。
「毛ぶかいおっさんだ!」
「誰が毛深いおっさんだ。わしはコオヅキ。魔王様のしもべよ。わしの可愛い魔獣達をよくもやってくれたな」
「やってくれたなってそんなことを言うくらいなら自分の住んでるところで大人しくしてればいいのに」
ミィナはコオヅキと名乗った男に言うとコオヅキは
「ふん。大人しくするわけないだろ。魔王様の目的は人間をこの世から消し、人間のいない世界を作る。その為にわしはこうしてここにくる人間どもを狩っている」
コオヅキは手に持っていた何かを転がすとそれは白骨化した人の頭だった。
「趣味の悪い魔族ね!」
ミィナはコオヅキに魔法を放つとコオヅキの片腕がふきとぶ。
「っぐ!ぐぉぉ!」
「生憎だけどミィナはそこら辺の冒険者より何倍も強いから」
「確かにわしの片腕をとばすとはやるな。だがわしもそこら辺の魔獣と一緒にしてもらっては困る」
コオヅキのふきとんだはずの腕が再生していく。
「再生するんだ。でもミィナのやることは変わらない」
ミィナはまた片腕を魔法でとばそうとするとコオヅキの片腕はなぜかふきとんでいなかった。
「あれ?おかしいな。ミィナの魔法が効いてない」
「効いてない?違うなぁ。わしは対応しただけだ。お前の魔法にな」
コオヅキは腰にぶら下げてある剣を抜くとミィナに斬りかかる。ミィナは透明にしていた杖でコオヅキの剣を防ぐ。
「なんと!」
「ミィナをそこら辺の冒険者と思わないでと言った!」




