ギルド
サキナはオウガとの出会いを思い出した後、オウガに
「やはりオウガ様がギルドマスターになればもはや安泰しかありませんね。魔族に怯えて暮らす民たちにも心配をかけずにすみます」
オウガはサキナに言われた後とりあえず自信ありげに「そうだね」とこたえる。内心は汗だらけだ。
「なんでみんな気づかないんだろうかな」
オウガはボソッと呟いた後、ちょうど王都につき、自分のギルドに行く前に王都にあるもう一つのギルド、パルガイアーに寄る。
オウガはサキナとアキカを連れパルガイアーに入ると
「おやおや?このギルドのもとS級冒険者のサキナさんとアキカさんじゃありませんか」
メガネをかけ黒いローブを着た男が二人に絡むとサキナが睨みつけ
「A級冒険者のバカ君がどうしたの?」
「バルカンだ。ちなみに今はS級冒険者だよ。バカは君の方じゃないんですか?サキナさん」
黒髪メガネの男、バルカンがサキナに言うとサキナは腰の剣を抜きバルカンをおしたおし剣を向ける。
「な、何をするんですか!ギルド内で殺しは」
「煽ってきたくせに何を言ってるの?それに私があなたを殺すわけないじゃない。でも実力ってものは教えておかないと」
サキナがそこまで言うとギルド内でぱしんっ!とでかい音が響く。
「やめてくれよサキナ。うちの冒険者をいじめないでくれ。そんなやつでもS級だから」
「ギ、ギルドマスター!そのいい方はないですよ!それに私は被害者」
「おい。俺様をあまりバカにするなよ。ことの始まりはみていたんだ。いい加減なことするとS級を剥奪するぞ。S級とは英雄級の前のランクなんだ。それ相応の態度でいてもらわねば。そんなこともわからんのか?」
パルガイアーのギルドマスターはバルカンに近づき言うとサキナはバルカンから離れ、バルカンは「くっ」と言った後
「す、すいませんでした」
「それでいい。俺様は公平に見ている。いらんことをしてパルガイアーの評価を下げるのだけはやめろ。うちは自由がモットーのギルドだが人を見下すような行為は俺様が許さん。よーく覚えとけ」
パルガイアーのギルドマスターがバルカンに言うとバルカンは気まずそうな顔でサキナ達の前から去る。
「すまねぇな。うちの奴が迷惑をかけて」
「本当よ。ギルドの管理がなってないんじゃない?トウズ」
サキナはパルガイアーのギルドマスター。名前はトウズ・クランズに言う。トウズももとは冒険者で体はゴツく、腕には十字の傷が入っている。
「そりゃS級冒険者が何人も抜けちゃあな。あんなやつでもいてもらわないと困るくらいにな」




