灰蜘蛛と小学校
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【身体強化Lv.1】のスキルレベルがUPしました。
【身体強化Lv.2】にレベルアップしました。
ミッション:初めてのスキル強化 を達成しました。
達成報酬:体力+7
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「お、思った通りこれにもミッションがあったか。よし、〝ステータス〟」
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名前 天上 優
性別 男 Lv.8
称号 黒と白の混濁者
効果 獲得時、体力、筋力、耐性、敏捷を5倍にする。又、レベルUP時の全ステータスの上昇値と獲得SPを2倍にする。
体力 95(27↑)
魔力 38
筋力 103(20↑+〝石斧〟により15↑)
耐力 93(20↑)
敏捷 95(20↑)
総合 424(87↑)
SP 3
スキル
固有 【世界を渡る者】
【強化解析】
主要 【身体強化Lv.2】
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「うん、大分上昇したな。これで何とか小学科まで行けそうだ」
優はそう呟くと、再び家の塀を跳び越え、小学校へと向かった。
「ん?……あれは……!」
2分ほど来たところで、30メートルほど右に行ったところにある3階建ての家の屋根に、灰色の蜘蛛がいた。
優は、その灰色の蜘蛛に視線を向けた。
「ーーーー【強化解析】」
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名前 グレイスパイダー モンスターランク:E
性別 男 Lv.43
体力 112
魔力 208
筋力 79
耐力 132
敏捷 185
総合 716
SP 43
スキル
情報
・魔神軍の曹長。
・准尉以上の階級の魔族に従う。
・基本的に、臀部から粘性の糸(強度は〝魔力〟に依存)を出し、獲物を捕獲し、消化液(効力は〝魔力〟に依存)で溶かし捕食する。
・3時間前、プレイヤー9人をキル。
・2時間前、プレイヤー11人をキル。
・1時間前、プレイヤー7人をキル。
・51分前、プレイヤー2人をキル。
・33分前、プレイヤー『加村 直子』をキル。
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「あいつはヤバいな……無視して行こう」
先程よりも慎重に進んでいき、5分近く歩いた頃、優は小学校の目と鼻の先まで来ていた。
「んー、ここの柵はかなり高いな」
家が小学校の校庭に面しているため、ボールなどが飛んでいかないように作られた高さ7,8メートルほどの緑色の柵が建てられているため、簡単には超えられない。
校庭には所々にテントのようなものが建てられており、そこにいるようだった。
この柵を超えていくのは目立つので、モンスターに見つかる可能性が高い。先程のグレイスパイダーに見つかれば、それこそお終いである。
「正門から行くか」
正門の周りにはバリケードが三重に張られており、警察官が3人ほどで守っていた。
(正門までの距離は大体20メートル……周りにモンスターは……ゴブリンだけか……よし、行くか)
優は石斧を握りしめると、正門に向かって全力で走り出した。
「ぐぎぃ!」
近くにいた二匹のゴブリンが優に気づき道を塞いで方がーーーー
「ふっ!」
ーーーーズザッ
優の石斧の一振りで両断され、崩れ落ちた。
(レベルも上げて、スキルも獲得したからか、ゴブリンじゃあもう相手にならないな)
「ほっ、ふっ」
優は三重のバリケードを軽々と変えていき、警察官達の元へとたどり着いた。
「な、何だ君は!?」
「今、外から来たのか!」
「どうやって……まさか、モンスター!?」
警察官達は突然現れた優に狼狽し、声を上げる。
(あー、確かにそうなるかもな……今の俺白髪だし)
「いや、俺は人間ですよ」
優がそう言うが、警察官達はあまり信じていないようだった。
「鈴山先輩、コイツどうします?」
「そうだな、おい佐々木、【解析】で確認しろ」
「わかりました!」
40代ほどであろう男の命令に、若い女性警官が元気よく答える。
(【解析】……俺の【強化解析】の下位互換か?固有スキルにも上位互換とか下位互換ってあったんだな……それに、【解析】は人にも使えたんだな。後で試してみよう)
「お二方、この子はどうやら人間みたいです。〝モンスターランク〟の表示がありませんでした」
「じゃあ本当に人間なのか……」
「人間のようなんですけど、ただ……」
「ただ、何だ?」
「ステータスが異常です」
「どのくらいなんだ?」
佐々木という女性警官が2人の警官に俺のステータスについて話した。
「本当にLv.8なんですかね……?我々よりも上じゃないですか」
「でも見てみろよ、この子の持ってる石斧。あれはゴブリンロードのやつだぜ」
「むむ……確かに、【解析】でもゴブリンロードの石斧と表示されました」
(そういえば、【強化解析】でも物を鑑定できるって書いてあったな。こっちも後で試してみるか)
「あのー……ここって避難所ですよね?俺はここに避難しに来たんですが」
「そ、そうか。じゃあ案内しよう」
「有難うございます!」
俺は精一杯の笑顔で答える。すると、2人の男性警官は顔を赤くしていた。
ほっほーん……警官がロリコンか……まあ俺でも今の俺に笑顔を向けられたら同じようになる自信がある。
「んー、2人とも何処にいるんだ……?」
校庭に入り、優姫と瑞姉を探すがいない。というか、校庭には警官を除くと2,3人ほどしか人がいない。
(校舎内にいるのかな……さっきメールで『体育館にいる』って言ってたし。あ、そうだ。メールで着いたって教えておくか)
優はスマホをポケットから取り出し、優姫にメールを送る。
「よし、体育館に向かうとするか」
そう言うと、優は校舎の中へと入っていった。




