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一般白髪ロリータでも頑張れば魔神殺せる  作者: 輪舞曲
第1章 崩壊し始める世界 第二幕 東京の楽園
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再会 2

前日譚(?)を書いていたせいで遅れました。


投稿しようかと思ったけど、めちゃくちゃ長くなりそうなんで凄い悩んでます。


「久しぶりだな、お前たち」



 マジかよ……まさか、こんなところでこの人と再会することになるとは……


 天上 焔。俺たちの長姉だ。まあ、一言で言うと完璧超人ってところだな。


 何をやらせても直ぐに達人級に上達するし、容姿も完璧。非の打ち所がない───やっていることを除けば。


 合理的、というのだろうか。感情すら理屈の一部と捉えている節さえある。端的に言うと、冷徹で淡白。昔から何か怖いんだよなー、この人。



「驚くのも無理はないか。そうだな、どこから話そうか?お前たちが私の前から消えた後……いや、逃げたと言うべきか?」



 この状況は……良くは、断じてないだろうな。瑞姉の気分が悪そうだったのは、もしかしてこれを察知していたからか……?



「私たちに、何を、求めているんですか……?姉さん」



 瑞樹が、消え入りそうな弱々しい声でそう尋ねる。



「ああ、そう怯えるな────と言っても無理か。……なあ、まだ恨んでいるのか?あの時のことを」


「………それは───」



 焔の問いに、瑞樹が応えようとした時、側にいた二人から疑問の声が上がった。



「あのー、何か蚊帳の外になっているんですけど、どういう状況ですかねー……?」


「御三方が会長さんのご家族という話は聞いていないのですが……?」



 土村、木更津の疑問の声に、焔はいつもと変わらぬ冷めた声音で告げる。



「ああ……いたのか、回収役(凡夫)。お前たちの任務は終わっただろう?今、エレベーターの前で紅雲が待っている。さっさと去ね」


「は、はい」



 二人はそそくさと退出した。


 多分、この人自身は怯えさせる気は無いんだろうけど……声音、表情、雰囲気から自然と他者が怯えてしまうんだよなぁ。


 本人も気にしていないところが、更にそれに拍車をかけている。



「さて、答えを聞こうか」


「……恨んでいない、と言えば嘘になります」


「はぁ……つまり恨んでいるということか?はっきりしろ。相手任せの曖昧な答えは嫌いなんだ」


「ッ……!」



 8年前のことは……俺も良く知らないから何とも言えない。


 でも、瑞姉は絶対に何か、核心的なものを知っているはずだ。何せ、俺と優姫をこの人の元から連れ出したのは瑞姉なのだから。



「ねぇ、優兄。あれって、ほむ姉だよね?」



 優姫が小声で俺にそう尋ねてくる。俺もそれに小声で答える。



「ああ、そうだよ。優姫は覚えてないかもしれないけど───って、何処に行くんだ?」



 優がそう声をかけた時には、優姫は既に焔の元へと駆け出していた。



「うーん、ほむ姉っ!」


「ん、優姫か」



 勢いよく抱きつく優姫を、焔は軽く胸で受け止める。



(よくこの雰囲気で行けるな……俺の、というか俺たち大人の事情に子供を巻き込むってのも、おかしな話か)



 まあ、俺も大人と言えるような人間では無いが。なんなら、今は体も子供だな。



「ふむ、髪色が変わったか?それにこの翼………ああ、これは後でいいか。優。お前も随分と変わったな」


「はは、まあそうですね」


「そして、瑞樹。お前は………」



 焔の言葉に、瑞樹は体を震わせる。



「はぁ………なあ、瑞樹。私が言うのもなんだが………いい加減、前を向いた方がいいぞ?」


「………わかって、ます」


「なら、いい。瑞樹、お前はもう下がれ。適当に55階の部屋を空けてあるから、そこで休むといい。優、お前は42階に行け。お前に会いたいと言っているやつがいる。会って来てやれ」



 俺に会いたい人。誰だろうか。心当たりが全くないが、取り敢えず行ってみるしかないのだろう。


 というか、優姫はどうなんだろう。聞いてみるか。



「あれ、そういえば優姫はどうするんですか?」


「ああ、優姫には私も少し用があるから残ってもらう」


「そうですか………」



 優姫に用事?この人は一体何を考えているんだ……?



「気になるのはわかる。だが、別に何かしようってわけじゃあないから安心しろ。まあ、お前が信じようと信じまいと関係のない話ではあるが。わかったらさっさと行け」


「そういうところ、昔から変わってないんですね」


「人の性格はそう簡単には変わらん」



 優は訝しみながらも、結局は焔の言葉を信じることにした。いや、信じるしかなかった、と言う方が正確かもしれない。



 瑞姉と二人でエレベーターまで向かう。瑞姉は一言も発っさず、下を向いたままだ。

 気まずい雰囲気のせいで、俺も何も言えない。



 結局、エレベーターに乗った後も言葉を交わすことはなかった。

 ただ、55階で瑞姉がエレベーターから降りる時に別れの挨拶程度は出来たが。



 チーン



 42階でエレベーターが止まり、扉が開く。


 エレベーターから出ると、壁に寄り掛かっている俺より少し身長が高い一人の少女の黒い瞳と目が合った。

 少女は黒い瞳に黒髪で、その黒髪を後ろで纏めてポニーテールにしている。



「こ、こんにちは………」


「ん、もしかして優か?」


「へ?」



 あれ、何で俺の名前を………?それに、声が男と比べると高いが、女性にしては低いように感じる。



「久しぶりだな。どうした───って、そうか。この姿じゃわからないか」



 一体、何の話だ?



「俺だよ、天啓(あまかけ) (まこと)だよ」


「!?お前、真なのか!?」



 天啓 真。俺の幼馴染の名前だ。

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