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一般白髪ロリータでも頑張れば魔神殺せる  作者: 輪舞曲
第1章 崩壊し始める世界 第二幕 東京の楽園
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変化

遅くなりました……

でも、レポート終わったあぁぁ!!

「いつの間に変わってたんだ?」


 可能性があるとすれば、【狂魔帝の寵愛】か。碧眼は綺麗だったが、こっちの紅の瞳はかっこいい、といった感じだろうか。


(もしかして、暗いのにこんなにはっきり見えるのはこれのおかげか)


 だとすれば、結構有難いのではないだろうか。暗視ゴーグルを常につけているようなものだろう。


「何にせよ、小学校に戻る方が先かな」


 気を取り直し、再び小学校の方向へと足を向けた。



「ん……?」


 小学校まで残り300mほどのところまで来たところで、20mほど先に二人の人影を見つけた。


(まさか、他のエリアのボスか!?)


 反射的に『天壊の太刀』を構える。少しずつ大きくなっていくその二つの影の一つは、瑞樹だった。


「あれ、瑞姉……?」


「ッ……!優!」


 瑞樹が優に駆け寄ってくる。


「あっ、ちょっと、天上さん!?」


 もう一人の影ーーー声からして、若い男性のようだがーーーが瑞樹が走り出したことに声を上げる。


「優、貴方……!血だらけじゃない!大丈夫なの!?」


(あー、確かに服についた血はそのままだったな。左胸に脇腹とか腹は特にヤバいし)


 切り裂かれた左胸と、抉られた右脇腹、貫かれた下腹部の服の部分の周囲には、大量に血がついている。

 傷自体は治っているが、とても痛々しく見える。


「いや、もう治ったから大丈夫だけど」


「そうなの……?それにしても、勝手に抜け出して……心配したのよ?」


「はは、ごめん。次からは言うようにするよ」


「反省してるの……?でも……貴方が無事でよかったわ。本当に、心配したんだから……」


 そう言う瑞樹の声は震えていて、目尻には涙が浮かんでいた。


(心配してくれてるのは嬉しいけど、別にそんな心配するほどのことか……?いや、するほどのことか。血だらけだしな)


 何だか感覚が麻痺してしまっている気がする。世界にモンスターが溢れてから、何だか色んな感覚がおかしくなっている気がするな。


「あの〜、天上さ……って、ボスを倒した子じゃないですか!もしかして、天上さんの探してた人って、この子何ですか?」


 もう一人の男性は、服装からしてどうやら警察官のようだった。恐らく20代半ばほどで、結構若い。身長17cmほどで、少し長めの黒い髪をしている。


「ええ、私のおとーーー」


 瑞樹がそう言いかけたところで、優が制止し、小声で話しかける。


「ちょっと、ややこしくなるから妹ってことにしておいて」


「わ、わかったわ」


「どうしたんですか?」


「いえ、何でもないわ。私の妹よ」


「へぇ〜、全然に似てないっすね」


 こいつ、結構ストレートにものを言うタイプだな。何かいつか地雷踏みそうで心配だ。


「というか、この人誰?」


「ああ、前に言った残ったモンスターの討伐をしてくれてる人の一人よ」


「どうも、警察官の吉田と言います。ボスが襲ってきた時、守るべき市民に守られたことは不甲斐ないですが、おかけで多くの人の命が助かりました。有難うございます」


 吉田はそう言って優に頭を下げる。


「いえ、俺は別に自分の為に倒しただけです」


「そうですか……って、俺?」


 しまった。ついいつもの感じでやってしまった。


「まあ取り敢えず小学校へ戻りましょう?」


「そ、そうだな」


「わ、わかりました……」


 瑞姉が上手く誤魔化してくれたおかげで、吉田からそれ以上追求されることはなかった。



「それで、優。何処に行ってたの?」


 小学校の保健室で、ベッドに座らされて瑞姉に問い詰められる。


「いや、グレイスパイダーを倒しに……」


「一人で?勝手に?」


「だ、大丈夫かなって思ってさ」


「昨日約束したわよね?」


 さっきから怖いって。尋問かよ。


「ま、まあいいかなって思ったんだよ……」


「へぇー、そう。まあ、いいわ。それで、その傷はどうしたの?昼間、『立川市のボスが討伐された』って表示が突然出たんだけど……貴方、立川に行ってたの?」


「いや、駅前の廃墟の雑居ビルあるだろ?そこにいたグレイスパイダーを倒しに行ったら……ボスが襲って来たんだ」


「それって、他のエリアのボスがこのエリアに来たってこと?」


「ああ……そういうことだと思う」


「それは……不味いわね」


「ああ、もしかしたら他のエリアのボスも既にこのエリアにいるかもしれない」


「どうしたものかしら……」


「ん〜、当面は残ったモンスターを倒すしかないんじゃないか?そうだ、後、優姫を見てないんだけど、なんかあったのか?」


 優がそう尋ねると、瑞樹の顔色が変わった。


(もしかして、触れちゃいけかった感じか?)


「優姫は、今ーーー」


 瑞樹がそう言いかけた時、保健室の扉が開いた。


「瑞姉、優兄と何話してるの?」


 優姫だった。3日ぶりにあったけど、特に問題はなさそうでよかった。


「おっ、優姫ーーーーえ?」


 と、一瞬思ったけど、優姫の背中から生えている『それ』を見て、思わず言葉が詰まった。


「お前……背中に翼が生えてるぞ……」


 優姫の背中には、30cmほどの白い一対の翼が生えていた。

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