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一般白髪ロリータでも頑張れば魔神殺せる  作者: 輪舞曲
第1章 崩壊し始める世界 第二幕 東京の楽園
20/40

レベル上げ 1

長くなりそうなので分割して投稿します。

 ーーーーーーーーーーーーー


 【遠視Lv.1】

 遠くの景色を正確に見ることが可能。

 正確に見れる最大距離 スキルレベル×100m

 ぼんやりと把握できる距離最大 スキルレベル×200m


 取得時の消費SPは2です。取得しますか? はい/いいえ


 ーーーーーーーーーーーーー


(これは、思ったより便利かもな)


 優は少し考えた後、『はい』をタップする。


 ーーーーーーーーーーーーー


 【遠視Lv.1】を取得しました。

 SPが2消費されました。


 ーーーーーーーーーーーーー


(さて、後は【雷電の覇者】の詳細を確認しておきたいな)


 ミッション:雷電の覇者 の達成報酬として手に入れた固有スキル【雷電の覇者】。

 優はステータス画面から【雷電の覇者】をタップし、詳細見る。


 ーーーーーーーーーーーーー


 【雷電の覇者】

 雷を力で統べる者。

 全攻撃に電流・麻痺 効果を付与。


 ーーーーーーーーーーーーー


(ふむ、これは……便利、なのかな?)


 どれほどの効果があるのかはわからないが、便利ではあるだろう。

 相手の動きを止めることができるのは、強力な手札の一つとなるはずだ。


「うん、今はこんなところかな」


 優はそう言って、全ての画面を消した。


「優、持ってきたわよ」


 瑞樹が三つの缶詰を持って保健室に入ってきた。

 そして、優のベッドの隣まで歩き、それを優に手渡す。


「瑞姉、ありがと。あれ、これって昨日のやつと同じだ」


 優は三つの缶詰の内、一つを持ちそう言った。


「今は、食料もあまり種類がないのよ。明日、貴方に付き合うついでに、スーパーから色々取ってくるつもりよ」


「ふーん、そっか。俺は服が欲しいな。今着てるこの服も、血がついてるし」


 優の服は、昨日から変わっていない。昨日の戦闘で流した血や、サイクロプスの血が、肩周りや、袖などに付着していた。


「そうね、明日家に一度戻りましょう」


「うん、それがいいかも。まあ、今は服よりも早く食べたいかな」


「はい、缶切り」


「ありがと。できれば開けてきて欲しかったけどね」


「私は貴方の使用人じゃないのよ……!」


「冗談だよ」


 優は笑いながらそう言った。

 2日前まで当たり前だったその光景は、モンスターだらけの世界で、眩しすぎるほどに輝いて見えた。





 ーーーー2022年 4月3日 午前9時


「さて、準備もできたことだし行こう、瑞姉」


 優は左肩にギブスを、額に包帯を巻き、『天壊の太刀』と無線を持ってそう言った。既に昨日の時点で、ネットは使えなくなっていためである。


「本当、その見た目と声にはまだ慣れないわ……」


「俺も、手足が短いのが不便だな。まあ、身体能力は前よりも遥かに上がってるから問題はないんだけど。そんなことより、早く行こう」


「行く前に、約束して欲しいことがあるの」


「えー……何?」


「一つ、無茶をしないこと。二つ、危険だと思ったらすぐに逃げること。この二つを約束してくれるなら、行くのを認めてあげる」


 瑞姉は俺の保護者かよ……いや、一応保護者だったか?まあいい。ここで約束しないと、外に出れないのは確かだ。


「……いいよ、約束する」


「そう、じゃあ行きましょう」


 優は瑞樹と共に、正門から二日ぶりに外へと踏み出した。



 はっきり言って、この町のモンスターは相手にならなかった。

 ゴブリンは勿論、ゴブリンロードもただの雑魚でしかなかった。15体ほど倒したが、レベルの差もありレベルアップすることはなかつまた。

 一度家に戻り、服や食糧を取り、スーパーに向かっている時、グレイスパイダーを見つけた。


「いたな……」


 グレイスパイダーは、3階建てのアパートの屋根に、自身の糸で巣を作っていた。


(念の為、確認しておくか。【強化解析】)


 ーーーーーーーーーーーーー


 名前 グレイスパイダー モンスターランク:E

 性別 男      Lv.48


 体力 124

 魔力 220

 筋力 91

 耐力 144

 敏捷 197

 総合 776


 SP 47


 スキル



 情報

 ・魔神軍の曹長。

 ・准尉以上の階級の魔族に従う。

 ・基本的に、臀部から粘性の糸(強度は〝魔力〟に依存)を出し、獲物を捕獲し、消化液(効力は〝魔力〟に依存)で溶かし捕食する。

 ・プレイヤーのキル数:376

 ・プレイヤーによるキル数:0


 ーーーーーーーーーーーーー


(ん……?少し強くなってるな。レベルが上がっているからか?それに、情報欄の表示も変わった)


 プレイヤーってのは……人間、のことだったはずだ。つまり、こいつは一体で376人も殺していることになる。

 ……こいつを殺しても、気に病むことはなさそうだ。


「ふーーーっ……」


 大きく息を吸い、右手で『天壊の太刀』を構える。


「優、一人で行くのはやめなさい」


「今の瑞姉じゃ、多分厳しいと思う」


「っ、でも……」


「ごめん」


 優はそう言うと、両足に力を込め、グレイスパイダーに向かって駆け出した。

 たった2秒ほどで、アパートの付近までの50mほどの距離を縮めた。やはり、ステータスというのは凄い。


(って、感心してる場合じゃないな)


 グレイスパイダーに目を向けると、どうやらこちらに気付いたようで、臀部から糸を放出してきた。

 優は頭を横にずらしてそれを軽く躱すと、『天壊の太刀』で伸びた糸を切り裂いた。


 更に、跳躍し、アパートの2階の廊下に着地する。

 死角に入ったことで、グレイスパイダーは動きを止めた。


「ふっ……はっ」


 優は三階の廊下に右手の人差し指と中指を引っかけると、日本の指の力で、柵を越え三階の廊下へと登った。


(屋根に登るときはもっと早くしないと攻撃を受けるかもな……左腕が使えれば……いや、この武器なら……!)


 優は『天壊の太刀』を構える。そして、鞘の1番上の出っ張りに片足をかけ、その刃を抜き放ち、屋根に向かって振るった。


 ーーーーザンッ


 鞘から抜き放たれた天の刃は、屋根を切り裂き、その上にいたグレイスパイダーをも切り裂いた。


「ギィィィィッ!?」


 グレイスパイダーが耳障りな叫び声をあげる。その隙に、優は屋根の上へと登った。


「よお……」


「ギィィ!!」


 グレイスパイダーは優を視認すると、怒りの声を上げた。


 優は駆け出すと、一気にグレイスパイダーの目の前まで接近する。

 すると、グレイスパイダーは優に糸を繰り出した。


「!ーーーはぁっ!」


 優はそれをスライディングして躱し、すれ違いざまに『天壊の太刀』でグレイスパイダーを両断した。


「ギィィ……ィィ……?」


 グレイスパイダーはそのまま崩れ落ち、粒子となって消えた。


 ーーーーーーーーーーーー


 初めてE級モンスター:グレイスパイダーを討伐しました。

 SPが20与えられます。


 ミッション:曹長殺し を達成しました。

 達成報酬:敏捷+15


 レベルアップしました。

 称号【黒と白の混濁者】の効果により、SPを6獲得しました。


 『天壊の太刀』の修練度が上昇しました。

 基本補正:筋力+260(10↑)

      敏捷+110(10↑)


 ーーーーーーーーーーーー


次話「レベル上げ 2」は1月5日8時に投稿予定です。

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