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一般白髪ロリータでも頑張れば魔神殺せる  作者: 輪舞曲
第一章 崩壊し始める世界 第一幕 終末の原点
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始まりとステータス

あけましておめでとうございます。

やっぱりステータスがある作品ってのはいいなと思い、書いてみました。

 2022年3月31日 午後10時



 「はあ……疲れたなー……」



 大学2年生の天上(てんじょう)(ゆう)は、バイトから帰り、夕食を済ませ、風呂に入り歯を磨き、後は寝るだけとなった状態で、自室の電気を消し机のライトをつけ、ベッドにうつ伏せに突っ込んだ。



(明日はアルバイトだ…….しかも酒田さんか……最悪だ……)



 優は理不尽に怒るバイトリーダーの酒田の姿を想像した後、目を閉じ眠気に身を預け、眠りに落ちた。



 ー2時間後 2022年4月1日 午前0時



 暗い部屋の中で、ベッドの隣の机の上に置かれたスマホが光を発し、ある映像を写し始めた。


 映像にはニュースの様な背景と机があった。そして、その机の向こうには、肌が白く、短い青い髪に赤い瞳をした30代ほどの男が椅子に座っていた。そして、その男はゆっくりと口を開いた。



「こんにちは、人類諸君。私は魔神軍参謀、カムイという。突然だが、我々魔族ーーーー諸君らが言うところの悪魔 は、諸君ら人類に宣戦布告をすることにした。既に、世界各地に魔神軍の兵達が現れている。最も、君たちはただ滅びるわけじゃない……〝ステータス〟と〝スキル〟が我々同様に、君達にも与えられている。それを駆使し、我々に抗ってみたまえ。ちなみに詳細は、ステータス画面を開けば見ることができる。ではーーーー諸君らの健闘を祈る。」



 その言葉を最後に、スマホの光は消えた。



 ー8時間後 同日 午前8時



 朝日が差し込み、明るくなった部屋で、前日に設定したスマホのアラームが鳴り、優は目を覚ます。

 アラーム以外にも、パトカーや救急車の音が鳴り響いていた、というのもあるのだが。



(はあ……アラームが鳴ったってことは……8時か)



 優はゆっくりと体を起こす。



(何だ……?部屋のものが色々と大きくなった気がする……俺はまだ寝ぼけてるのか?)



 そんな風に疑問を抱きながら、部屋を見渡した瞬間、部屋の端にある鏡に映る美少女が目に入った。



(……は?)



 鏡に映る少女は身長140cmほどと小柄で、ダボダボの服を着ており、美しい白い長髪に綺麗な碧眼を持ち、透き通るような白い肌をしていた。年齢は12,13歳といったところか。



「……?」



 部屋中を見渡しても誰もいない。つまり、この鏡に映っているのは……



「俺、なのか……?」



 思わず口から漏れたは可憐で、とても男のものとは思えない。



 これは、もう……いや、あり得ない。そうだ、まだ確認してないものがあったじゃないか。



 優はダボダボのズボンとパンツを引っ張り、アレがあるかを確かめた。しかしー



「俺の息子がない……だと……」



 凸の代わりに、凹みがある。受け入れ難いその事実に、数分の間、放心状態となった。


 ……おかしいだろ。突然、性別が変わってるなんて。夢か?



 そう思い、頰を抓ってみたが、痛い。どうやら夢でもない様だ。幻覚でも見ているのだろうか?

 と、そんなことを考えていた、その時。



「ーうわああああ!!」



 突如、窓の外から叫び声が聞こえた。何事かと思い、窓から外を眺める。するとー



「何だよ……これ……!?」



 道路では車が炎上し、物が散乱しており、血が飛び散っている場所もあった。正に、世紀末のような状態であった。


 そして、その世紀末の世界に、異形の生き物達が跋扈していた。



(モンスター……か……?)



 薄緑色の肌をし、小さい体躯のゴブリンのようなものに、自転車ほどの大きさの全身が灰色の蜘蛛のようなものなど……現実とは思えない化け物達が住宅街に溢れていた。



「嘘、だろ……」



 あり得ないことが起きている。街が一夜にして滅んでるなんて、そんなこと……



(そうだ、ネットは!?他の街とか県なら無事かもしれない……!)



 スマホを取り、ネットでニュースを閲覧する。



『突如謎の人物から送られてきた謎のメッセージ。世界中で同じ現象がー』

『世界各国に異形の生物が出現ー』

『ー政府は緊急事態宣言を発令。自衛隊と在日米軍が共同で異形の生物〝モンスター〟排除への出動を決定ー』

『横田基地、4本足のドラゴンによって壊滅ー』

『〝ステータス〟と念じる、若くは唱えると表示される謎の画面ー』

『世界中で髪の色が変わるケースがー』

『議事堂が岩の巨人によって破壊され、首相と官房長官、大臣ら6人が死亡ー』



 それらは、世界が既に崩壊に向かっているということを示すものだった。



「はは……何だよ、それ……」



(自衛隊とか米軍が出てるんだよな……?『髪の色が変わるケース』か……俺みたいに見た目と性別が変わる事例には書かれてないのか……クソ、何が起こってんだよ……!!)



 そんな中、ある一つの記事が目に止まった。



「『〝ステータス〟と念じる、若くは唱えると表示される謎の画面』……?何だそれ……ゲームかよ……」



 そう、ステータスだなんて、まるでゲームのようだ。



「この状態で何が〝ステータス〟だよ、馬鹿らしー」



 そう言いかけた時、目の前に白い画面が表示された。



 ーーーーーーーーーーー


  :最重要通知あり:


  名前 天上 優 

  性別 男  Lv.1

  称号 黒と白の混濁者

  効果 獲得時、体力、筋力、耐性、敏捷値を5倍にする。又、レベルUP時の全ステータスの上昇値と獲得SPを2倍する。


  体力 25

  魔力 5

  筋力 25

  耐力 25

  敏捷 25

  総合 105

  

  SP 0


  スキル

  固有 【世界を渡る者】

     【強化解析】


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