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世界の敵に憧れて(仮)  作者: 厨二病大学生
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スーパーの門番

初戦闘を終えてからスーパーまで3kmほどしか離れていないというのに路地裏からどんどん魔物が出てくるため中々進めない。

1体ずつ出てくるのであれば何の問題も無いんだが、3体のゴブリンが同時に路地裏から出てきたときはさすがに焦った。いくら敏捷で勝っているとはいえ、ゴブリンの筋力は人間より遙かに強い。

攻撃を食らってしまうことは避けた方がいいと判断したため、そのときはさすがに逃げの判断をした。

しかし、


「大分レベルが上がったし、今ならゴブリン3体を相手にすることも可能かもしれないな。」


俺は、逃げと攻めを繰り返しながら少しずつ進むことでレベリングを成功していた。

今のステータスはこうなっている。


《名前》桜田 太陽

《種族》人間

《職業》召喚士

《年齢》20歳

レベル5 MP18 筋力 13 防御力 12 敏捷 18 魔力 18 魔法防御力 11

《ユニークスキル》配下創造

《固有スキル》ステータス閲覧、人語理解、鑑定

《通常スキル》召喚lv1、恐怖耐性lv1、精神耐性lv1

《称号》【適応者】【原初の召喚士】


《名前》アル

《種族》ベビーバード(希少種)

《属性》火

《ランク》G+

レベル7 MP 7 筋力 7 防御力 7 敏捷 7 魔力 7 魔法防御力 7

《通常スキル》つつく

《称号》【原初の召喚獣】【太陽の友】



大分強くなったんでは無いだろうか?

各ステータスは1レベル上がるごとに大体2~3くらい上がっている。

それにしても俺は筋力と防御力の数値が上がらないな。敏捷が高いのは元々の俺の特性なのだろうか。

魔力系統が高いのは召喚士になったことが影響しているんだろうな。


「それにしてもアルの成長速度は凄いな。」


数時間前までレベル1だったのに今では俺よりもレベルが高い。しかし、毎回のレベルアップで各ステータスが1しか上がらないとは思わなかった。

もうすでにレベル2~3のゴブリンよりは強いが、同格のゴブリンなんかが出てきたらステータスは大分負けているだろう。

体格も少しだが大きくなっている。


俺は召喚lv1を発動してアルを召喚陣の中に戻させた。

召喚lv1のスキルをいろいろ試しているうちに、一度創造した魔物は召喚陣の中に入ってもらうことで、いつでも召喚可能と言うことがわかった。

アルの移動速度は俺よりも大分遅いため移動時はこうやって召喚陣の中に入ってもらっている。

召喚陣の中はどういった空間になっているのだろうか。


「まあアルもこの辺に出てくる魔物よりは強くなったな。」


この辺に出てくる魔物は何もゴブリンだけではない。今まで確認できた魔物はこんな感じだ。


《種族》スライム

《属性》水

《ランク》G

レベル2 MP 5 筋力 1 防御力 7 敏捷 2 魔力 5 魔法防御力 7

《通常スキル》液状化、再生



《種族》魔虫

《属性》闇

《ランク》G-

レベル1 MP0 筋力 1 防御力 1 敏捷 2 魔力 0 魔法防御力 0

《通常スキル》吸血


スライムは最弱で有名な魔物だ。

しかし実際は思ったよりも倒しづらく、初戦闘のときは時間がかかった。何度フライパンで叩き潰しても再生してしまう。

最終的には透明な体の真ん中にある核を潰せば倒すことができた。

さすがこの辺で唯一のGランクの魔物だ。


魔虫は俺が最初に潰したでっかいハエみたいな魔物だ。

こいつは正直弱い。弱すぎる。ただの一般人だった時に潰せたのも頷けるほどのゴミステータスである。

こいつは基本的に襲ってくることはない。

ただ、人間の死体にひっついて血を吸っているようだった。


スライムと魔虫もゴブリンと同じように倒すと魔石になった。

スライムは〈水の魔石(G級)〉、魔虫は〈闇の魔石(G-級)〉になった。

この2つもアルに食べさせようとしたんだが、水の魔石は食べてくれなかった。

魔物と魔石にも相性があるのかもしれない。


ただ努力のかいあってもうすぐスーパーにつく。結果的に危なげなくスーパーに着きそうだが、油断はしないでおこう。


大通りの曲がり角を曲がったところにあるスーパーを慎重に目で確認する。

そこに魔物がいた。

ただの魔物でなく、完全に初見の魔物だ。ただ、見ただけで大体の予想はつく見た目をしている。


「ゴブリンの上位種か、、。」


そこにいたのはゴブリンと同じように醜悪な顔をした緑色の人型生物だった。

しかし、その背丈はゴブリンより大分大きい。

ゴブリンはせいぜい小学校低学年の子供ほどの大きさしかないが、その上位種と思われる魔物は170cmほどはありそうな身長で、筋肉質な体形をしている。無駄に割れた腹筋が腹立たしい。


「ずいぶんと殺しているな、、。」


ゴブリンの上位種と思われる魔物の周りには取り巻きと思われる通常のゴブリンが数匹いるのが見える。

そして、スーパーの前には人の死体が大量に横たわっていた。

おそらくおれと同じように食料などを求めてきた人達だったんだろう。


とりあえず鑑定だな。

「鑑定」


《種族》ホブゴブリン

《属性》闇

《ランク》F-

レベル10 MP 0 筋力 30 防御力 25 敏捷 18 魔力 0 魔法防御力 0

《通常スキル》体術lv1、仲間を呼ぶ



「まじか。」


これは強すぎないか?

この辺に出る魔物のレベルは高くても5ほどしかなかった。

しかしホブゴブリンはレベル10だ。ステータスも化け物じみてる。筋力なんて俺の倍以上だ。

取り巻きのゴブリンでさえ平均レベル7ほどはある。

しかしレベル7のゴブリンの筋力ですら15なんだぞ。

おそらくホブゴブリンはゴブリンの進化した姿なんだろうが、進化とはここまで強化されるのか。


「$&$&%’#”!?」


急にホブゴブリンがこちら向いてきた。


「気づかれた!?」


ホブゴブリンは獲物を見つけたとでも言わんばかりの醜悪な笑顔を浮かべてこちらを見ている。


俺は即座に家の方向へと走り出した。

今のステータスでは絶対に勝てない。

俺は必死になって走った。

ホブゴブリンはどうやら取り巻きに俺の追跡を任せたようで追ってきていない。


おかげでなんとか巻くことができた。


「恐怖耐性のレベルが上がりました。精神耐性のレベルが上がりました。」


少しずつ冷静さを取り戻してきたな、、。

ホブゴブリンが本気で俺を追ってこなくて良かった。俺の追跡を取り巻きのゴブリンに任せていたおかげで逃げ切れたな。


外も大分暗くなってきたし、今日はもう家に戻って休憩しよう。

この辺の魔物はあらかた狩ってしまったから、あのスーパーにいる化け物だけが心配だが、大丈夫だと信じたい。


「いつかあいつも倒さないとな。」


俺は家に戻り今日のことを振り返りながらつぶやいた。






やっと一日目が終了しました。

ここからは少しずつ話の進みを早めていくつもりです。

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