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世界の敵に憧れて(仮)  作者: 厨二病大学生
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日常の崩壊の兆し

スマホを片手に情報集めを始める。

今の時代、ネット上にはTwitterなりなんなりと情報を集めるのに適したものがあふれかえっているため情報集めで苦労することは少ない。


「機械的な声は世界中で聞こえているみたいだな、大地震も世界中が揺れたみたいだ。それなのに目立った被害は出ていないんじゃないか?」


あそこまで大きな地震であったのに津波や建物の崩壊が起こったという情報が無いことに違和感を感じながらもそういうこともあるのかと納得する。地学なんかの詳しいことなどわからない。

適当にネットをあさっているが、ステータスに関する情報が一向に出てこない。なぜだろうと思っていると一つの動画が回ってきた。


「地球外生命体発見!か。生放送をしているみたいだな。」


何気なくその動画をクリックし見てみると、一目で田舎とわかるような場所が映し出され、畑であろう場所に何やら生物らしきものが動いている。生物らしきものと言ったのはその生物が地球に住むものであると思えなかったからだ。


「。。ゴブリン?」


子供ほどの背丈に、緑色の肌、醜悪な顔、まるで俺がイメージするゴブリンという生き物そのものがそこには映っていた。


「そんなに近づいて大丈夫かよ。。」


撮影者はどんどんゴブリンに近づいていく。すると、急にゴブリンがカメラの方に顔を向けてきた。気づかれてしまったようだ。ゴブリンは撮影者に気がつくと、にやりと気味の悪い笑みを浮かべた。


「いやな予感がする。。」


そう俺がつぶやくのとほぼ同時に、ゴブリンがものすごい早さでカメラに迫ってきた。撮影者は慌てて逃げようとしているが、ゴブリンの方が足が速いようで、すぐに追いつかれてしまいそうだ。撮影者はカメラを持ったまま逃げているため、映像は乱れているが、音声は入っている。

必死になっている撮影者の息づかいとゴブリンの醜悪な笑い声のみが聞こえてくる。ゴブリンの笑い声がだんだんと近づいてきて、ついに男の絶叫が聞こえた。それと同時にカメラに赤い何かが飛んできて映像が完全に見えなくなった。


「何の冗談だよこの映像は」


冗談だと思いたかったし、CGだと思いたかった。しかし、今も何やら咀嚼音のような音が配信から聞こえてくる。俺は気持ち悪くなってトイレにいって吐いた。トイレから戻ると配信は完全に終わっており、ネットはさっきの映像の話でもちきりだった。そして、世界中でゴブリンをはじめとした未確認生物が確認されだしている。そしてその発見情報はどんどんと増えてきており、人を襲っている映像が大量に確認できる。


「本当に魔物が地球にいるのかよ」


非現実的な情報を信じたくはないが、自分に起きたことを考慮すると受け入れるしか無い。何も人ごとじゃ無いんだ。この辺にも魔物が発生しているかもしれない。外からは人が避難しようとしているであろう声が聞こえ始めた。しかし、俺は避難は得策では無いと思う。もし今映像に出た化け物に出くわしてしまったら命は無いと思った方がいい。幸い俺は他の人よりアドバンテージがある。ここはクレバーに生き延びる策を考えるべきだ。


「せっかくこのくそみたいな日常が崩れ去ってくれたんだ。俺は生き延びてこの世界に適応してやる。他人なんてどうでもいい。俺は俺が生き残る方法だけを考える。俺はこの世界を楽しんでやるよ!」



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