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世界の敵に憧れて(仮)  作者: 厨二病大学生
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ステータス




「デカすぎだろ今の地震は…。」


無惨にも散らかってしまった部屋を見渡しながら俺はつぶやいた。


「地球の改変が終了しました。只今より、飽和した魔力があらゆる形となって地球上に溢れ出します。」


今度はなんだよ!?

地震の前にも聞こえてきた機械的な声が訳のわからない事を言ってきた。


地球の改変?魔力?何を言ってるんだ?俺はとうとう頭がぶっ壊れて幻聴が聞こえてるのか?

突然の出来事すぎて呆然としていると、でかい虫が飛んでいるのが見えた。


「きもっ!」


俺は思わず叫び、その虫を近くにあった小説本でぶっ叩いた。虫はプチという嫌な音とともに潰れてしまった。見たことない虫だったけキモすぎだろ‥デケェ地震だったし、どっかに隙間でもできて入ってきたのか?


「世界で初めて魔物を倒しました。称号【適応者】を得ました。ステータスで確認することができます。経験値を獲得しました。レベルが上がりました。」


なんだ?魔物を倒した?ってことは今のが魔物だったのか?訳がわからん。ステータスが見れるってどうゆうことだよ…。

一気にいろんなことが起こりすぎて頭がこんがらがる。俺が好きな小説に似たような状況が沢山ある。もしかしたら地球がファンタジーの世界になったのかもしれない。ありえないと思いつつも少しワクワクしている自分がいた。


取り敢えず考えていても仕方ないか‥

そう思い俺は試しに『ステータス』をみたいと念じてみた。そうするとステータスを見ることができると直感で分かったからだ。ステータスを見れることがあたかも当然であるかのように感じている自分に少し違和感を抱きながらも俺は自分のステータスを確認した。

目の前に半透明の板が現れた。


《名前》桜田 太陽

《種族》 人間

《職業》選択可能

《年齢》20歳

レベル2 MP 0

筋力 5 防御力 4 敏捷 7 魔力 0 魔法防御力 0

《固有スキル》ステータス閲覧,人語理解,鑑定lv.1

《通常スキル》

《称号》【適応者】


これが俺のステータスか、比べるものがないから高いか低いかは分からんが、まぁ低いんだろうな。

気になるところが多いから確認していくことにしよう。

名前や種族、年齢に関しては自分が認識している通りでよかった。いきなり自分が人間じゃないなんて言われたらたまったもんじゃない。

 

職業は選択可能になっているな‥でもどうやったら選択できるんだ?

そう思って半透明の(スキルボードということにしよう)の選択可能と言うところを、タッチしてみる。


《選択可能な職業》

剣士、拳士

『特殊職業』召喚士


剣士と拳士は文字通り剣と拳を使って戦う職業なんだろう。でもなんだ?召喚士って‥ 。特殊職業で書いてあるし特殊なものなんだろうが。


一旦職業の選択は置いておくことにする。焦っても意味はないと思ったからだ。


次に気になるところといったらやはり《固有スキル》になってくるな。3つもあるが、どれも手に入れた記憶は無い。これもスキルボードをタッチして確認してみる。


ステータス閲覧

全世界の人々に与えられた原初のスキル。

自分のステータスを確認することができる。


人語理解

《種族》人間が使用しているすべての言語を理解することができる。


鑑定

鑑定したものの情報を見ることができる。

レベルに応じてみることができる情報が違う。


ステータス閲覧は全ての人類が得ているみたいだ。しかし、あと2つの固有スキルはどこで手に入れたか分からないな。表記されていないだけでこれも人類全員が持っているものなのかもしれない。


あとは《称号》か。俺は変な虫を潰した時に【適応者】なるものを手に入れたらしいがこれは一体なんなのだろうか。


【適応者】

初めて魔物を倒した者に贈られる称号

レベルアップ速度、ステータス、スキルの獲得確率に補正大

特殊職業を一つ解放

《固有スキル》人語理解、鑑定を得る。


「チートじゃねぇか」

思わず声が出てしまった。これは中々にチートな称号ではないだろうか。

しかしこれで、召喚士や固有スキルの謎はわかったな。

俺は運良く得ることができたのだろう。


さて、ステータスの確認で俺自体に起こった変化は確認することができたんだし、次は外で起こっていることについて確認しないとな。

そう思い、俺はスマホを開いた。
















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