あーなる… アナルじゃないないですよ!?
0話〜プロローグ〜
「あーなる!あーなる!…」
彼は能面のような薄い顔で何気なくつぶやく。
そして彼は、自分の発言の意味に気づいたのか顔を赤くしながら、訂正をした。
「アナルじゃないですよ!?」
周りにいた人達は彼の失言に失笑せざるを得なかった。失笑は時間が立つうちに、大爆笑に変わっていき、彼は恥ずかしそうにうつむいている。
アナルと明言してしまったのが失敗だったな〜。
彼はあまり目立つようなタイプではなかったのだが、ひと前に立つつ教師という職業なので、生徒の前で話す以上失言は不可避であった。
失言することがあると思っていけど、アナルか〜
彼はアナリストと呼ばれるようになり、あまり目立たない静かな教師から、女子からましてや男子からも避けられるガチキモ教師になりさがってしまった。