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おっさん、早期リタイアしてキャンピングカーでのんびり異世界ライフ  作者: 椎乃律歌
第二期 第七章 ドワーフ国その三

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第十一話 塩豚作り

 焚き火で朝食作りを堪能した俺は、少し一休みして寛ぐ。そんな俺のところにナツがやってきて膝の上に頭を乗せてきたので、ナツの頭を撫でてやる。ナツは気持ちよさそうに目を閉じると自慢の尻尾をブンブン振って喜びを表現した。


 ナツとのふれあいを堪能した後は、今日買ってきた肉の仕込みだ。仕込みはウニキャン内に戻ってキッチンで作業する。キャンピングカーの良いところは外でアウトドアを楽しんだり自宅のようなインドアで作業したりと両方いいところ取りできるところだな。


 ナツはキャビンに入るとソファーに飛び乗り、くつろぎ始めた。


 冷蔵庫から買ってきたリオリコ肉のばら肉ブロックを取り出す。そこから500gを切り分けて、残りは冷蔵庫へ仕舞う。


 リオリコ肉をまな板に載せてキッチンペーパーで水分をよく拭き取る。水分を拭き取ったら粗塩をリオリコ肉の表面に満遍なく振りかけて揉み込む。


 粗塩を揉み込んだリオリコ肉をラップでピッチリと包む。これは空気が入らないようにするためだ。空気に触れると劣化するからね。


 さらにジップロックに入れて密封したら冷蔵庫に入れて熟成だ。熟成は3日から7日ぐらい。


 熟成が進んで食べられるのは3日目ぐらいからだけれど1週間ほど熟成させても良い。


 そんなところで今日の仕込み作業は終わり。あとはじっくりと熟成を待つだけだ。


 野営地を畳むと、再びウニキャンを走らせて川沿いに並行して設置されている街道を北上する。


 今までは平地もあり視界も開けてはいたが、すでに山間の谷という感じに周囲の風景は移り代わって来た。植生も低木が多くなってきたので高度も高くなっているのだろう。


 川沿いの街道は蛇行しているので、運転していると体がずっと揺れている感じになりそうだ。そんなわけで路肩にウニキャンを停めてコーヒー片手にナツと一緒に休憩する。


 路肩から川を挟んだ対岸の山を見る。低木が生えた山は、全体的に岩石質で、側面は大きく斜面が崩れて切り立った崖となっている。白い岩石と低木の緑の対比が美しい風景を作り出している。川に侵食されて出来上がった地形かもしれないなどと考えながら眺める。


 そんな事を考えながら飲むコーヒーも格別。今回はブラックではなく砂糖とミルクを入れたので疲れた体に染み渡る感じがする。


 ナツは周囲の匂いを嗅いだり川を眺めたりとあちこちを探索できて楽しそうだ。急ぐ旅でもないのでナツが飽きるまで付き合いますか。


 俺はコーヒーを片付けるとナツの元へと歩いて行った。


 俺たちはそんな気ままなのんびり旅を続けながら山脈を越えると、次の国であるオーク国へと辿り着いたのであった。


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