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おっさん、早期リタイアしてキャンピングカーでのんびり異世界ライフ  作者: 椎乃律歌
第六章 ドワーフ国その二

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10.ウニモグの走破能力を確かめよう!

 ウニモグの登坂能力調査は好評?のうちに終えたので今度は各種オフロード走破調査に移行する。


 一つの大きさが四〇センチメートル前後はある大きな岩がゴロゴロ転がっている悪路にウニキャンを移動させる。


「今からこの岩だらけのオフロードを進んでいきます。サスペンションの動きに注目してみてください」

「よし、こっちも準備完了したぞ。何時でも始めてくれ」

 カルロスさんの合図で走り始める。


 アプローチアングルのおかげで岩に軽々と乗り上げる。片輪が乗り上げても車軸懸架のおかげでしっかりと反対側の車輪も地面にタイヤが接地した上で地面とのクリアランスも確保しており車体下を岩で擦ったりしないで走破していく。流石に速度はあまり出せないが、まるで障害物が無いかのように進んでいくが運転している方はずっと揺れているので辛い。


「こんなに激しくデコボコした道を真っすぐ走っていくとは驚いたよ」

「親方!サスの作りはうちの魔導車にも使えますね!」

「少し改良するだけでも面白そうだ」

 工房の人達は楽しそうに検討している。


「次は斜面を走るデモをやります。最大傾斜は三八度なので、そこに注目です」


 傾斜している斜面と直行して走らせる。ウニモグは最大三八度の傾斜まで対応している。日本の競輪場のカント(バンクの傾斜)は二五から三五度らしいので競輪場なら楽に走れるが最大傾斜では徒歩で登るのはかなり大変だ。ちなみに五輪などで使われる国際規格の自転車競技トラックでの最大カントは四五度もあるのでウニモグでもバンクの途中停車したら転落してしまうだろう。


「本当に凄い、三八度で横滑りも起きずに走破してしまうとは……」

「普通に斜面で停止してるのには驚いたね」


 次は水溜りになっている場所を走破する。ウニモグは水深一二〇センチメートルまでなら走破出来る上に泥だったとしても問題ない。タイヤの空気圧を適正にコントロールすることで普通の自動車ならスタックしてしまいそうな悪路も難なく走破していく。


「これはもう船だ……」

「泥だと進めないかと思ったら普通に進んでいますよ!」

「こりゃ驚いたね……」


 最後にウニモグならではの特徴である後進のテストをしてみる。ウニモグのトランスミッションは前進八段、後進六段のギアで構成されている。なのでリバースギアに入れて走らせてもまるで前進するかのように走ることが出来るのだ。


 登坂能力テストの時に使用した坂を今度は後進して登っていく。まるでビデオの戻し再生しているかのようにスムーズに登っていく。


 カルロスさん達も口をあんぐりと開けて見ているな。声も出ないとはこの事かもしれないね!


 そんな感じで一通りの調査は終わってカルロスさん達『ゴンサルヴェス魔導車工房』の面々も満足したようなので採石場を撤収する事にした。


 帰る途中にカフェに寄ることになった。この町ではカフェが多くて有名らしいのだ。町の名物ドリンクがあるということで注文してみる。


 そのドリンクは下からホット・チョコレートとエスプレッソ・コーヒーと生クリームと三層に分かれているドリンクでワイングラスの様なグラスで出されるホットドリンクだ。かき混ぜないでスプーンで掬いながら飲むのが通の飲み方らしい。


 三種類の味を口の中で合わせることで完成する不思議な味わいのドリンクだ。値段は五二クローナと少し高めだが確かに名物ドリンクと言って差し支えのない逸品だ。


 仕事がない時にはカフェ巡りをしてみるのも良いかも知れないなと今後の計画を立てるのであった。


評価、ブックマーク、誤字報告、お好きなホットドリンクなど有りましたら、お気軽にお願いします。

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