表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん、早期リタイアしてキャンピングカーでのんびり異世界ライフ  作者: 椎乃律歌
第六章 ドワーフ国その二

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/101

08.採石場跡地に出かけてみよう!

 カルロスさん達がウニキャンを調査した後、実際にウニキャンが不整地を走破する様子を見たいと『ゴンサルヴェス魔導車工房』からの正式依頼が来たので協力することにした。正式なのでちゃんと依頼料も経費も工房から出るそうだ。


 そんなわけでウニキャンを試走させる日程と場所の打ち合わせを何度かやりながら酒好きなドワーフらしくノミニケーションで親睦を図りつつ当日を迎えた。連日の飲み会で肝臓が壊れるかと思ったけれどウニキャンの神器パワーで翌日にはすっきり目覚めることが出来て改めてウニキャン凄いて思ったよ。


 今日は市の中心から北上して山の方に三三キロメートルほど走った所にある採石場の跡地で試走することになった。時間にして五〇分ぐらいのドライブになる。


 まずは工房に寄って『ゴンサルヴェス魔導車工房』の社員の皆さんと合流。先導役は工房の人にお願いして俺達は後を付いていく感じで進んでいく。


 市街地を抜けると川があり、橋を渡ると畑や牧草地が多くなる。一〇キロメートルほど走ったところで北西に進路を取ってそのまま北上すると途中、空港の脇を通る。この世界には飛行機がある。仕組みは良くわからないが魔導具であることは確かのようだ。エレクトリックギターのフライングVみたいに見える全翼大型機の飛行機がふわりと浮かんで離陸しては飛んでいくのが見える。旅行ガイドによると西の島国に行く旅客便もこの空港からの出発便があるようだ。機会があったら乗りたいけれどウニキャンで移動するなら船になるだろう。


 そんな空港を横目で見ながら先に進む。それから一七キロメートルほど進むと山麓の街に着いた。スーパーマーケットの駐車場で休憩しながら買い物をしてから山の方へと向かう。街を抜けた辺りからゆるい勾配を樹々に囲まれながら進む。ゆるいカーブが連続する道路なのでブラインドコーナーでの対向車に気をつけながら進む。


 採石場跡地の出入り口に着いた。ここからは許可がないと入れないのでカルロスさんが事前に許可を取って来たようだ。閉まっているゲートに許可書を近づけるとゲートが自動的に開いていく。ゲートが魔道具になっていて無人でも動作するようになっているそうだ。


 俺達が全員中に入ったらゲートは自動的に閉まった。魔道具てかなり賢いのだな。そんな事に感心しながら先へと進む。


 暫く進むと前の方に切り立った山が見えてくる。山は削られて岩石が見える。見た感じは日曜朝の特撮モノに出てくる何時もの採石場とか雰囲気は似ているので、その辺りをイメージして欲しい。山肌は階段状に削られていて、所謂露天掘りというやつである。


 最初は登坂能力を見たいと言うことで適当な坂を選定する。傾斜計を坂に当てては、あーだこーだと話し合いながら決めていく。まずは三〇度の坂から試す事にする。『ゴンサルヴェス魔導車工房』製の魔導車は最大二五度の登坂能力があるが、三〇度は他の魔導車工房でも未知の世界らしいので、そこから見ていこうと言う事になった。


 俺はアプローチに入ると一旦停車してカルロスさんたちの準備が整うのを待った。魔導撮像機やらを設置して記録を撮るそうだ。


「こっちは準備できたからヒロシは何時でも始めてくれ!」

「じゃ、行くぞー!」


 俺はウニモグのアクセルを踏み込んでゆっくりと走らせる。坂道に前輪をグリップさせると未舗装のデコボコした坂を難なく登っていく。


「「「おぉーーーー!」」」


 特に問題もなく登り切って、頂上でUターンして戻ってくると工房の皆さんがわらわら寄って来てウニキャンを取り囲んで検分している。


 まだまだ時間がかかりそうだな。


評価、ブックマーク、誤字報告、お好きな爆破ロケ地など有りましたら、お気軽にお願いします。


年末年始は連載休みます。連載再開は年明け9日からです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ