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おっさん、早期リタイアしてキャンピングカーでのんびり異世界ライフ  作者: 椎乃律歌
第六章 ドワーフ国その二

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07.ウニモグをさらに調べよう!

 今日もウニキャンを『ゴンサルヴェス魔導車工房』へ持っていく。外側は見終えたらしいので今度は内部を見たいようだ。


「こんにちわー」

「よく来たな!こちらは何時でもいいぞ!」

 本日もカルロスさんは若干食い気味だグイグイ来るぞ。余程楽しみだったに違いない。今回は内部を見るだけなので今までのプラットフォームではなくて普通の床の部分に乗り入れた。


「では、内部を見るのを許可しますので入っていいですよ」

 神器であるウニキャンは俺が許可した人間しか中に入ることが出来ないのだ。ちなみにカルロスさんのような部外者は一度外に出ると再度許可を出さないと弾き出されるという固めなセキュリティとなっている。入ることを許可されたカルロスさんが運転席に座ってもウニモグを動かすことは出来ない。


「よし、早速お邪魔するぜ」

 カルロスさんはウキウキと運転席側のドアを開けて中に入っていった。ウニモグの運転席は軽トラの屋根の上よりも高いので背の低いドワーフにとってウニモグに乗降するのは大変そうであった。


 ウニキャンの様なトラックを改造したものはキャブコンバージョン(キャブコン)という区分になる。最初からキャンピングカーとしてシャーシから作成されたものはフルコンバージョン(フルコン)、市販のワンボックスカーを改造したものはバンコンバージョン(バンコン)、マイクロバスやバスを改造したものはバスコンバージョン(バスコン)という区分になっている。


「へー、これがウニモグの運転席か」


 ウニモグの運転席周りは時代と共に変わっていくが俺が買ったのは左右に座席が有り、中央には補助シートがあるので三名までなら運転席に乗車することが出来る。ちなみに真ん中の補助シートは左右の座席より少し高い位置にあるが、エンジンが中央補助シートの真下に有るのでその分高くなっている。


 ウニモグ改造キャンピングカーによっては真ん中の座席を廃止して後部のキャンピング・キャビン内に出入りできるドアを設けているものも多いがウニキャンでは室内設計の自由度を優先したので補助座席は購入した時のままである。


 シフトレバーは年式によっては座席横にあるタイプもあるが俺が買ったのはコラムタイプであり運転席の足元はスッキリしている。昔のコラムシフトと違って電子式なのでギアチェンジはかなり簡単になっているので運転操作も楽である。前進八段、後進六段のトランスミッションがウニモグの不整地での走行を支えているのだ。ハンドル周りに各種スイッチ類が集中しているのでハンドルから手を離さないでコントロール出来るようになっている。


 運転席にある計器類は一部デジタル化されているアナログメーターとオーソドックスなスタイル。


 センターコンソールには各種ステッチ。ここにはタイヤの空気圧を変更できるタイヤ・インフレーション・システムも付いており不整地の路面状況に合わせて空気圧を変更することで安定して走行することが出来るのだ。


 そんな感じでカルロスさん達はウニモグの運転席を調べ終わって満足して降りてきた。


「なかなか興味深い魔道具だったよ!」

「タイヤの空気圧を遠隔で操作できるのはウチでも取り入れたいですね」

「ハンドルの角度が自由に変えられるのも良かったな。あれなら誰が乗り込んでも合わせられる」


 などとそれぞれが感想を楽しそうに話し合っているのだが何時になったら終わるのだろうか?


 そろそろ腹が減ったな……。と俺とナツは気持ちが通じたのか顔を見合わせたのだが……。


 飯を食いたいと思う俺達の気持ちは他所にしてその後、ドワーフ達はウニキャン後部の居室に意気揚々と突撃するのであった……。


 見かねたカルロスさんの奥さんが差し入れを持ってきてくれたので助かったがドワーフ達がグラベルロードを見つけて質問詰めになるのはまた別の話。


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