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おっさん、早期リタイアしてキャンピングカーでのんびり異世界ライフ  作者: 椎乃律歌
第六章 ドワーフ国その二

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04.小麦粉を使った料理を作ろう!

祝!十万字突破!!

とひっそりと一人で盛り上がりました。

 ウニキャンに戻ってナツを撫で回した後に購入した材料を見渡して何を作るか考える。小麦粉を二種類買ったので何か小麦粉の料理を考えてみる。パン用小麦粉と菓子用小麦粉か……。そう言えば、この小麦粉二種類を使った料理があったな……。


 レシピを確認してみたら、やはり小麦粉を二種類使っていたので、これで行こう。


 ボウルにパン用小麦粉と菓子用小麦を同量と塩を一つまみ入れて軽く混ぜ合わせる。小麦粉に対して半分の量の熱湯を入れて菜箸で生地がボロボロになるまで混ぜる。

 混ぜ終えたら手で押しながら一纏めにする。


 一纏めにしたら生地を一口大の大きさにちぎり分けて粗熱をとっておく。また全てをまとめて表面がツルツルになるまでこねる。出来たらラップで包んで室温で三〇分寝かしておく。


 寝かした生地を更にこねて表面が前よりツルツルになるまでこねる。そして再度ラップに包んで室温で三〇分寝かす。


 寝かした生地を直径二センチぐらいの棒状にして一つの重さ一〇グラムぐらいに小分けにする。あとは麺棒で押し広げて九センチぐらいの円形に形を整えれば出来上がりだ。


 次にキャベツをみじん切りにして塩を振って揉んでおく。水気は絞っておこう。ニラを刻んでボウルに豚ひき肉とニンニクのみじん切り、生姜のみじん切り、酒、ごま油、醤油、砂糖、塩、胡椒を入れて良く混ぜる。そこにキャベツとニラを加えて良く混ぜ合わせる。


 肉種ができたら皮に種を包めば餃子の出来上がりだ。そしてひたすら肉種を皮で包んでなんとか仕込みが終わった。


 来た初日に商工会議所にて屋台の申請は出してあるので屋台の出来そうな広場に出かける。役所などが並んでいる近くにある広場が良さそうだ。他の屋台の邪魔にならないように空いている場所にウニキャンを停めると屋台の準備をする。もう何回もやっているので手慣れたものだ。


 フライパンを火にかけて油を引いて餃子を並べて蓋をして焼く。皮の色が変わったところでお湯を入れて蓋をして蒸し焼きにする。水分が飛んだところでごま油を振り掛けてパリッと焼き上がったら出来上がりだ。


 最初に出来たのは試食に回して更に焼く。ごま油やニンニクの匂いが食欲を誘うのかお客さんがやってくる。


「いらっしゃい!餃子はスタミナも付いて美味しいよ!」

「餃子というのか、良い匂いだな」

「試食がありますので良かったら買っていって下さい!」

「ほう、どれどれ……。ん!これは美味い!兄ちゃん一パックくれ!」

「まいどあり!」


 一人買っていくと様子見していた人たちも寄ってきて試食しては買っていく。人だかりが人を呼ぶ好循環に入ると後は止まらない。ひたすら焼いては売り続けるだけだ。気分はスーパーの試食のおばちゃんの気分だが売れていくのを見るのは楽しいのでドンドン焼いていく。


 昼過ぎて一息ついて休憩していると一人のドワーフのおっさんが広場を通り過ぎようとした時にこちらを向いてあんぐりと驚いた顔して手に持った紙袋を落とした。大丈夫か?あのおっさん。


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


 ドワーフのおっさんは突然叫ぶとこちらに突進してきた。俺は思わず身構えたが、ウニキャンの防御結界が発動しておっさんを弾き飛ばした。


「ひでぶー」


 おっさんは呻き声を上げて転がっていく。本当に大丈夫だろうか?


 「おーい!だいじょーぶですかー!?」


 近付くのもアレなのでその場で声をかけてみた。周囲の屋台の店主も固唾を飲んで見守っているな。


 あっ、おっさんが立ち上がった。大丈夫だったようだ。そして今度は歩いて俺の前までやって来る。やっぱり俺に用があるのか?なんか関わりたくない雰囲気なのだが!?


「いらっしゃい、餃子おいしいよ~」


「そ、その魔導車を見せてくれ!」


「はい?」


 これが俺ととあるドワーフのおっさんとの出会いだった。


評価、ブックマーク、誤字報告、お好きな餃子など有りましたら、お気軽にお願いします。

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