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おっさん、早期リタイアしてキャンピングカーでのんびり異世界ライフ  作者: 椎乃律歌
第五章 魔女島

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04.魔女島で屋台をやろう!

 魔女島に上陸して二日目。都市近郊にあるキャンプ場で一泊してみたが海に近いので島の雰囲気を味わえる。観光地にもなっているので都市近郊に幾つものキャンプ場があって便利である。昨夜泊まった所は一二四クローナと観光地にしては安かった。


 一応の目的である『セイレーンの魔女メッセンジャーサービス』に行ってみようかと地図と住所を確認するが営業時間に行っても迷惑かもしれないと思い営業終了間際に行くことに決めた。


 この世界では四の一時(地球時間で午後六時)ごろには大抵の店は営業終了となる。深夜近くまで営業しているのは居酒屋とかいった店だけである。それでも四の四時(午後一〇時三〇分)には閉店となる。日本だと昭和の時代の地方都市がそんな感じだった。正月三が日はどこの店も休みだったけれど何時の間にか年中無休二四時間営業が当たり前になったんだよな。そして生前の職業が徹夜当たり前な業界だったわけで……。


 思い出しただけで寒気がしてきた……。


 気を取り直して夕方まで何をしようか。考えるまでもなく屋台だな。さて屋台で何を売ろうか?市場で手に入りやすいと言うとタコとかイカなんだよな。たこ焼きにするかな?同じたこ焼きでも揚げてみるか。揚げたこ焼きなら、あらかじめにたこ焼きを焼いておいて提供する寸前に揚げて出せば良いかもしれない。


 早速市場に出かけてタコや具材を大量に仕入れる。タコは一キログラム、一六六クローナだった。屋台の申請は昨日の内にやっておいたので開店まで仕込むだけだ。この世界にも梅酢があったので紅生姜も自家製で作ったのがあるので段々と本格的なたこ焼きになってきているが、たこ焼き器が家庭用だから商売で大量に作るには向いてないのが泣きどころである。


 なんとか昼前には仕込みが終わったのでウニキャンで広場まで移動して屋台の設営だ。この世界に来てから、ずっと屋台で生計を立てているので手慣れたもので直ぐに準備が出来る。


 フライパンに油を注いで揚げる準備をする。適温になったら、あらかじめ仕込んでおいた、たこ焼きを投入。カラッと揚がったら出来上がりだ。冬なので暖かい天つゆとかで食べるのも美味しいけれど今は南国なので、そのままで売るつもりだ。さっぱりゆずポン酢味とかも良いかもしれないが今後の課題だな。


 出来た試作品は見本として店頭に置いておく。ほとんどの人が食べたことないだろうから試食も用意してある。昼近くなると人通りも多くなってお客さんが増えてくる。やっぱり油とソースの匂いと鰹節のトリプル攻撃にやられた人が試食を食べては買って行くので徐々に売れ始める。さて、ここからが本番だと一生懸命に調理する。


「いい匂いです〜」


 上の方から声がする。ふと見上げてみれば魔女さんが浮かんでいて、こちらに降りてくる。魔女島だけあって歩いている人と飛んでいる人の割合は半々ぐらいだ。


「いらっしゃい!」

 俺は来たお客さんに何時ものように挨拶すると直ぐに作業に戻る。

「試食もあるから、良かったら食べてくれ!」

 作業しながら試食を勧めてみる。こうしている間にも揚げては、お客さんに商品を渡しては注文とったり会計したりと忙しい。ナツの手でも借りたいぐらいだ。

「たこ焼き八個入りを一つ下さい!」

「まいど!九三クローナね」


「「あっ!」」


 たこ焼きを渡しながら、お客さんと俺で同時に驚いてしまった。お客さんは例の墜落魔女さんことペイシノエーさんであったのだ。


評価、ブックマーク、誤字報告、たこ焼きのこだわりなど有りましたらお気軽にお願いします。


ウニキャン内での物価について質問があったのでお答えします。


ウニキャン内では国ごとまたは地域ごとに物価が異なります。

イメージ的にはエルフ国は地球での北欧の物価イメージ。

ドワーフ国は地球でのスペインやイタリアやポルトガルあたりの物価イメージとなっています。

なので同じサービスでも地域や場所によっては高かったり安かったりします。

キャンプ場やフェリーなどは繁忙期、閑散期を設定していることもあって時期によっては値段が上下します。


実際の具体的な料金の算出については最終話を公開したあとに創作ノートとして書く予定ですのでそれまでお待ち下さい。


感想いつもありがとうございます。直接の返信は致しませんが全て読ませていただいています。

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