表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/99

06.フードコートを食べ歩こう!

 生鮮市場の次はフードコートに行ってみよう。市場側と同じくらいの巨大な空間にフードコートが広がっている。同じ型の建物が二つ並んで建っているので二階建ての建物が全体に吹き抜けになっているのも市場と同じであるが、市場側はコンクリートの打ちっ放しの床面だったのに対してフードコートはヘリボーンに組んだフローリングで床面は覆い尽くされている。ペンダント型の魔導照明器具が幾つも垂れ下がっており場内はとても明るい。


 店舗は壁側に並んでいてフロア一面が客席となっており五〇〇席ぐらいはありそうだ。シーフード系、肉系、燻製系、揚げ物系、パン類、デザート系、バーなど酒類を扱っている店もあるな。まだ昼前なので座席は空いている。ちょうど良かったな。


 まずはシーフード系から覗いてみようか。白身魚系フライや蛸や烏賊の揚げたものや酢漬け。海老を使ったスープ。どれも美味しそうだ。


 まず実食するのは白身魚のフライと豚肉の煮込みと焼きアスパラガスを一つの皿に合わせた料理。俺的には何故合わせたと思ったが食べてみると意外と美味しい。三つの食感を味わえて、それを纏め上げる酸味のあるソースが良い味を引き出している。


 肉系は店頭に吊るされた沢山のハム。チョリソー、コロッケの専門店もあるのか。ハムとチーズとパンだけのセットとかあるのね。アンチョビとクリームチーズをパンに乗せたのも美味しそうだ。


 次に食べたのはグリルチキンのチリソース和え。鶏皮がパリパリで中身はジューシー。チリソースがこれまた良い感じにチキンの油を緩和して美味しい。酒が呑みたくなってくるがウニキャンに乗ってきたので、今回は我慢だ。いや本当に酒が呑みたい……。


 次に行ってみたのは市内にある有名レストランの出店なんだとか。有名レストランだけれどフードコートではリーズナブルな値段で提供しているようだ。


 頼んだのは本日のスープとタラの天ぷら。異世界にも天ぷらですよ!日本の天ぷらも海外から来た物だしコロッケがある時点で異世界にあっても不思議ではないか。スープは豆のスープ。レンズ豆や、ひよこ豆に似ている。スープは野菜を煮込んだものらしくてドロッとしているがなかなか美味い。


 タラの天ぷらは一口大のタラの切り身を衣で包んで揚げたものだ、衣にハーブのみじん切りが混ぜてある。これは塩で食べるみたいだ。塩を付けながら食べるが、中のタラは熱々でほろほろ口の中で崩れていく感じで凄く美味い。これなら何個も食べられそうだと思うぐらいに美味しかった……。


 暫く腹ごなしにフードコート内をブラブラと散策。ビール売り場が大きくてビールサーバーが沢山並んでいる。全部違う銘柄のようでセルフで注げるようだ。ウニキャンで来ていなければ呑めたのにと恨めしげに見ながら通り過ぎる。周りをよく見るとドワーフは酒を呑みながら食べているのがほとんどだ。ドワーフが酒好きと言うのはこの世界でも同じの様である。フードコート内で料理教室をやっていたりするのか。意外と男性の生徒が多い。周りからよく見えるので調理実習風景を眺めているだけでも楽しい。料理作るときの参考になりそうだ。


 なんか色々と食べすぎた気がするけれど美味しいから仕方ない。晩に食べようかと思ってコロッケ屋さんでコロッケを幾つか買って持ち帰りして今日のキャンプ地を探そう。


 俺はナツが待っているウニキャンにのんびり戻ったのだ。ちなみにナツはナツ専用ベッドでぐっすり寝ていましたよ。


評価、ブックマーク、誤字報告、フードコートの思い出など有りましたらお気軽にお願いします。


誤字報告何時もありがとうございます。常に誤字や脱字がないように努めてはいますが、どうしても見落としが発生する事も有りますので大変助かっております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ