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04.エルフの村に行こう!

 手早く昼食の後片付けしたあとに、俺は運転席に着席してエルフ少女を助手席に乗せる。エルフ少女の名前はミリィと言うらしい。見た目通りの少女であるという。そんなことなどを話しながら村に向かう。


 ちなみに村の方向は来た道の反対方向。つまり方向転換して戻る。途中には先ほと跳ね飛ばした巨大猪が今も倒れていた。


 ミリィが言うには村の食料になるから出来るなら持っていきたいという。異世界物にありがちなエルフは草食だったりするけれど、こちらのエルフは俺達と近いらしい。昼飯にチャーシューを美味しそうに食べていたのだから当たり前か。


 巨大猪を牽引用のワイヤーとウィンチで後部のバンパーに括り付けて運んでいく。


 曲がりくねった下り坂を下っていくうちに山間に盆地が見えてきた。盆地には集落が見える。ここがエルフの村のようだ。


 よくあるファンタジー物では集落を塀で囲ったり門番がいたりするけれどエルフの村では結界も有るのでそんなことはしてないそうだ。そもそも塀ぐらいでは空を飛ぶ物を防げないので無意味だそうだ。そういえば地球でも大砲や航空機が発明された以降は築城しなくなったんだよね。


 エルフの住宅はログハウス風の建物が並んでいる。スイスとかカナダとか言われたら信じてしまうかもしれないが植生をよく見てみれば地球とは全く違う。


 エルフの村を進んでいくと珍しいのかエルフ達が寄ってくる。ミリィが会う人達に説明してくれるのですんなり進む。そもそも結界を通り抜けれることで害がないとわかるそうだ。魔法……て便利だね。


 そう、この世界には魔法があるそうでエルフは魔法を使える種族とのこと。魔法を使えない他の種族もいるそうだ。


 村の奥まった山を背にした場所にある二階建てのログハウス風の家がミリィの自宅だそうだ。


「ヒロシ、家族に話してくるからここで待っていて」と言ってミリィは自宅の中に入っていった。俺はウニキャンから降りて待つことにした。


 暫くすると男性と女性の二人とミリィが出てきた。


「あなたがミリィを助けていただいたのですか、誠にありがとうございます」

「ミリィが本当にお世話になりました」

と挨拶された。


 二人はミリィの父と母で名はナターナエルとミーンヒェンと言うそうだ。そしてミリィの父はこの村の村長を務めているということで、この世界の話を訊けるかもしれない。


 ナターナエル村長は俺の後ろにあるウニキャンを見ると感心したように見つめている。俺はその視線が気になったので尋ねてみた。


「これは、すごい魔道具ですね。多大なる魔力と複雑な術式が見えます」


 えっ!?ウニキャンが魔道具ですと!?ちょっと最強のトラックではありますが地球ではごくありふれた自動車なんですけれど!?十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかないというやつですか!?


「こう言ってはなんですけれど、俺は全く魔法のない世界から来たので、この自動車は魔道具と言うのはなにかの間違いではないですか?」

「ああ、なるほど彷徨い人ですか、詳しく説明すると長くなるので中にお入りください」


 村長宅にお邪魔しようと思ったときにウニキャンに括り付けた大猪のことを思い出したので村長に処理を頼んだ。村人を呼んで処理してくれるそうだ。解体とかしたこと無いから助かった。


 そして今度こそ村長宅にお邪魔することにした。


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