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おっさん、早期リタイアしてキャンピングカーでのんびり異世界ライフ  作者: 椎乃律歌
第三章 獣人国

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08.ラリー二日目を楽しもう!

 ラリー二日目の朝、競技運営からの全体ミーティングの後、スタート前の準備に各自向かう。俺は特に準備らしい準備はないのだよね。神器の力で常にウニキャンはベストコンディションなのでキャンプを片付けるぐらいだ。


 キャンプを片付けていると虎獣人チームがやって来た。現在一位のアラルコスとバルバラ兄妹だ。

「よう、昨日は二区間でトップだったようだな、だが今日は俺が全区間でトップを獲ってやる!」

「兄さんなら出来るわ!」

「それは頼もしいね」


 俺はナツを抱えてナツにファイティングポーズを取らせる。バルバラがナツに近寄って来て「撫でてもよいか?」と尋ねてきたので「いいよ」と許可を出した。ナツは獣人にも大人気だね。


「しかし、ヤマノの魔導車は凄いな。荒れた道路であんなに早く走るとは思わなかったぞ」

「俺の魔導車はオフロード専用設計なので遅かったら困るな」

「ほぅ、オフロード専用車とは。よく見るとオレ達とは足回りは全く違うな」

「四輪駆動とデフロックで大抵の地形は走れるぞ」

「それは凄いな」


 などとトラック談義をして去っていった。


 暫くして兎獣人のデイジリーとエルバの姉妹がやって来た。兎獣人チームは現在二位である。

「どったの、センセー?」と試しに振ってみたが……。

「まぁ、まぁね」

 と軽く流されてしまった。流石に異世界でこのネタは通じなかった。


 二人は偵察というよりナツと遊びたいだけのようでナツに駆け寄るとワシワシと撫でている。二人の尻尾がフリフリしているのがなんとも可愛い。二人してナツと散々遊んでから帰っていった。ナツは可愛いから仕方ないな。


 そんな感じで慌ただしい朝は過ぎていった。


 二日目のスタートはゼッケン順では無くて順位順だ。ヤマノ・チームは現在三位なので二三番目のスタートになる。


 今日のレースは舗装路は無し。未舗装路二つにオフロード一つの三ステージだ。ウニモグ本領発揮というわけだ。


 未舗装路区間で大分差を詰めた。そしてオフロード区間は明確な道がない。A地点からB地点まで直線で行ってもよいし、走りやすい所を自分で探して行くしか無い。地図を的確に読めるかが勝負だ。


 直線だと丘や谷ありのコースで常識的には等高線に沿って迂回する感じであるがウニモグなら問題ない。脳筋コースだ。


 丘や谷と言ってもウニモグからしたらそんなに急斜面じゃないので登れる。路面は岩が多くてゴツゴツしてはいるが、普通のトラックだと厳しいけれどタイヤがグリップしている限り登っていくのだ。


 バックミラー見たら四位以下が俺の後を付いて来ようとしているが無理だろうな。あっ、斜面をずり落ちていくぞ。暫く試していたようだが諦めて別のコースに行ったようだ。


 安全運転で丘を登り谷を越えて進んでいく。天気も良いので特に問題なく第三区間を走破。その日の競技は全て終わってヤマノ・チームは二位に浮上した。


 二日とも安全運転だったとみんな知ったら怒られるかな?


 本日の晩飯は定番のラーメン。ラーメン屋台は獣人にも盛況だった。


評価やブックマークや誤字報告やラリーの思い出など有りましたらよろしくお願いします。

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