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03.湖のキャンプ場に泊まろう!

第三章開始記念その3♪

 休憩をとった後もひたすら山登り。ここからは連続した九十九折(つづらおり)なので、ずっと走っていると左右にシェイクされているような感じになる。そんな九十九折もやっと抜けたので一番高いところかなと思ったらまだまだ標高は高くなるようだ。


 山肌に低木が目立つようになってきたのでこれは森林限界が近い印である。ひとつカーブを曲がったら樹木のない山肌が見えてきた。岩肌が覆うような短い草が生えている。山頂の方は完全に岩肌が露出している。森がないので遠くまで山道が見通せる。


 壮大な森林限界を越えた景色を見ながらウニキャンを走らせていると眼前にトンネルが見えてきた。ガイドブックによると眼前の山を貫通しているトンネルだそうだ。このトンネルのおかげでエルフ国と獣人国の通行が楽になったそうだ。


 トンネルの高さが大丈夫なのは事前に確認済みなので問題なくウニキャンで通行できる。


 トンネル内は特に何もなく進む。トンネル内はトンネルしか見えないので退屈だ。ナツなんてずっと寝ているし。そんな長いトンネルも抜けるとそこは獣人国だ。連合国になったので関所とかは特に無いのである。関所の名残のような建物は残ってはいるらしいが、それは旧道にあるので今回は寄り道しない。


 トンネル抜けた後もまだまだ森林限界みたいで、ここからは山下りなのだが、ここで昼飯でも食べておこうと休憩。山といえばラーメンかと思って本日は味噌ラーメン。ソーセージ入りだ。ソーセージを麺と一緒に茹でただけというお手軽メニュー。山で食べるラーメンはインスタントでも美味しく感じるのは何でだろうね?


 そんなどうでも良いことを考えながら昼飯を食べてナツを暫く運動ついでに散歩させるために付近を見て歩く。所々岩がゴツゴツしてはいるが低い草地で歩きやすい。ただ酸素が薄いので直ぐに息切れする。ナツも十分に遊んだようなので再度山下りを始める。


 直ぐに森林限界も終わり森林が戻ってくる。また幾つかの九十九折を下ったら川沿いの道に出た。さらに進むと小さな集落が見える。今夜はこの場所じゃなくて湖にあるキャンプ場でキャンプする予定だ。


 暫くすると湖が見えてきた。この湖は貯水ダム湖である。かなり大きいダム湖なので開放感がある。湖畔のキャンプ場にやってきて受付に入ると猫獣人さんが受付している。キャンピングカーの一泊の料金を聞いたら一九五クローナとのことなので支払って入る。テント泊のキャンプ場もあれば宿泊用のバンガローとか各種遊戯施設とかプールとか、ファミリー向けのかなりリッチな施設みたいだ。


 キャンピングカー専用エリアにて確保した場所にウニキャンを停めて設営だ。周囲を見渡すと結構キャンプやっている人が多い。獣人さん達が多いが他の種族もちらほら見える。何時ものように日除けを出して焚き火の準備をしたりする。キャンプ地の目の前にはダム湖が見えて良いロケーションだ。


 キャンプ場はダムの奥の方にあるのでここからはダムは見えない。明日、通り道なのでダムを見ていくのも良いかもしれない。


 晩飯はエルフ風野菜炒めでも作ろうか。日本の野菜炒めと似たようなもので冷蔵庫の残り物で作るような料理だ。


 小さくサイコロ状に切ったジャガイモ、豚肉、ソーセージ、ニンジンを塩、胡椒で味付けして炒めるだけ。そこに目玉焼きを載せた料理だ。日本にいた時も料理する時は野菜炒めが簡単なのでよく作ったものだ。


 味はシンプルだけれど飽きが来ない。日常的に食べる料理としては凝ったものはいらないのでこれで足りるのだ。


 で、ここでビール。今回は異世界産の瓶ビール。見た目も味もビールに近いのでビールで良いだろう。ハーブ入りなのか、それっぽい味がする。


 少し寒くなっているとは言え焚き火で暖を取りながらのビールは最高に美味いね。


 晩飯食べた後は宿泊客用の公衆浴場があるそうなので行ってみる。室内風呂だがなかなか広い浴場だ。ガラス窓の向こうは庭になっていて開放感がある。狼獣人さんや馬獣人さんや豚獣人さん達が先客でいたので、そこにお邪魔する感じで風呂に入る。


 この異世界ではオークと豚獣人さんは別物でオークも豚の容姿ではなかったりする。どちらかと言うとゴブリンを大きくした感じだ。


 人族が珍しいのか声を掛けられて暫し雑談。獣人国の観光地やイベントなど教えてもらった。


 風呂から上がって風呂上がりのビールを嗜んで夜を過ごすのであった。


これにて第三章開始記念連続投稿終了です。

平成最後の投稿となりました。

評価、ブックマーク、誤字報告など有りましたらお気軽にお願いします。


次回更新はGWのため休載となります。

更新再開は令和元年五月七日となります。

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