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10.ベースキャンプで屋台をやろう!

 ベースキャンプリーダーに屋台の営業許可をもらったので仕込みをしよう。


 大量の大根をフードプロセッサーでおろしていく。これを商売レベルで手作業でやると大変なのでフードプロセッサー様々である。ちなみにこの世界の魔道具でも似たような物を見つけたので特に特別なものではないようだ。この世界はそれなりに発達しているので家電製品系チートは基本できない感じなんだよな。なのでチートを目指すより地道な商売をやっていくしか無いようだ。何事も地に足がついた商売が一番だな。


 次にネギを切っていく。この世界に来たばかりの時は乾燥ネギがあったので使っていたけれど、やっぱり生のネギが欲しいと思っていたら見つけたので仕入れてみたのだ。こちらも大量に仕込む。


 寸胴に麺つゆと水を適量入れて温める。麺つゆがあるのでそばつゆを作るのは楽だ。ゆくゆくはレシピ本もあるので本格的なそばつゆを作るのもありかと思うが、まずは素材を集めてからだろうな。鰹節を見つけるのは困難かもしれない。商売としてやるならある程度の量は確保したい。


 仕込みをしている間、ナツはベースキャンプの人に遊んでもらっているようだ。楽しそうに走り回っているぞ。犬バカ的には写真を撮りたい!俺も一緒に遊びたいが仕事はちゃんとやらないとな……。


 次にそばを茹で始める、提供スピードを考えて先に茹でておいて冷水で締めておき、提供する前に湯通しする方式にした。


 晩飯時になったので屋台をオープンする。物珍しい感じで寄ってきたお客さんに次々とみぞれそばを提供する。今回はトッピングは大根おろしとねぎだけなのでひたすら同じ動作を繰り返す。そうすると段々と最適化するようになってきて楽しくなるんだよね。大学生時代にファストフードでバイトしていた時を思い出す。慣れてくると、どれだけ作業を効率化するかとかバイト仲間同士でやっていたな。


「これがみぞれそばか」


 ベースキャンプリーダーの人達もやって来て食べ始める。


「なんとなくほんわかと心に染み入る味ですな」

「そうだな、食べたことが無いのに懐かしい感じがする」

「この大根おろしとねぎだけというシンプルさがいい感じなんでしょうね」


 みんな和気あいあいと食べてくれているようでほっとした。食堂関係はお客さんの笑顔のためにやっているような物なので、こういう時は屋台やってよかったなという気分になる。一時間ほどで好評のうちに完売御礼。後片付けをして明日は何しようかなと思いながら明日に備えて準備をして寝るのだった。


 翌日は、ベースキャンプを出発して行けるところまで行ってみようかとさらに進む。第一四層の第一キャンプには昼には着いたのでそこで昼休憩。午後から更に進んで第二キャンプがある第一七層に到達。


 第一七層でまた屋台をやって仕事をしてその日はそこでキャンプ。


 翌日は昼までに第二〇層にある第三キャンプ、夕方までには第二四層にある第四キャンプに到達した。


 何事もなく進んでいるように見えるが全てウニモグの走破性あってのもの。砂漠地帯ではタイヤの遠隔空気圧調整で走破して、この機能が初めて役に立ったと思ったほどだ。怪獣については割愛する。防御魔法様々である。攻撃力のないウニモグでは神器化していなかったらここまでは来れなかっただろう。


 今夜はここでキャンプだな。


みぞれそばは冬になると一度は食べたくなるのですよ。


評価、ブックマーク、誤字報告、感想など有りましたらよろしくお願いします。

第二章も残り二話となりましたがよろしくお願いします。

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