※主要キャラクター設定表(第二部まで)※
ここまでのキャラクター設定まとめ。特に新規の情報はないので設定を思い出せない時などにどうぞ。
今のところ、一度味方になった人物とその技・武器・魔法などを中心とした暫定版です。
余裕のある時にそれ以外の部分も追加するかもしれません。
ホーク
人間族。17歳。髪は黒に近い茶色。痩せ型で細かい傷跡が多い。
アスラゲイト辺境の農村の出身で、10歳の頃にその「能力」と、それでやらかしてきたイタズラが周囲にバレて袋叩きにされ、村を追放された。
それ以来かっぱらいで食い扶持を稼ぎつつ隣国レヴァリアに辿り着き、そこで盗賊バルトに拾われて盗賊の道を歩む。
あまり他人を信用せず、卑怯も残酷も平気でやるドライな悪党……を志しているものの、若さゆえか生来のものか、情に流されやすく熱くなりがちな男。
酒の飲み方には特にうるさく、酒で暴れたり醜態を晒すようなことのないかっこいい男に憧れている。
(レヴァリア周辺では17歳は立派に飲酒年齢なのでちゃんと酒場でも飲める)
現在の武器はベルマーダでドワーフのガイラムに鍛えてもらったミスリル合金の短剣(市販の鉄剣程度なら一方的に破壊できる逸品)と、ロータスから貰った手投げ用の短刀、それと場合によってはイレーネと出会った里で入手したエルフの合成弓も使う。
魔術も魔剣も使えず、武術などをきちんと修めたこともなく、戦いは我流。
正面からの斬り合いではまともに訓練した兵士などにはかなわないが、盗賊として培った不意打ちの手管と、特殊能力“盗賊の祝福”を使用することによって、実力以上の大物を倒す可能性を秘めている。
“盗賊の祝福”
ホークの特殊能力。大量のスタミナと引き換えに、一定量の行動結果を瞬時に生み出す。
ホークはそれを「自分でも認識できない速度で高速行動している」という効果だと考えている。
しかし、普通にやったら低確率でしか成功しない技を100%成功させたり、自分にかかるはずの衝突の衝撃を消すなど、副次効果が多く、それだけではない可能性がある。
いくつかの種類を使いこなせるようになっており、成長とともに不可解な特性も増えている。
“吹雪”
ホークが最初に習得していた“祝福”。文字通り、発動時にホークの意識に横殴りの吹雪が襲い掛かるような錯覚が発生する。
その効果は、「その場で息を詰めたまま動くことができる範囲」が限度。
走るだけなら数十ヤード、敵に襲い掛かって首を刎ねる、心臓を突くなどして殺害できるのは、密集している前提で2~3人。
命の危機を感じたり、やりたいという欲望が高まり過ぎた場合、勝手に発動することもある。そのため、幼少時のホークは意図せずして多くの盗みを重ねることになった。
行動限界に達する前に敢えて中断することで、状況確認してから残りの行動力を使う「二回分け」という小技もあるが、ただでさえ少ない行動限界がさらに減少する上、鼻血も出る。
四半刻(30分程度)のインターバルを置くことで再使用可能だが、スタミナはその都度大量に奪われるため、最大でも一日7度も使えば指一本動かせなくなる。
“砂泡”
ホークが“吹雪”を使用し、疲れた状態でなお強引に使おうとしたことで発動が可能になった「二番底」。“吹雪”の使用後にも使えるが、当然ながらただでさえ減ったスタミナが空になる。
錯覚の内容も変化し、足元から砂のように細かい泡がホークを飲み込んでいく感覚になる。
集中力が低下した状態を維持したまま“祝福”に突入することで使えるようだが、消耗した後だというのに何故か行動限界が大幅に伸びており、“吹雪”の三倍以上の行動が可能になっている。
“天光”
レミリスから矢じりを取り出すために使った第三の“祝福”。
傷の中に埋まった矢じりを取り出すという小規模の目的に集中したことで、腕以外の疲労を抑えつつ“祝福”の副次効果である絶対成功効果を利用し、矢じりを体内から「盗み出す」ことに成功した。
発動時の錯覚は天から注ぐ一筋の光。
どうも今までの“祝福”とは使うエネルギーが別の物のようで、ホークは他の“祝福”とは別の勘定で使用できるという実感を持っているが、片腕だけを限界まで疲労させることによるデメリットは普通の“祝福”のリスク以上に高い。
“旋風”
ホークが実験的に使用し、成功した“祝福”の次の形態。
錯覚はさらにマイルドになり、自分自身が風になって四方に吹きわたっていくような感覚になった。
あえて集中力を高めず、“祝福”発動の最低限度を探るように発動させたもので、“吹雪”の十倍以上の非常に大きな行動限界を実現し、さらにスタミナ消費も許容できるところまで抑えることに成功している。
が、集中せずリラックスして、なおかつ瞬間的な行動を志向する……という矛盾した発動条件は実戦では扱えるはずもなく、あくまで“祝福”の特性を探るヒントのような形態と言える。
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メイ
狼人族。13歳。銀色のややゴワついた髪に、小さいながら引き締まった体。
レヴァリア王国出身。狼人族に伝わる獣人拳法の最高の使い手であり、なおかつ彼らの種族のポテンシャルを人為的な交配によって最大限まで高められた一種の人間兵器。少女の外見に見合わない驚異的なパワーとスピード、さらにそれらを最大限発揮する格闘技術と、己の本能を自在に戦闘に利用する精神鍛錬、また常人の十倍以上の速度で怪我が治癒する体質を備える。
戦っていない時は天真爛漫でちょっと小生意気、お喋り大好きな少女だが、戦闘となるとホーク以上に冷徹で苛烈な攻撃性を発揮する。
身内のコミュニティで純粋培養されていたため、まだ子供気分が抜けきっていないのか、少々肌の露出に無頓着なところがある。しかし性的知識がないのかというとそういうこともなく、むしろ興味は強い。ホークが他の女と仲良くすると焼きもちを焼きがち。
いつか魔王と戦うことに特化した生活を送っていたため、あまりそのことには疑問を持っていない。
ファル
ロムガルド王国第二王女ファルネリアが、メイに特殊な魔術で人格と記憶の大部分を憑依させた裏人格。現出時には本人同様の金髪に染まる。
メイ本人とは独立して存在していて、意識がなくなっている間に互いに心の中で会話をしている。
ファルネリア本人も、勇者王国ロムガルド王族における唯一の魔剣使いの才能者として、メイ同様の禁欲的なまでの戦士英才教育を受けて育っているため、身分は大きく違っているものの世間知らず度は似たり寄ったり。
メイの身体能力をそのまま受け継ぎつつ、優秀な魔剣使いとしての才能をメイの体でも発揮する。
時にメイとシンクロすることで限界を超えた実力を発揮することも。
所持魔剣(一部)
エクステンド
伸張の魔剣。10~20フィート程度まで瞬間的に伸ばすことで間合いを問わない戦いが可能。
フラッシャー
閃光の魔剣。ものすごく眩しく光る。
エアブラスト
烈風の魔剣。風で棒立ちの人間程度なら吹き飛ばせる。応用で疑似的に空を飛べる。
フレイムスロウ
火炎の魔剣。火炎放射できる。
デストロイヤー
破壊の魔剣。特殊振動によって(特に無機物を)大規模破壊することができるが構造的欠陥で平均3回発動すると折れる。
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ロータス
エルフ族。年齢不詳(少なくとも200歳以上)。黒髪ポニーテール。服は常に黒尽くめ。
ロムガルド王国に仕える護衛官。暗殺隠密の技術を最も得意とするが魔剣も魔法もまんべんなく使え、体術もかなりのもの。ただし、魔剣の才能は平均以上のものではなく、格闘術もメイに比べてしまうとだいぶ見劣りし、魔法も本職には遠く及ばない。
器用貧乏と自嘲するが戦力としての安定感は高い。また、魔剣を使わずとも手に取っただけで何故か詳細に鑑定できる妙な特技がある。
変態。
所持魔剣(一部)
ロアブレイド
光撃の魔剣。古の魔剣に分類され、強力。刀身から爆光の斬撃を放ち攻撃するのが基本だが、比較的柔軟な応用が可能。
スパイカー
刺突の魔剣。50ヤード近い遠距離まで刺突が伸びる。乱射はできないが比較的扱いやすい性能。
シールド
防壁の魔剣。盾という名前だが、形状的にはちゃんとした剣。魔法を無効化するフィールドを展開する。
キラービー
分身の魔剣。短剣状で、発動すると数本~十数本の同形の剣が出現して敵に飛ぶ。着弾後しばらくすると分身は消える。
エビルミラー
反射の魔剣。古の魔剣に分類される。魔剣効果や魔術などを跳ね返すことができる。
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レミリス
人間族。17歳。群青色のロングヘア。服に無頓着で、もさもさした服ばかり着ているが脱ぐと割と凄い。
ホークの幼馴染でアスラゲイトの魔術師。アスラゲイト第四特殊魔術機関で魔術研究に明け暮れていた。専攻は使役術で、自分の乗騎であるワイバーンにチョロと名付けて可愛がっている。
実家は比較的裕福な農家で、ホークとよく遊んでいた。元々自分の興味あることに関して夢中になり過ぎる癖があり、喋り方も一気呵成で会話にならないため、ホークから要点に絞った喋り方を強要されてようやくまともなコミュニケーションが可能になった。そのためホークはレミリスにとってある種の恩人。
要点に絞り過ぎた喋り方は周囲に疑問と誤解をよく巻き起こすが、本人はあまり気にしていない。
黙っていればエルフのロータスにも負けない美女であるため、アスラゲイトの第三皇子に迫られていて困っている。
大陸屈指の魔術師集団に所属していただけだけあり、魔術に関しての理解は深い。反面、知識はあっても実践に関してはまだまだの部分があり、即効性のある大破壊魔術などは習得していない。
使用魔術
使役術
他の生物を肉体的・精神的に魔術で屈服させ、意のままに使う多重構造の魔術の総称。レミリスはワイバーン専門。
マナボルト
魔力弾。特に加工しないで魔力をそのまま飛ばす。初歩の初歩。一応大男が全力で石を投げる程度の殺傷力はある。
ファイヤーボルト、アイスボルト、サンダーボルト
属性弾。マナの消費はそのままで、属性付与により攻撃力が増している。
ラピッドボルト
魔力連弾。詠唱一回で多くの魔力弾を発射する。単発の威力は控えめだが、制圧力に優れる。
聖術
アンデッドに対する浄化術。神官必修の術だが、治癒魔術と違って比較的門外の魔術師にも伝わっている。
ラブリーボルト
厳密にはボルト(矢)ではないが、呪文がほぼマナボルトと共通構造のためそう扱われる。ただのハート飛ばし。
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イレーネ
魔族。年齢不詳。赤紫色のロングヘア。出し入れ可能の白い龍の翼、グラマラスな体に露出度の高い異文化の服。
ホークたちに偶然出会い、面白そうだという理由で強引に呪印契約を交わした美人魔族。一人称は「儂」。
気さくでユーモアも解する反面、気に食わなければ誰が相手でもその強大な魔力をもって牙を剥く危険性も併せ持つ。
魔族は非常に長い寿命と高い魔力を持つため、まだまだ実力を隠していると思われる。
“魔毒の華”と仇名されたこともあり、その通り魔毒が得意分野らしい。
使用魔術
魔毒
マナを練り、毒に変換して投げつける。通常は練る時間に比例して毒の濃度が上がるが、イレーネはいきなり高濃度の魔毒を生成可能。
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ゲイル
狼人族。18歳。ぼさぼさの赤毛とそれなりにがっちりした体。
ロムガルド勇者隊の一員でファルネリアの部下の一人。声がでかく、勢いはいいが少々馬鹿で自信過剰。田舎者のため、発音がちょっとおかしい。
魔剣が使えるために勇者と呼ばれるが、実力はあくまで新米騎士レベル。魔剣の「加減」もできないため、戦力としては頼りない。
所持魔剣
フレイムスロウ
火炎の魔剣。普及品なのでファルなどが持っているのと同様。ゲイルが使うと何故か放射のはずが爆発する。
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マリン
人間族。20歳。青い髪と几帳面な服装。
ロムガルド勇者隊の一員でファルネリアの部下の一人。神官でありながら魔剣使いの才能を見出されて「勇者」として入隊。
本人としては本業はあくまで神官であると考えており、戦闘力はあまり高くはない。成り行きでゲイルの抑え役をさせられることが多い。
所持魔剣
キラービー
分身の魔剣。ロータスと同様だが初出は彼女の使用時。
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ライリー
人間族。22歳。金髪でひょろりとした体型。
セネス公国最強と目される騎士で、「黄金騎士」の異名をとる。その由来は家伝の鎧と、託されたセネス最強の魔剣「ゴールドウイング」による。
実力はレヴァリアのジェイナスと並ぶとも言われ、勝負勘は既に予知のレベルに達する天才剣士。しかし、本人はわりとちゃらんぽらんで絵画好きの放蕩者。
所持魔剣
ゴールドウィング
増強の魔剣。最上位魔剣のひとつ。発動すると使用者の身体能力を何倍にも跳ね上げる。
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ラトネトラ
ダークエルフ族。年齢不詳。褐色の肌に黒い髪。巨乳巨尻。
ベルマーダ王国辺境に住む戦士で、ロータスの知己。戦士としては一流だが、短命種の犬人族が好きすぎて次々結婚しまくっている重度のモフモフ好き。
彼らの村を守る代わりにどんどん婿を貰っている。一応前の夫が死ぬまでは次の夫は取らないのでギリギリ純愛らしい。
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ジェイナス
人間族。24歳。金髪のハンサム。体は細マッチョ。
当代随一の魔剣使いであり、定義を超えて多くの人々から「勇者」と自然に呼ばれるレヴァリア王国最強の騎士。
魔剣「デイブレイカー」によって魔王を討伐せんと進撃したものの、魔剣が折れて死亡。
顔も性格も良く、戦いにおいてはタフで果断な理想的な勇者だった。
所持魔剣
デイブレイカー
暁光の魔剣。最上位魔剣とされるうちのひとつ。光の斬撃で離れた敵を自在に切り裂き、焼き尽くす。
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リュノ
人間族。22歳。水色のロングヘア(死体処理時に切れたので現在ボブカット)。豊満。
レヴァリア王国出身のパリエス教会高位神官。治癒魔術の凄腕の使い手であり、いくつかの攻撃魔術も使用できる。
勇者パーティにおいて魔法関係を一手に引き受ける才媛で、有能だが少々価値観は凝り固まり、ホークのような見るからにゴロツキという者には露骨な嫌悪を示す。
ジェイナスと恋人関係にあるという噂があるが、真偽のほどは定かではない。
使用魔術
ウーンズリペア
創傷治療の魔術。効果は使い手によるが、リュノの腕だと切り落とされた四肢も元通りに生やすことが可能。