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俺という人間について。

俺は「吉田 湊斗」。


日本人に11番目に多い名字と、最近の男子にありがちな名前の組み合わせで覚えやすさ抜群だと思う。


俺は特撮戦隊ものでいうところのブルーや、部活動でいうところの副主将が似合う人間だ。


そう、俺は人生において脇役を愛しているし脇役が誰よりも役得な男なんだ。




戦隊ブルーといえば、「クール」や「頭脳明晰」。それに、ちょっと複雑な過去。

まさにブルーは俺にぴったりなんだよ、「クール」ってところ以外はな。

小学校の4年の時に母親が父親と離婚して以来、しばらく父子家庭。

高校1年になった去年、父親が再婚相手とその娘を連れてきた。

「母さん」と呼ぶのもなんだか気恥しいし、義理の妹に「お兄ちゃん」と呼ばれるのも擽ったいが、まぁ複雑なりに上手くやってるとは思う。


脇役っていったら、劇だろ?

生まれてこの方、脇役に積極的に名乗り出てるんだ。

ドラマとか映画でよく見る脇役の俳優を「名脇役」なんて言うだろ?

まさに俺がそれなんだよ。

劇の役決めでは「名脇役!」ってことで誰も異論は唱えないんだ。




勘違いしないでほしいが、俺は「脇役」であって「モブ」ではない。

村人Aでもなければ男子生徒Bでも、通行人Cでもない。

エンドロールでいえば2、3番目に名前が出てくるポジションなんだよ。


だから、戦隊ブルーや名脇役でいるために外せないポイントってのが「頭脳明晰」ってところな。

クラスでは1番でも、学年じゃ5、6番だってところが大事。

程よい成績をキープすることで、ほどほどに目立つし話題に上がるしモテる。




ちなみにさっき進級明けテストの結果が返ってきたんだが、クラス1位の学年6位だった。




「吉田くん、クラスでは1番だけど学年では6位だったらしいよー。」


「成績の良さをアピールするでもなく、むしろ謙虚な姿勢がイイよねー。」


「吉田って何でもそつなくこなすからスゲーよな。」




俺があちこちで話題に上げられているが、もうじき学年1位の奴か学年最下位の奴が話題の中心になるだろう。


俺に注目するのは一瞬でいいんだ。





嗚呼、戦隊ブルー万歳!!

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