20頁 ~瑠璃色~
俺は頭の中でぐるぐると同じことを何度も考え続けていた。
周りの奴らが何の話しで盛り上がっていたのか全く覚えていないし、俺も何話していたかよく覚えてないけど、そんな事はもうどうでもよかった。
言葉を変えても、視点を変えても、考えた末の結論は1つしかなかった。
──告白されたらゲームオーバー。
馬鹿みたいな答えだろ?
一応この結論は、北条、高村、あと一応今井が告白してきた事を想定した場合だ。
どうでもいい女子から告白された場合は「お断りします」の一言でおしまいだ。
北条と高村以外から告白されるなんて、全く想定してないけどさ。
俺なりに考えを整理するとこうだ。
もし告白を受けて入れて3人のうちの誰かと付き合うことになれば、いずれ俺の身体の事は気付かれるだろう。
けれど、それだけは絶対に嫌だ。
今の北条以上に体を密着なんかされたら、とても身体の事を隠し通せる自信なんて無い。
もしもバレてしまったら間違いなく軽蔑されるだろうな。さらに周囲にバラされでもしたら最悪だ。俺の人生ゲームオーバーは確実。
リアルでもネットでも、女のコミュニティってのは怖すぎるからな。噂になったらもう家に引き籠る以外に手がなくなる。
逆に告白を断った場合、絶対に今まで通りの関係じゃなくなるだろう。
今日の北条との関係みたいにピリピリする程度じゃきっと済まない。下手したら俺達のグループ全員を巻き込んで大崩壊するかも知れない。
「どうして断ったのですか!!」って、今井辺りが鬼のような顔して詰め寄ってくる様子が容易に想像できる。
そういうのも嫌だ。
でも前者よりはマシかも知れない……。正直こんなの嫌だけど、これは最後の手段だ。
結局、俺は恋愛漫画の情けない主人公みたいに逃げ回るしか打つ手がないんだ。
自分でも救いようのないヘタレだって分かってるよ。
だけど俺、どうしようもなく怖いんだよ……。何もかも、すべてが壊れてしまいそうでさ。
できれば修学旅行で女子から告白されるなんてのは、いち男子中学生の妄想のままで終わって欲しいんだ。
って、まただよ!
またこの結論かよ!? これで何度目だよ!?
さっきから俺、こんな面倒くさい事をずっーと、頭ん中で繰り返してんだぜ?
本当馬鹿みたいだろ?
普通さ、健全な男子の思考回路ならさ、可能性のある3人の女子をいかに落とすかとか、スケジュールとか被らないように二股、三股仕掛けようとかさ、誰もいない場所に連れ込んでエロい事する妄想とか考えるもんだろ?
なのにさ、なんでさっきから逃げ回る事ばかり考えてんだよ……。
◇ ◇ ◇
ずっと考え事に耽ってしてしまった俺は、いつバスに乗り込んだのかすら覚えていなかった。バスの中で、『凶』のおみくじをギュッと握りしめていたことに気付くと、ようやく我に返った感じだった。
ちなみに、『凶』のおみくじはもう仕方がないから財布の中に入れることにした。
もしこのバスに木星が墜落して全員死ぬことになったら、たぶん凶のくじを持っている俺のせいだ。
心の中で先に謝っておこう。みんな、すまない。俺が凶を引いたばかりに地球が消滅してしまうなんて……。
俺たちの乗せたバスは平安神宮を出ると、予定を変更して八坂神社へと向かっている。
当初の予定では金閣寺へ行くはずだったのだけど、渋滞の影響で予定が大幅に遅れたため、金閣寺の見学は中止となってしまった。
このスケジュール変更は、修学旅行の前に俺達6人で取り組んだグループ課題が不完全になる事を意味した。
でもこればかりはさすが俺達じゃどうにもならないので仕方がないよな。
………
……
…
この修学旅行でもしも告白するなら、間違いなくこの2日目だろう。
日程的にも丁度頃合いだと思うし、何より3日目の場合は、どっかの寺で座禅組まされたり、戦時中の映像や展示物を見せられたりするらしいので、浮かれた恋愛悩が灰になるまで焼き尽くされるのは間違いない。
唯一例外なのは、修学旅行の最後に訪れる鉄道博物館の見学だけど、でもそこで告白するのって、場所的にもタイミング的にもどうなんだ?
とにかく、今回の修学旅行のスケジュールじゃピンク色の恋愛脳全開でイチャラブして楽しめるような場所なんてあまり無いから、必然的に勝負を仕掛けるタイミングは絞り込まれるというわけだ。
その影響かどうか分からないけど、今のバスの中の空気は明らかに変だ。
みんな普通を装ってるみたいだけど、どこかぎこちない様子だし、声に出して話すと不味いのか、しきりに携帯か何かでメッセージをコソコソとやり取りしているみたいだし。
隣にじっと座っている佑馬も、いよいよ告白までのタイムリミットが迫ってきたのか余裕がなくなっていたように見えた。
修学旅行中は俺から佑馬にはなるべく構わないようにするって話だったから、落ち着かない佑馬をよそに、俺は一人バスの窓から流れる京都の景色をじっと見つめ続けた。
◇ ◇ ◇
「ここ?」
「ここです! さぁ、はやく行きましょう!」
八坂神社に到着すると、境内の散策もそこそこに女子達が足早に向かった場所が「ここ」だった。
目の前にある木製の掲示板には『縁結びの神』と、目立つようにでかでかと書かれていて、その豪快な文字の下には、縁起がよさそうな大きなしめ縄が飾られている。
さらにその掲示板のすぐ横には、布の袋を担いだ人間と兎の石像がある。
この石像は七福神の一柱である大黒様と因幡の白兎らしい。そしてこの石像のすぐ傍には石で造られた鳥居があり、その鳥居から、わずか徒歩10歩か20歩ぐらいの奥に社が見える。
『縁結びの神』ねぇ。なるほど……な。そういう事だったのか。
っていうのは冗談、実はグループ課題で女子が入念に下調べしていたから知ってた。
ここ『大国主社』は、前からクラスの女子の間で話題になっていた。
そして、この恋愛オーラがビリビリと伝わってくる大国主社の入口で、リア充とは無縁っぽいむさ苦しい男子生徒3人衆が、さっそく置いてけぼりにされた。
さえない男子生徒3人衆が『縁結びの神』と書かれた木製の掲示板の前に佇んでいる光景は、傍から見ても最悪に不細工な光景だと思う。
「ちっ、とんでもねーな、女子ってのは」
「だな」
原田の一言に同意する俺。
俺達のグループの女子のみならず、他の女子達のあまりの食いつきっぷりにドン引きする俺達。
おまえらどんだけ男に飢えてるんだよ……。男なんてその辺に転がってるだろ? 相手してやれよ!
「で、原田は行かないのか? 縁結びの神様」
「興味ねぇよ」
「嘘だろ? そんなんじゃずっとDTだぜ?」
「あ? んなもんとっくに卒業したわ」
「ですよねー、って……え?」
な、なんだってー!!!
ちょっ、おまっ! 仲間だと思ってたのに、抜け駆けち○こ野郎だったのか!?
死ね、死ねっ!! 裏切り者には死の制裁だ!
……って、冷静に考えたら、原田に挑んだら返り討ちに遭うんだよな。ドちくしょうが!
「マ、マジで!?」
「小6でヤった」
「だ、だ、だだ、誰と!?」
「……舞川」
えっ、誰だ?
ぶん殴られるの覚悟で聞いたつもりだったけど、あっさりと名前が出てきたぞ?
な、なんだよ、まぶしすぎるぜ……。これが勝ち組の余裕ってやつかよ。
「あっ……。も、もしかして瑠璃……ちゃんの事?」
平沢が気まずそうに反応した。
「ああ」
「えっ? えっ?」
「ああ、宮川は舞川の事知らないか。小学校違ったもんな」
「あ、うん」
「原田、瑠璃ちゃんの事、宮川に話してもいいかな?」
「好きにしろや、隠すほどでもねぇしよ」
原田は吐き捨てるように言うと、俺達から離れ、独り奥にある社へと向かった。
女子の群れにずかずかと割って入る原田。その原田に気づいた他のクラスの女子達が蜘蛛の子を散らすように逃げていくのが見えた。
あの光景ってもう見慣れたよなぁ。
平沢は一般の参拝客の人達の邪魔にならないようにと、俺を参道の隅へ移動するように促すと、小さな声で語りだした。
「原田の元彼女? ……って言っていいのかな? 舞川瑠璃ちゃんっていう子がいてね、小学校6年の時に瑠璃ちゃん、交通事故で亡くなったんだよ。当時ちょっとしたニュースにもなって、僕らの小学校じゃ知らない人はいないと思う」
「そうなんだ。全然知らないや」
小6の頃だろ? ニュースなんか見てないって。
でも父さんのパソコンに入ってたエロ動画は見てた。
あ……思い出した。母さんに見つかって動画全部消されちゃったんだった。可哀想だから俺が代わりに般若心経の動画を入れたんだっけ。はははっ……。
「その事故の原因が悪質な飲酒運転でね、加害者は中年の男で泥酔状態だったんだって。あの交通事故が起きる前の原田はどちらかといえば、僕みたいにクラスで目立たない感じだったけど、瑠璃ちゃんが亡くなってから何日かしたら、瑠璃ちゃんの死を馬鹿にする男子が出てきてさ、原田、それが切っ掛けでとうとうブチ切れちゃったんだよ……」
「ひどいやつがいるもんだな」
「うん。僕と原田と瑠璃ちゃんとは小学校5・6年の同級生でね、といっても、当時は原田とも瑠璃ちゃんとも、ほとんど他人みたいな関係だったけど……」
平沢はそこで少し口ごもった。
「でさ、そ、その……、ぼ、僕も瑠璃ちゃんの事が好きだったから、事故の日の事とか、葬儀の日の事は今もよく覚えてるんだ」
ちょっ!?
「えっ? ちょ、ちょ、ちょっと待てよ? ってことは、平沢は原田とは恋敵だったのかよ」
「うん、そうなるね」
「そうなるね、ってそれだけかよ?」
「いいよ、もう終わったことだし。それに2人が付き合っていた事なんて、僕ずっと知らなくて、瑠璃ちゃんが亡くなった後、原田が暴れたときに、初めて2人が付き合ってたんだって知ったんだ」
俺は無言で平沢の背中をバンバンと平手で2回叩いてやった。
一応、慰めの言葉の代わりのつもりだ。
「でもまさか、とっくの昔に瑠璃ちゃんが寝取らていたなんて、僕、今日初めて知ったよ。ははっ……。あははははっ……」
「お、おぅ」
その乾いた笑い方、すげぇ怖いんだけど。
目が全然笑ってないし、「終わったこと」になんかなっていないって顔してるよ。
でも寝取られ事を今更後悔してもしょうがないだろ? 何を動揺してんだよ。
つか、今になって修羅場発生とかさ、本当、マジやめてくれよ?
大体、平沢も原田も、恋人どころか友達1人すらいないと思っていたから、恋愛沙汰なんて無縁だと安心しきっていたのにさ。
まったく、とんでもない不発弾をを発掘してしまったぜ。
ど、どうすんだよ、この展開……。
「どうしたのですか?」
女子グループ3人が大国主社から戻ってくると、今井が俺達に話しかけてきた。
女子達のほうへ視線を移すと、俺達2人のピリピリとした雰囲気を察したのか、3人は困惑と心配が混ざったような表情をしていた。
「あ、ああ……いや」
「宮川君、もしかしてまた体調が悪くなったのですか?」
困惑していた俺を心配してくれる今井。
「へ、平気だよ、何ともないって。それより今井達こそ、な、なんか変な感じじゃないか?」
「え? そ、そうですか? 普通ですよ? 普通」
「う、うん、ちょっと話が盛り上がっちゃって……あの、待たせてごめんね」
なんなんだ? グループの女子達もどこかぎこちないな。
しっかりものの今井までもが、どこか変な感じだ。
そして原田はと言うと、神社に飾られた絵馬を一人じっと眺めている。
俺と平沢はその様子を遠くから眺める。
平沢は俺の隣で、女子に聞こえないよう、ボソボソと小声で俺に話し続けた。
「原田がああして露骨に人を遠ざけるようになったのは、瑠璃ちゃんが亡くなった後なんだ。暴力的になったのもその頃からでさ」
「その時から無茶苦茶な強さだったのか?」
「うん。今ほどじゃないけどぶっ壊れてたよ」
「へぇー」
なるほど……わからん。
原田もあのパキスタン人に『オイノリ』か何かされたのかと疑ったけど、岡田の時とは違って、共通点が見つからない……。あの強さは本物ということなのか?
いや、これは俺の中二病的な妄想だけど。
「あとはたぶん宮川も知ってるように、中学じゃ悪そうなヤツはみんな原田の制裁を受けたってわけ」
「なるほどね」
突然だけど問題。
『原田と喧嘩したら絶対勝てないので、持ち物を隠したり、教科書を破り捨てたりと、コソコソと精神攻撃を仕掛けました、さて、いじめっ子はどうなるでしょう?』
答え。
『原田が怪しいと思ったヤツらが一人ずつ血祭になる』でした。
実際1回だけあった事だけど、幸いにして(?)3人目ぐらいで済んだ。
3人目が泣きながら犯行をゲロったので、原田の虐殺はそこで止まったんだ。
無論、最初の2人は殴られ損。
そのうちの1人は女子なんだけど、原田には性別なんか関係なくて、その女子は顔面が変形するほど殴られたらしい。
「貴方達、さっきからヒソヒソ話してるみたいだけど、参拝しないの?」
ぶっきらぼうに高村が言った。
「そうですよね、せっかく京都までやって来たのですから、お2人とも参拝してきたらどうですか? 時間ならまだ余裕がありますよ」
追い打ちで今井も勧めてる。
どうやらよほど俺をリア充に仕立てあげたいらしい。
だが、お断りします。
リア中になると、周囲から死ねと呪いを浴びせかけられるので。
「俺はいいよ、平沢、行って来たら?」
「う、うん。じゃあ行ってくる」
平沢が一人で社へと向かうと、入れ替わりに原田が戻ってきた。
しかし原田は俺達の様子など気にする素振りもなく、無言のまま俺の隣に立った。
………
……
…
俺達の間に会話なんて1つも無い。
神社を参拝する人々の喧噪だけが聞こえる。
俺は『縁結びの神』と書かれた目の前の木製の掲示板をじっと見つめ続ける。
しばらくすると佑馬がやってきた。
佑馬は俺に見向きもせず、1人で大国主社へと向かっていった。
だがしかし、佑馬が目当てにしている藤倉の姿が見当たらない……。
佑馬、上手くいってないのかな?
その佑馬と入れ替わるように平沢が戻ってきた。
「た、ただいま……」
「おかえり、じゃあみんな、行こうか」
「う、うん」
俺達は無言で境内を回る。
俺もみんなも、このピリピリとした異様な空気を打開できないでいた。
言葉には出さないけど、みんな何かをひた隠しにしている気がしてならなかった。
この状態がずっと続くのかと思っていたけど、この状況に嫌気が差したのか、最初に声を発したのは原田だった。
「なぁ、もしかして俺のせいか? 俺がいるせいなのか?」
「な、何が?」
「何がって、お前らみんなおかしいだろ!? わかんねーのか?」
「そ、そうかな?」
「は、原田君、何かしたの?」「あー、もうダメ。僕ももう限界だよ」
北条と平沢の声が被った。平沢の方はギブアップ宣言。
「原田、じ、実はね、僕も瑠璃ちゃんの事が好きだったんだ。それを宮川にも話したものだから、気を使ってくれてさ」
「あぁ」
何となく理解したような原田。そして置いてけぼりの女子達。
「瑠璃ちゃん?」
高村がつぶやく。しかし誰も反応しない。
「縁結びの神様の前で三角関係だったなんて知ったら、俺、もうどうしたらいいか分かんなくなるって!」
高村をスルーして、俺も本音をぶちまけてしまった。
「あぁー! 悪りぃ悪りぃ、そうか、そういうことかよ、はははははははははっ!」
「あ、あの、原田ってさ、僕が昔、舞川さんの事が好きだったって気づいていたの」
「あぁ、余裕で知ってた。平沢は分かりやすすぎだしな」
「ねぇ宮川君、これはどういう事なのかしら? 無視しないで説明して頂戴」
「秘密だよ」
「原田、僕ね、さっきの神社でお祈りしてきたから。瑠璃ちゃんが幸せになれますように、ってお願いしてきたから。だからきっと、もう瑠璃ちゃんは大丈夫だと思うから……」
平沢は少し涙声になっていた。
でもさ平沢、その瑠璃ちゃんとやらはもうこの世に居ないんだぜ?
「そうか……。ありがとうな平沢。それに悪いな、舞川の事取っちまってさ……。」
「いいよ、原田ならさ。んすっ……カッコ悪いな、僕、昔の事思い出して泣くなんて」
2人の会話に北条がようやく気づいたのか、一瞬はっとした表情を見せた。
「俺は瑠璃に何もしてやれなかった事を悔やみ続けてきたけどよ、お前が瑠璃のために祈ってくれたのなら、瑠璃もきっと幸せだったんだと思う」
「うん……」
外野の俺には正直よく分からないけど、突如浮上した三角関係が殴り合いに発展するかとビクビクしていた俺は、予想外の結末にほっと胸を撫で下ろした。
舞川瑠璃という子がどんな子なのかは俺は知らない。
だけど、その子を通じて原田と平沢が仲良くなれたのなら、瑠璃という子は間接的には俺をも救ったんじゃないかと、よく分からないまま都合よく勝手に思い込むことにした。
「舞川瑠璃ちゃんって、昔、交通事故で無くなった子……たよね?」
「そうだよ」
「そっか……。そっかぁ。あーびっくりしたぁ! そういう事かぁ」
北条も2人の話を理解したようで、安心した様子だった。
「めぐみちゃん、どういう事なのですか?」
「北条さん、貴女、一人で勝手に納得しないで。気持ち悪いわ」
今井と高村が北条に詰め寄った。
「原田、女子にも話してもいい?」
「平沢がいいならいいんじゃね? 別に隠すような話でもないだろ」
「僕もいいよ、ちょっとカッコ悪いくて恥ずかしいけどさ、ははっ……。あははははっ……」
また例の乾いた笑い方をする平沢。
ていうか、その笑い方はもしかして素なのか? そうだとしたら一度平沢を本気で爆笑させてやりたいと思った。
それから俺達は、昔交通事故で無くなった一人の女の子と、その女の子に恋した2人の男の子の思い出話しをした。
そして全てを話終わると、今井は目に涙を浮かべ、高村は柄にもなく大泣きしていいた。その涙につられてか、ずっとこらえていた北条もついに涙を流した。
女子の涙腺の脆さはなんなんだろうな。
俺の体は少し変になっちまったけど、それでも女子のように簡単に泣ける気はしない。
それは俺の精神がまだまだ健全な男子生徒のままだという証拠だと思った。
問題なんて無いはずなんだ。
■人物紹介■(2015年9月10日追記)
平沢 大地
初登場:2頁
市立夕凪台中学3年6組。帰宅部。成績は学年上位5位以内。
身長:167cm 体重:59kg
誕生日:5月8日
元キノコカットのガリ勉中学生。二学期の始業式早々、鶏のとさかのような赤モヒカンで登校してきたが、翌日丸刈りで登校。
瑠伊曰く『ガリ勉真面目君』の通り、成績は学年でトップクラス。
反面、気弱でコミュニケーション能力が低く、小学校の頃からぼっちだった。
他者との接触を恐れているようにも見えるが、趣味の競馬の話しになると途端に饒舌になる。
なお、赤モヒカンの登校については全く語ろうとしないので真相は未だ不明。




