ネット依存少女
暗いお話
後ろに響く電車の通過する音に
とっさに反応した
パッと思うことは
死にたい
それだけだった
-ネットに溺れた少女-
よろしくお願いします
と打ち送信する
それだけで会話が成立する便利な世界
私は、歌が好きだった
だからネットで歌のグループに
入ることが多かった
ネットをはじめたのは最近だけど
この頃歌うことが楽しくて
仕方が無いくらい
だからネットを使う量が増えて
親に怒られる回数も増えたけど
すごく楽しいからこれでいいんだ!
そう、思ってた私は
何処へ消えたのだろう
部屋に入った瞬間に涙がこぼれた
辛いもう嫌だ
そう思って携帯のロックを開けた
でも、
グループに行く気にも
みんなと話す気にもなれなかった
辛い
ただその言葉が頭にこだまする
もうやめたいよ
やめられないよ
それはなぜ?
自分が弱いから
最近ではもう作り笑いが日課で
全てに対して恐怖を抱いていた
全てが怖いのだ
生きていることも、自分のことも
全て
死にたい
そう思うようになったのは
いつからだろう
きっと、ずっと前だ
ネットを始めるずっと前
でも、ネットを始めて
私は変わった
ネットじゃないと
苦しくて仕方が無い
最近ではネットでも苦しい
そんな私は泣いて
自分に言い聞かせる
-貴女はピエロだから
笑わなきゃいけない-
自分にまで嘘を吐いて
私はまだネットから離れられない
でもきっと、過去と未来と今の
私が言うんだ
ネットになんて手を出すんじゃない
って偽りの笑顔で泣いて