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さてと、とりあえず10歳になりました。今日は礼拝堂に行ってみたいと思います!
「ネコタももう10歳ね〜。お母さん嬉しいわ!礼拝堂には何時くらいに行くの?」
「イアンとデールと礼拝堂行く約束してるから10時の鐘がなったら家出る!」
「わかったわ!日が落ちる前にはかえってきなさいよー!」
「はーい!」
さて準備しますかね!そういえば周りの説明忘れてたね。ここはコッコト村っていう村なんだ。んで6歳の時に外で遊んでたらイアンとデールの2人組に会って皆同い年だし、気も合ったから友達になるのは早かったよね!ちなみにイアンはめっちゃハンサムな爽やかイケメンって感じまじで俳優みたい!将来は騎士になりたいって言ってたね!内面までイケメンが溢れてる!
んでデールはちょっとぽっちゃりしててメガネかけてる面白いやつなんだ!すげー頭良いし将来は文官になりたいらしい!
とまぁこんな感じのやつらでね4年くらい一緒に遊んだり俺の父の修行も3人で受けたりしてたんだ!
ゴーン、ゴーン、ゴーン
10時の鐘がなった
「んじゃ行ってきまーす!」
「行ってらっしゃーい!」
ガチャ
走って待ち合わせ場所まで行く
「うい!おはよう!イアン!デール!」
「「おはよう!ネコタ!」」
「うっし!じゃあ礼拝堂に行きますか!てか本当に俺の誕生日まで待ってくれてありがとう!」
「いや、別に友達なんだから当たり前だろ?10歳になったらいつでもいいわけだし、友達とやらないわけがないさ!」
「本当にその通りですね。僕らは友達ですから。」
メガネクイッ
「イアン!デール!ありがとう!でさ、みんなは魔法何貰えたら嬉しい?」
「俺は無難に火属性が嬉しいな!戦闘が派手でかっこいいし!それに攻撃力高いしやっぱ騎士にはピッタリだね!」
「僕は風魔法かな。風魔法だったら暑い日は涼しくできるよね。」
「うっわ、デール天才かよ!」
「間違いないな!火魔法だと逆に熱くなるもんな!でも冬は暖かいぜ!」
そうこう言ってるうちに既に礼拝堂の目の前だ。
「ちなみにネコタは何が欲しいの?」
「俺か?俺は…光と闇だね。だってかっこいいじゃん?」
「お?ここでダブル宣言か?いいねぇ気合い入ってんねぇ。ということで、おはようございます!神父さん!」
「「おはようございます!!神父さん!」」
「えぇ。おはようございます。今日も元気な3人組ですね。イアンにネコタにデール。君たちはもしかしたら神様が会わせてくださったのかもしれないね。今日は魔法を授かりに来たのでしょう?誰からやりますか?」
「「「えーとどうする?」」」
「じゃあ俺が最初にやらせてもらうぜ!」
「え、僕は2番目がいいな。」
「じゃあ俺は最後かな。」
「おお。すぐに決まりましたね。では最初がイアン。2番目がデール。3番目がネコタでいいかい?」
「「「はい!それで大丈夫です」」」
「ではイアン!この鏡の前に立ち、神に祈りを捧げなさい!」
「はい!」
おお、急に雰囲気が荘厳になったな。てか鏡なんだ。異世界の定番の水晶じゃないんだ。
イアンが鏡の前で祈る。すると鏡から赤と緑色の光が出る
「おぉ。イアン。あなたはすごい。火属性と風属性のダブルだ。」
イアンはダブルだった。周りがざわついた。説明が遅くなったがここには俺ら3人だけじゃない。礼拝堂の警備員としてこの村に駐在してる騎士が数名いる。多分この後イアンをスカウトするのだろうな。ダブルとはそれだけですごいのだ。それだけ稀なのだ。
「よっしゃ!ダブル!しかも風と火!最高だ!」
「イアンすごいじゃないか。騎士にもすぐなれるね!あそこの騎士たち君を勧誘する気満々だよ。あーあ、僕2番目にしなきゃ良かった。」
「イアン、おめでとう!やっぱすげーなお前!父さんの訓練に1番真面目だったのお前だしな。神様がきっと見てたんだろうよ!てゆうか大丈夫だって、デールお前は何が出ても問題ないだろ?お前の頭が魔法みてーな頭してんだから。お前はどんなのが来ても発想ですごくなれるさ。だから安心して行ってこい!」
「ありがとう、ネコタ。僕行ってくる。」
「おう。」
「ではデール。鏡の前で祈りを捧げなさい。」
「はい。」
デールは鏡の前で祈りを捧げた。鏡は黄色と水色に光った。
「な、なんということだ。いや、こういうこともあろうな。デール。君もダブルだ。水と土のダブルだ。良かったな。まさか連続で出るとは。なんという確率なのか。神様はこの村に祝福を与えてくださったのかもしれないな。」
「………。」
「「良かったじゃないかデール!」」
「イアン…ネコタ…ぼ、僕がダブル?信じられないよ…。」
デールは涙目になっていた。というか泣いていた。
え、次俺じゃん。なんか怖くなってきたぞ?いや、多分ダブルなんだがそうじゃなかったらくっそ恥ずかしくないか?馬鹿みたいにドキドキするんだが。
改めて俺プライドたっかいなーこんなプライドがなきゃ余裕綽々で行ってんのにクソっ足が動かねぇ。
「ふぅー。深呼吸だ深呼吸。落ち着けー落ち着けー。10年前天使に約束してもらったじゃないか。」
ちっちゃく声に出して自分を落ち着かせようとする。が緊張が全く収まらない。
「なにブツブツ言ってんだよいつものお前らしくないじゃん?こういう時いつものお前ならズカズカと図々しく行くだろ?らしくねーぞ?」
「うっ。イアン。さ、流石におめーそれはねーんじゃねーか?励ましでもなんでもねーじゃねーか。」
「ネコタ。僕もイアンと同意見だね。らしくないよ。普段通りの妄想が激しいネコタならすぐ行ってるね。」
「ぐっ。デールお前1番刺しに来てんだろ。妄想が激しいってなんだよ妄想が激しいって。」
「だって本当じゃないか。君のいつも言ってる妄想だと君は光と闇なんだろ?天使に貰ったっていつも言ってるじゃないか。」
「デール。おめーさっき励ましたのに…覚えてろよ!お前ら後でボコボコにしてやる!俺は行くぞ!」
「やっと行ったね。イアン、ネコタがシングルでも変わらず俺ら友達だよな?」
「デール。お前がそれ言うか。まぁただネコタには煽って悪かったって後で謝ろうな。」
「そうだな。」
「ではネコタ!鏡の前へ!祈りを捧げなさい。」
「はい。」
ふぅー天使様、俺の要望ちゃんと届いてるよね。頼むよ〜。ほんとに。
鏡には………黒く変色した部分と白く光ってる部分があった。
「まぁ、なんとなく予想はしてましたね。エイデンとヘレナの息子。光と闇。それにしてもダブルが3人。しかも同じ村で連続。この国の同世代でダブルが1人いれば、すごいとなるのに3人ですか。まさに奇跡ですね。」
神父様は俺に魔法の属性を伝えるのを忘れてるみたいだ。でも鏡を見れば分かる。光と闇なのだろうね。
(あーあーきこえますかーネコタさん、きこえますかー。)
「!!」
(良かった、その様子なら聞こえてるみたいですね。
まずはお仕事ありがとうございました。初のお仕事から特殊になってしまいすみません。今回のお仕事内容はイアン君とデール君をエイデンさんに紹介、修行をつけてもらうのがお仕事の内容でした。本来ならば礼拝堂に来た時にお伝えするはずだったのですが、こちらの仕事が忙しくて、都合が合わず、このような後出しになってしまい申し訳ございません。次のお仕事はちゃんと内容をお伝えしますし、難易度も少し下げさせていただきます。本当に申し訳ございませんでした。では次のお仕事は1年後にどこの礼拝堂でもいいので来ていただけたらお伝えさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。)
「おいおい…マジかよ…今回は運が良かっただけじゃねーか。」
「?ネコタどうしたんだ?」
「ん?あぁなんでもない。それより今日は見んで集まって外でご飯食べようぜ!」
「それもそうだな!」
「あ、ちょっと君たち!帰る前に少しいいかな?」
「お、騎士さんなんですか?」
「いや、君たち3人を是非とも学園に推薦したいのだよ。ダブルが3人。学園長も、王様も多分喜ばれますよ。」
「だって。みんなどうする?」
「そりゃ行くに決まってる。」
「うんうん。」
「OK!じゃあ今の話お願いします!ですが、一旦両親への報告等がありますので明日また話しましょう!」
「ありがとう!君たちのような優秀な人を見つけれて幸運だよ!神様に感謝しなければ!」
「ではまた明日!」
こうして俺たちは長い長い少年時代に幕を閉じたのだった。まぁまだ少年なんだけどね。さてさて、ここからどうなるのかね〜わかんないね〜。
いやぁ設定ガバガバなので許してください