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さてご歳になりました!
さてさて今日で5歳になったぜ。
「うい〜!ネコタ!誕生日おめでとう!今日で5歳かぁ〜!父さん嬉しいぞ〜!!」
さてこの熱苦しいのがうちの父だ。名をエイデンと言う。黒髪に赤目でムキムキの爽やかイケメンだ。左目に傷があり、眼帯してる。めっちゃかっこいい…羨ましい…眼帯良いなぁ。左目の傷は2本の引っかき傷で昔モンスターにやられたらしい。
「ネコタ〜!誕生日おめでとう〜!母さんも嬉しいわ〜!今日のご飯は張り切っちゃう!」
母さんも今日はノリノリだなぁ。
「母さん、今日のご飯はなんなの?」
「今日は魔猪の肉だよ!久しぶりにエイデンと共闘して楽しかったわ〜!やっぱりエイデンの太刀筋は綺麗だったわ!こう魔猪の首をスパッと斬ったのは気持ちよかった!」
「いやいや、ヘレナの影縛りがあってこそだよ!やっぱ闇魔法って便利だね〜!」
とまぁこんな感じで夫婦仲はよろしく見てて羨ましく思う。と、言うか、今割と重大なこと言ったぞ!?
「え、母さん闇魔法つかうの!?初めて知った!」
「あら?そういえば言ってなかったわね。母さんは闇魔法の使い手なのよ〜。ネコタはなんの魔法使えるようになるのかしら!10歳が楽しみだわー!あと5年ね!」
「そうだな!あと5年でネコタも魔法使えるようになるのか!はやいな!父さんも母さんもシングルだからなぁ。ネコタはダブルだと良いなぁ。」
「なーに言ってんのよ。この世の大体の人はシングルなんだからあんまり期待しちゃダメよ。でもネコタがダブルだったら自慢の息子だわ〜。」
やばいなんか初めて聞く単語が多すぎて話についていけない。どういうことだ?
「父さん母さん。10歳になるとなにかあるの?」
「そーだぞ。10歳になるとなぁ、礼拝堂で神様から魔法の属性を授かるのさ!火、水、土、風、闇、光の6属性のどれかを貰えるんだ!そしてその属性を1つ授かるとシングル、2つ授かるとダブル、3つ授かるとトリプルって言うんだ。」
「へぇ〜!4つ授かった人はなんて言うの?」
「4つ授かったやつは今までに居ねぇな。うーんいたらなんて言うんだろうな?」
「まぁまぁ、とりあえず10歳になるまでは剣の練習ね。コソコソ木の棒振ってるの知ってわよ?」
「なっ…!知られていたのか!恥ずかしい!」
マジかよ!父と母の両方いない時を狙って振ってたのに!
「お?なんだ〜ネコタは剣士になりたいのか!じゃあ明日からは空いた時間で剣を教えてやろう!」
「父さんまじ!?やった!!」
「おう!まじだ!もう5歳だしな!15歳までにはちゃんと剣を振れるようにしないとな!」
ネコタ君の願ったメインウェポンは大鎌のはずなんですけどネコタ君覚えてますかね?