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第1話 スズメバチとは友達だったのに

 昨年9月に琵琶湖近郊の山岳トレイルレースに出場したときの事です。


 ぎりぎり完走ペースで、第一関門を出発して数キロ走った頃でした。前方から若い男性ランナーが『スズメバチ~!』と叫びながら逆走してきました。


(ああ、スズメバチに刺されたのか! でも元気よく走ってるので大丈夫だろう)


 そう思いつつ、少し慎重に周りに気をつけながら数分走ったときの事です。いきなり頭と左肩と右膝外側、同時に針を突き刺されたような強い痛みを感じました。


(あっ、やられた! これが先ほど遇った男性ランナーの言ってたスズメバチの攻撃か⁉)


 自分では信じがたい事でした。小学生の頃、田舎の実家には納屋や風呂が庭の角に独立して建っていて、軒天によくハチが巣を作ってました。それをいたずらしてよく親バチに刺されたものです。流石に中学生になると反省してハチとは仲良くなりましたが。


 スズメバチに刺されてエライ目に遭ったという話は偶に耳にしますが、

(警戒しているスズメバチを手で払ったりするから刺されるんであって、大人しく知らんぷりをしていれば、刺される事は絶対に無い)

と確信している私はスズメバチも他の昆虫同様、友達だと信じて疑いませんでした。


 それだけにこの攻撃はショックでした。

 スズメバチに複数個所刺されてレースを続行するのは危険過ぎるであろうと、即座に引き返しました。幸いに次の攻撃は有りません。数分引き返した辺りに先ほどの被害ランナーと女性スタッフが深刻そうに話していましたので、話しに加わりました。

 女性スタッフによれば、犯人はスズメバチでなくアシナガバチであろうと言うことでした。ポイズンリムーヴァーを2人とも携帯してたので使える箇所に使ってから、女性スタッフのバイパスコース案内のもとに再スタートしました。

 この間のタイムロスは約25分。


 若い彼はぎりぎり完走したようです。でも私は元々ぎりぎりのペースの上、30分近い緊急停止には対応できず、次の関門でリタイア(タイムオーヴァー)しました。

 蚊とアシダカグモ以外の昆虫とは友達だと思っていたのでショックでした。ただ、スズメバチとの交友関係が切れなかったのは救いでした。


 今回学んだ事。


 アシナガバチは隠れていて、同時に数匹が一斉に刺しにきます。

 正面から攻めないで、脚や背中、腰、後頭部といった後ろから攻めてきます。

 しつこくはないです。

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