3話
フォル「50体討伐か…。結構長い道のりだな」
フィールドは広く、モンスターを探すのも少し時間がかかる。
この草原にはスライムとコボルト、ゴブリンがいるようだ。
スライムは余裕で倒せるが、コボルトとゴブリンは強い。
短刀と防具にモンスターの石を嵌め込む。
フォル「あとはひたすら敵を倒すだけか…」
スライムを見つけては倒し、コボルトとゴブリンが入れば避けるようにする。
コボルトとゴブリンは一回の戦闘で薬草を使用する可能性がある。
コボルトの武器が槍なので近寄って攻撃をしてもモンスターの攻撃範囲内から逃れることができない。
ゴブリンは棍棒を持ち、攻撃は避けられなくはないが、防具があってHPが3分の1も削られてしまう。
6個あった薬草も既に3個も消費してしまっている。
落ちるナルも10~20ナルととても少ない。
正直、そこまでうまくないため、スライムを狩り続けている。
レベルが上がり、サイコロを振るう。3の目が出てランダムにステータスがどれかが上がる。攻撃力も上昇したのかスラ
イムも一発で4分の1まで削れるようになった。
フォル「やっと30体…か」
なかなか一撃では倒せなく、たまにクリティカルが出て半分減るような状態である。
クリティカルも連続で出る時もあれば、10回攻撃しても発動しない場合もある。
これくらいは普通のゲームも一緒か…と自分に言い聞かせ、また狩りに勤しむ。
また、モンスターの石は今のところ一律50ナルになるのでひたすら回収を行う。
モンスターの石も確率みたいで30体倒しても13個と約半分だ。
時間でリポップしてくれるのが救いだ。
2週したところで一番最初に嵌めた石が砕ける。
“HPと防御力上昇”
フォル「ステータスアップか…」
少し心に余裕が持てる。
二つのパラメーターが上がってくれたのは運が良かったのか悪かったのか。
短刀にモンスターの石を嵌め、また狩りに出る。
またレベルが上がり、サイコロを振るい4が出る、スライムも3撃で倒せるようになってきた。これは乱数だろう。
まだ安心はできないが、コボルトを倒してみる。
攻撃を受けるものの、H Pと防御が上がっているため、HPも3分の1程度に止まる。
ただ、気を抜けばまた攻撃を受けるかもしれないので諦め、スライム狩りに勤しむ。
フォル「やっと二つ目が割れたか」