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16話
敵を掃討し、進んだ先には洞窟がある。
その中に出入りするモンスターを見る。
どうやらこの洞窟から襲いにきているようだ。
イシス「行きましょう」
フォル「もちろんだ」
二人は身を乗り出し、洞窟の中へ入っていく。
―
匂いがきつい。腐敗臭がつんと鼻の奥をつく。そんな気がする。
イシスが布で顔を覆う。
舞う炎の魔法がいつもより火力が強く感じる。
洞窟はそこまで深くはなく、時間はそこまでかからず扉の前に辿り着く。
イシス「開けるよ」
フォル「早く行こう」
二人で扉を開ける。
―
「…」
フォル「あれがここのボス…」
イシス「何あれ…」
玉座に頬杖をつく外套を着た長髪の色白…それに鋭い牙。
フォル「ヴァンパイア…吸血鬼か」
「我の眠りを妨げるのは…」
構える。
「お前か」
声が真横から聞こえる。
武器を振るい、避ける。
当たったはずの武器は空を切る。
「遅い、あまりにも遅い」
コウモリが集合し、ヴァンパイアを形成する。
2mあるのだろうか。でかい。
「眠りを妨げた罪、命で贖うがいい」
外套を両手で広げる。
直後、体が動かなくなる。
恐怖…状態異常か…!
片目でイシスを確認してもイシスも動けずにいるみたいだ。
目を戻すとすでに目の前にヴァンパイアがいた。
直後、HPがとてつもないスピードで減っていく。




