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14話
再び階段を登り始める。
道幅はどんどんと狭くなっている。
登り切った先にはすでに一人が入れるくらいだった。
扉を開ける。
「久しぶりのお客さんだねぇ」
艶かしい声で語りかけてくる声は腰掛けている女性。
耳が長い…エルフだ。
「なんだ、あの子を倒せないのかい…まだだね」
フォル「あの子?」
「私はこの大樹のエルフの長老ロウチだ」
イシス「イシスです」
ロウチ「途中で戦っただろう?尻尾を生やしたエルフに」
フォル「ええ…」
ロウチ「強かったかい?」
フォル「全く歯が立たなかった」
ロウチ「そうかい…それじゃこの鍵をお前さんたちに渡そうじゃないか」
長老から鍵を受け取った。
ロウチ「あの子を倒せるようになったら戻ってきな」
イシス「わかりました」
フォル「あの子って一体?」
ロウチ「…」
イシス「行こう」
―
階段を降りている間、考えた。
あの子とは。
―
「長老の赦しは?」
鍵を見せる。
「赦しを得たようだな。進むがいい」
道を通してくれる。
扉を開ける。
―
イシス「転送結界…ここに乗ると対をなす場所に行けるんだよ」
フォル「そうなのか…」
イシス「行ってみよう」
フォル「一体何があるんだ…」




