第一話 出会い
今回のストーリーは前に連載小説で投稿したつもりが、連載設定になっていなかったので再投稿です。
夢でのお話をもとに作成しました。
私の名前は沢也天成。近所の大学に通う大学3年生20歳である。
私は現在父と二人暮らしだ。
ある日私は父に紹介された女性がいた。その後ろではビクビク怯えて隠れている年の頃5つほどの少年もいる。私の家庭は早くに母を亡くしていて父子家庭だ。その女性を父は自分のお気に入りである井良沢光海さんだと私に説明する。彼女もまた夫に若くして先立たれたシングルマザーらしい。
「はじめまして。彼と再婚を前提にお付き合いさせて頂いてます、光海と申します。どうぞよろしくおねがいします。」
とても丁寧な方だった。心の中ではこの人なら大丈夫だろう。そう思っていた。しかし、私は
「そうですか。どうぞ、お幸せに。」
と冷たくあしらってしまった。別に彼女に非はない。私は父の再婚など全くと言っていいほどに興味がない。好きにすればいいとさえ思った。しかし、私にはそれよりも大切などうしても目が離せない人、いや子供がいた。そう、あの少年だ。
「ほら、ちゃんと挨拶しなさい。あなたの新しいお父さんとおねぇちゃんなんだから。」
「……は、はじめまして。僕、大翔って言います。よ……よろしくおねがいしますっ。」
か、可愛い……
何なんだこの可愛すぎる天使みたいな少年は。現実世界に存在しているとは。私はいわゆるオタク。特にショタ推しな私にとって、新たにできた弟は可愛くて可愛くて仕方なかった。
「大翔くんって言うのね。よろしく。私は天成。なんでも好きに呼んでくれていいよ。」
「あまねぇちゃん。……ん〜ん。あまねぇね。でもいい?よろしくね、あまねぇね。」
こうして私にはイケメンでかわいすぎる天使な弟ができたのである。恐らく私はブラコンになること間違いないだろう。でも、仕方ないのだ。この子がキラキラした目で私を見つめてくるのだから。