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一人の鳥が羽ばたく世界  作者: 夜ノ血月
四神編
16/16

16話 己を貫け

 私の人生は充実していた。玄武家の一人息子として生まれ妻を持ち、息子が一人生まれ、さらには孫の顔を見ることもできた。これ以上の幸福はこの世に存在しないだろう。しかし、神に見放されたかそのたった一人の息子が不幸にも死んでしまった。そのことに私は悲しみ、それと同時に沸々と怒りが込み上げてきた。息子を守れなかった己の不甲斐なさを、息子の死が最初からなかったかのように過ぎていくこの世界を、私は呪った。私は戦わなければならない。この世界を変えるため、もう私の周りから誰も死なせないため......私はあの日、同じこころざしをもつ俵屋と宗達と共に戦うことを決め、再び操者そうじゃとして神器を握った。もう後戻りはできない......これはこの老いぼれの、この世界への最後の抗いだ。


「......っ」


 胸の辺りに一個だけ深い切り傷がある漆黒の鎧に身を包み、左手には盾を持つ万亀ばんきは体を右に傾けて右方うほう五メートルほどの位置にある刃は剣のようだが八の字の切れ目があり、つるはしのように先の方が横に伸びている漆黒の大剣の下に走っていった。


「させねえよ!」


 走り出した万亀に反応し、翔琉阿とるあはすかさず一歩踏み込み、明るいだいだい色の炎の翼をはためかせて水面に何重にも重なる波紋を作りながら万亀の先を行こうとする。


「取っ......」

「勝ちを急いだな朱雀すざくの操者」


 大剣に十分に近づき右手を伸ばした翔琉阿の背を追いかけながら万亀は諭すように言った。すると、波紋が広がり大剣は独りでに飛び上がり翔琉阿の横を勢いよく通り過ぎていったのだ。大剣を目で追いかけてよく見ると柄を一匹の水で出来た透明の蛇ががっしり噛みついていた。


「な......! まだ蛇がいたのか」

「──“蛇伸刃じゃしんば”」


 翔琉阿が足を床につけて後ろを向くと蛇から大剣を受け取った万亀がすぐさま大剣を振り下ろし伸びた刃が翔琉阿に眼前に迫っていく。翔琉阿も何とか反応し体を右に傾けて避けようとするが一瞬判断が遅かった。


「──“創鉄像そうてつぞう”!」


 不意に聞きなれた高い声が聞こえた。すると万亀の斜め後ろから一対の銀のナイフが飛んできた。それは大剣の剣先に当たりがわずかに狙いをそらすことができ、大剣が翔琉阿の左頬をかすめるだけですんだ。


「次はこっちの番だぜ」


 左頬の傷から流れる血が頬をつたっている翔琉阿は床を踏みしめ少し屈んだかと思うと、大きく翼をはためかせて万亀に急接近した。さらに左手が急激に熱くなっていき、手のひらからは火花を散らしている。


「来い、朱雀の操者」


 刃が元に戻った大剣を引き、万亀は左手に持つ盾を構える。


「“火鳥弾かちょうだん”!」


 万亀に十分に近づいたところで床に足をつけ踏みしめ翔琉阿は左手を突き出し、手のひらが盾に当たった。黄色と赤に光る火花が盾と手のひらの間から横に逃げるように飛び出し、それと同時に盾を構えたままの万亀が水面に大量の波紋を作りながら一気に後ろに滑っていった。


「玄武!」


 翔琉阿は一瞬姿勢を低くするとすかさず翼をはためかせて万亀を逃がすまいと距離を詰めていく。


「......足音が消せていないぞ、“流刃りゅうじん”」


 不意に万亀は翼をはためかせて向かってくる翔琉阿に背を向け後ろから寄ってきている人影に大剣を振った。刃には水が川のせせらぎのように静かに流れている。


「まっじかよ......!」


 万亀が振り向けざまに振った大剣が捉えたのは幅広の槍を構えている智樹ともきだった。智樹は迫ってくる大剣に何とか反応し槍を縦に持ち体に直接当たることは防いだが、槍は吹き飛ばされ床をしばらく滑り七本の木に解かれ地中に潜っていった。


「まずは貴様からだ」


 万亀は水の消えた大剣を再度智樹に向けて振った。


「──“創鉄像”」


 不意に智樹と万亀の間に金髪の小柄な少女──千影ちかげが入ってきたかと思うと高い声と共に一枚の分厚い鉄の壁が出現した。


「っ無駄なことを......」


 突如目の前に現れた壁に一瞬だけたじろいだがすぐに剣を横に振り鉄の壁を真っ二つにした。


「智樹! 早く槍を出して!」

「おう!」

「......」


 千影が声を荒げるとそれに応えるように智樹も声を荒げ、右手を下に降ろして床から伸びてくる絡み合った木に手を伸ばす。その間に翔琉阿は万亀まで十分に近づいてきており、それに対応するように万亀は急に腰を低くして大剣を体の横に構えた。


「“火鳥弾”!」

「“偃月えんげつ”!」


 構える万亀に翔琉阿は火花が散る左手を突き出し、智樹は神器である七本の枝が変化してできた刃が幅広の槍を両手で掴み、弧を描くように下から上に振り上げた。


「──”流刃りゅうじん”」


 二方向からの攻撃、それに対応するよう万亀は流れ続ける水を纏った大剣を振りながら右足を軸に右に回転した。


「っ......!」


 水流の軌跡と燃え上がる火花が衝突した。炎は勢いを増し大剣と手のひらの隙間から逃げるように大量の炎が飛び出す。だが先程と違い回転の勢いが乗り威力を増した大剣は炎を押し返し、翔琉阿の左手ごと斬りつけた。


「おらああ!」

「──“流刃”」


 智樹は声を荒げ幅広の槍を振り下ろす。万亀は鎧に刃が届く寸でのところで振り向き、水が流れ続ける大剣を深い青色の槍先へと当てた。二人の力はほぼ拮抗しており、お互い刃を押し当てせめぎ合う。


「......これならどうだ、青龍の操者」


 万亀は大剣を持つ右手をしっかり握りしめそう言った。すると大剣の刃を流れている水が急に波打ち、一瞬のせめぎ合いを終わらせた。


「な......!」


 智樹は声を漏らしてしまう。万亀の持つ大剣に流れていた水が全てを押し流そうと勢いを強め荒々しく流れる川のように刃の表面を暴れだしたのだ。


「──はっ!」

「っ......やば」


 万亀は一気に大剣を振り払い槍を弾いた。余りのの力の強さに槍は智樹の手を離れ宙を舞う。そしてその隙を逃すまいと万亀は未だ水が流れ続ける大剣を再度智樹に向け振るった。


「──“創鉄像”!」

「千影さん......!」


 智樹のすぐ後ろに控えていた千影が智樹の前に出てきたかと思うと声を荒げ大剣目掛けて握りこぶしを突き付けた。彼女の拳から腕までが見るみるうちに鉄に覆われ、二回り程大きい角ばった鉄の手甲となった。


「そんな鉄塊ごときで私の刃は防げんぞ」


 千影の鉄の手甲を纏った右手と万亀の激流を纏った大剣が衝突した。


「くっ、“創鉄像”!」


 一瞬で決着がつくと思われたそれは以外にも拮抗状態になり圧倒的な体格さがある二人は睨み合い互いの獲物をぶつけ合う。


「......何故斬れない」

「ハア......創鉄っ像!」


 万亀の大剣は確かに千影の手甲を荒々しく流れる水流で砕き破壊していく。しかし、それと同等以上のスピードで千影の声に呼応するように手甲はその形を削られては新しく作り直し万亀の攻撃を耐えていた。


「流石白虎家の生まれと言ったところか......」

「ぅ、“創鉄像”......!」


 しかし均衡状態は終わりを迎える。ここまで耐えてきた千影だが顔には疲れが見え、防ぎきれなかった水流が彼女の拳の周りに切り傷を作っていく。



「──“火鳥弾”!」

「ぐ、朱雀の操者......」


 不意に万亀の無防備な右脇腹へ燃える衝撃が広がり、左へ勢いよく吹き飛ばされた。すぐさま衝撃が来た方を見やると左手から火花を散らしている翔琉阿が万亀を睨んだまま佇んでた。万亀も翔琉阿を睨み返しながら両足と右手を水面につけ滑っていく。


「今だ智樹、畳みかけるぞ」

「おう! やってやるぜ!」


 翔琉阿はそう言うと腰を少し落とし、すぐその後に炎で出来た橙色の翼をはためかせ万亀との距離を詰めていく。


「“火鳥弾”!」

「......“流刃”」


 翔琉阿は火花を散らす左手のひらを突き付け、それと同時に体勢を直した万亀も床を一歩踏み込み流れ続ける水を纏わせた大剣を上から下に振るう。


「ちっ......」

「......っ」


 炎と斬撃がぶつかり合う。その両者の本気の一撃は翔琉阿は左手が、万亀は大剣が弾かれただけで両者とも外傷は無く力は完全に互角であった。


「──おらあっ!」


 翔琉阿の炎の翼の下から智樹が飛び出し、自らを鼓舞するように声を上げ槍を万亀に向けて横なぎに振った。


「......な」


 智樹の振るった槍は万亀の鎧の傷に一寸の狂いもなく当たり、鎧の傷はより深くなる。


「......“波紋撃はもんげき”」


 智樹の一撃に少したじろいだ万亀だが、すぐに大剣を水面に振り下ろした。すると立っているだけでもやっとの揺れが範囲を示すような波紋と一緒に周りに広まっていき、翔琉阿と智樹を襲う。


「“創鉄像”。あんたたち早く下がって!」


 翔琉阿と智樹の後ろから甲高い声が聞こえ、同時に後ろにいる千影から二人の足元までの鉄の道が出現した。 


「“流刃”」

「おあっぶ......」


 千影の言葉を受け後ろを振り向かおうとした智樹だが、その隙を万亀は見逃さず一瞬で近づき、その動きと共に流れるように大剣を下から上に振るう。それにぎりぎり反応した智樹は何とか体を右にずらし刃を避けようとしたが刃を流れ続ける水流が右腕を浅く斬った。水流は服を五ケ所ほど裂き皮膚に斬り傷を作り鮮血がにじみだす。


「貴様はここで終わりだ」

「くっ」


 万亀はさらに振り上げた大剣を流れるように横に向け、体勢を崩した智樹めがけて大剣を振るった。翔琉阿が炎の翼をはばたかせようとするがもう遅い。漆黒に光る刀身は無慈悲にも智樹の首筋へと迫っていく。


「──“煙々羅えんえんら”!」


 不意に扉が勢いよく開かれるバタンッという音と共に明るい声が聞こえた。すると扉から白いもやが勢いよく飛び出し、気づけば万亀の大剣は空を切り智樹は煙の塊の上に倒れこんで万亀から少し離れるように運ばれている。


「......青龍家の神童か、空羽はどうした?」


 全員の視線はこの大部屋で唯一の扉の前に立つ青みがかった黒髪の小柄な少年、陽人に集中される。万亀の視線も智樹から外され陽人へと向けられる。その視線はとても鋭く陽人、いやその先の扉の奥を凝視している。


「──“火鳥弾”!」


 万亀の意識が扉に向けられたその一瞬の隙をつき翔琉阿は炎で出来た翼を大きくはためかせ万亀の無防備などてっ腹に燃える衝撃を放った。


「っ......そんな見掛け倒しの火など私には効かないぞ、朱雀の操者」


 盾を構える暇さえなく直に燃える衝撃を鎧に食らった万亀は大きく吹き飛ばされ水面を滑っていく。しかし決定打とはならず距離を放すだけで万亀はすぐに体勢を直し大剣と盾を構え直し、低い声音で威圧感を発しながら静かに言った。


「やっぱこれじゃ足りないか」


 翔琉阿は左掌、その次に万亀を見て呟いた。


「......貴様もいい加減気づくべきだ。最早私に勝つことなどできないと」


 翔琉阿が周りに目を向ければ全員顔に疲弊が見られ始めよりも傷はどんどん増えている。しかし万亀は鎧に一箇所傷が出来ただけで依然として風格のある佇まいを崩さず、翔琉阿たちとの力の差を物語っていた。


「なあ陽人、お前じいちゃんと一緒じゃなかったか?」

「空羽さんなら冬花さんたちを連れてこちらに向かっています。あと10分程でつくと思います」


 陽人は翔琉阿に近づき万亀の圧に押されてかいつもよりもこわばった声で耳打ちした。


「ん、たち?」

「はい、冬花さんともう一人、冬花さんのお母さん、また万亀さんの義娘(むすめ)にあたる人、玄武(げんぶ)美雪(みゆき)さんです。空羽さん曰く、今万亀さんを説得できるのはこの二人だけだと」

「……説得か、なるほど要するに十分以内に俺らであいつを説得できる状態にしろってことか」


 翔琉阿は陽人の言葉から今するべきことを理解し、そのすぐ後に周りに視線を向け必要な情報を集める。

 恐らくこの状況で空羽たちが来ても三人に危険が及ぶだけだ。重要なのは然るべきタイミングで空羽が連れてきた二人を万亀の前に出し説得させること。そして、その然るべきタイミングを作るのは今万亀の目の前にいる翔琉阿達だ。こちらは四人、あちらは万亀一人だけで数の利はこちらにある。だが操者の歴、死線を越えてきた数、それらを物語る圧倒的な強さが万亀にはあった。

 翔琉阿は苦虫を噛み潰したような顔で玄武を見やる。今までの攻撃は殆どが万亀に届かずひたすらにこちらが消耗している。認めたくはないが万亀の言うとおり勝ち目なんて無いように思えた。それ程に力の差は歴然であった。


「翔琉阿さん、何か策はありますか?」

「......いや」


 翔琉阿は実に歯切れの悪い言葉を返すしかなかった。


「先程までの威勢はどうした朱雀の操者。貴様の虚勢も終わりか?」


 万亀は見下すようにその低い声音で翔琉阿を問いただす。静かに待つ万亀だがそれはただ突っ立っている訳ではなく確実な好機を、翔琉阿達の動向からその目で見定めている。一つのミスが命取りとなる緊迫がひしひしと伝わってくる。


「虚勢? 違うな。俺の心はお前を倒すことただそれだけを愚直に燃え滾らせている。この思いを虚勢だとは言わせねえぞ玄武」


 万亀の言葉に翔琉阿は全てを燃やし尽くそうかという鋭い目で睨みつけた。

 力の差は歴然、だがただ諦めるわけにはいかないとひたすらに考えを巡らせていく。この絶望的な状況を少しでも覆せる何か、劇的な変化や大逆転を起こすものでもない。いやそれらを起こすための足掛かりとなる小さな何かを求め翔琉阿はただひたすらに考えを巡らせていく。


「来ないのなら私が終わりにさせてやろう」


 翔琉阿の思考中に不穏げに万亀は低く重厚感のある声でそう言い、右手に持つ大剣の剣先を床に広がる水面へと向けた。


「なあ翔琉阿、あの構えって......」

「“波蛇進撃(はじゃしんげき)”」


 智樹が危険を伝えようと声を出したのとほぼ同時に万亀は大剣を水面に突き刺した。すると突き刺した場所から数十匹の透明な水の蛇が飛び出しそれら全てが一直線に翔琉阿達に向かってきた。


「私の夢のために貴様らにはここで死んでもらう」


 人数差など簡単にひっくり返す透き通る水の蛇の群とその群の長である漆黒の鎧で身を包み一際存在感放つ万亀も蛇の群と共に水面を駆けだした。


「“創鉄像”」


 千影が前に出て、押し寄せてくる蛇の群を押しとめようと彼女の背丈など優に超える鉄の壁が十枚ほど床から出現した。いち早く接近していた数匹の蛇は勢いのまま鉄の壁に当たり霧散した。だが蛇はまだまだおり壁の前で止まりこちらの出方を窺っている。


「千影さんナイス......」


 智樹にしては珍しく少し歯切れが悪かった。いつもは楽観的な彼でもこの鉄の壁では万亀の猛攻を止めることが出来ないのは解っていた。ただそれよりも気がかりなのが今も一人で考え込んでいる翔琉阿のことだ。


「翔琉阿大丈夫か?」

「ちょっと待ってくれ、もうすぐで何か思いつきそうなんだ......」


 時間がないのは解っている。でも一人で馬鹿な事してるこいつに言ってやらなきゃいけないことがある。


「おい翔琉阿!」

「っなんだ智樹......」


 智樹はしっかりと翔琉阿に届くように語気を強めた。急なことに翔琉阿は少したじろいたがそんなことを気にしている暇はない。智樹は翔琉阿の目を正面から捉え、勢いよく胸倉を掴み、一呼吸だけ溜めたそのすぐに肺の空気を一つ余さず吐き出すように思いを叫ぶ。


「何一人でうだうだやってんだ! お前には俺が、千影さんが、陽人がついてる。それを忘れるんじゃねえ!」

「……! お前らがついてる、か」


 翔琉阿ははっとしたように目を見開いたあと先程よりも柔らかい表情で言葉を漏らした。


「悪い、頭に血が上ってた。俺らで玄武を倒すんだ。満身創痍のたった四人、それでもまだ敗けが決まった訳じゃない」


 翔琉阿は智樹の手を払い、落ち着きを取り戻したのか不敵に笑みを浮かべそれはそれは楽しそうに言った。状況が好転したわけでも何か起死回生の一手が思い付いたわけでもない。ただそんなものよりも大事な仲間の存在がこの逆境を乗り越える力になる。


「それであんた、何か策は浮かんだの?」

「……一つだけだ。正直失敗する可能性の方が高い」

「それでも僕たちならきっと大丈夫ですよ!」

「陽人が言った通りだぜ。俺たちなら大丈夫だ」


 全員余裕などない。それでも吹けば消えてしまいそうなか細い希望が確かにある。それが潰えるまでは決して負けた訳ではない。


「それで作戦は──」

「“波紋撃"」


 翔琉阿が作戦を伝えようとした瞬間、重く冷たい声と鉄の壁が砕け崩れていく音が鳴り、壁が出来たときよりもかなら増えた大量の水の蛇が津波のように押し寄せてくる。全員横に飛び去ることで第一波は避けることができた。しかしどうやら翔琉阿たちが話している間に万亀が増やした蛇は獲物を逃がさんと流れを変え再び追ってくる。


「貴様らが正しいことを力で示してみせろ。私の剣がそれを切り伏せてやる」


 いつもの低く重厚感のある声よりも覇気をこもらせた声で大剣と盾を強く握りしめた万亀は言い放った。その言葉に翔琉阿たちは少しこわばるがもう迷いや不安はない。この場にいる全員が理解している。決着はあと数分でつくことを。頬を伝う汗を拭う暇さえ惜しいと思えるほどに戦況は常に決断を迫らせる。

半年振りの更新です……ええまず一言、すいませんでしたああ!!!いや、その、ね?忙しかったんです。はい

ここまで読んでくれたみなさま本当にありがとうございます。現在玄武万亀戦が予定より長引いてますが次回で遂に終わりを迎え、一章を畳んでいきます。

まあ次回の更新も半年後になりそうですが気長に待っていただけると幸いです。

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