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あなたに囚われた俺の醜い感情  作者: ロース
始まりの日、始まってしまった日
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俺の日常4

一部表現の変更12月2日

 始まった授業だけど、午前中は特にこれといって特別なことは無かった、強いて言うなら、有紗が授業中に居眠りしていて、国語の先生に頭をはたかれていたぐらいだろうか、あいつ睡眠時間まで……

 後は午前中最後の授業で体育の授業でマラソンをしないといけなかったのがしんどかったか、普通マラソンって冬にやるものだろうに、……冬は冬でまたマラソンする時が来るって?聞きたくない情報だったよそれは。

 

 とか他のクラスメイトと雑談していると昼休みの時間になった、全く走ったりしたからお腹が減って仕方ない、あそうそう俺は基本的に購買で昼ご飯を買っており、今もそのために購買へと向かっている。

 ただ体育の後ということでどうしてもほかの生徒に出遅れてしまう、人気のパンは買えないだろうけど仕方ない、掘り出し物でも見つけるとしよう。

 

 なんて考えていると丁度運動場から食堂への道の間にある、ベンチの置いてある少し開けた広場が見えてきた、……あれよく見ると誰かがいるみたいだ、それも二人。

 するとそのうちの一人から声が聞こえてきた。

 

 「夢ヶ島先輩!!あなたが好きです、僕と付き合ってください!!」


 おーこれまた修羅場に遭遇してしまった、というか夢ヶ島相手によくそんな勇気が出たなと褒めてあげたい気分ですらある、確か誰だっけ1年の中でちょっとイケてるって話題になったやつだったか、自分に自信があるのかも知れないけどちょっと身の程知らずじゃないのかな。

 その証拠にというか案の定というべきか。


「ごめんなさい、あなたの気持ちは本当に嬉しいのだけれど、付き合うことはできません、本当にごめんね」

 

本当に申し訳なさそうに、辛そうにしながら、それでいてしっかりとした声で夢ヶ島はそう答えた。


「っつ……いやどうしても駄目ですか、何故駄目なのですか?!!」

 おー食い下がるなー、その精神力だけはすごいと思うよほんと。


「今は誰かと付き合おうとかって思えないの、だからあなただからという訳ではなくて、誰が相手でも断ると思うわ」

 

と事実上の完全拒否を突き付けられたところで、彼はどうにもならないことを察したらしい。


「……わかりました、ただ僕は諦めません」

 

そう言うと彼女を一人残して校舎のほうへ帰っていった。


 にしてもなるほどねー、あれだけモテるのに誰かと付き合ってるとかいう噂を全く聞かないと思ったらそういう事情だったとは、その真意まではわからないけど、これは当分高嶺の花状態が続きそうだなー、とのんきに考えていた、ただこれがどうにも悪手だったようだ。


「え、嬉野君?? どうしたのこんなところで」

 

やばいやばいやばい、見つかってしまった、あんな現場を見てしまった後だからこっそりと立ち去ろうと思っていたのに、どうする。


「うわ、え、あ、いやちょっと考え事していて、それから購買に昼ご飯を買いに行こうかと」

 

慌てて取り繕うが苦しいことは自分でよくわかった、それをわからない彼女では勿論なく。


「嬉野君、もしかしてさっきのこと聞いてた?」

 

さっきのこととは考えるまでもなく告白のことだろう、素直に言うべきかごまかすべきかは迷ったけど、どうにも彼女を騙せる気がしなかった。


「……ごめん、その……たまたま通っていたら聞こえてしまった」

「……そっか、いやいいよ、彼には悪いかなと思うけど、君に悪気があったとは思わないし……でも彼のために内緒にしてあげてね?」

「それはわかっている、誰にも言わない」

「うんわかったそれなら許してあげる、あんまり気にしないようにね……あ、購買行くんだっけ、私もついて行っていい?」

「ごめん、次からは気を付けるようにするよ、てあれ?いつもお弁当じゃなかった?」

「今日だけ特別、何かお薦めのものがあったら教えて、何も購買のこと知らないから」


 それから会話しつつ購買まで行きしっかりと食料調達をした俺たちは教室に戻ってきた。


「あ、嬉野君ちょっと、、「たいがーーーー、どこ行ってたのさ、早く数学の宿題見せて、時間がないよーー」


 何か言いたそうな夢ヶ島をぶっ飛ばす勢いで有紗が俺の席へと突っ込んできた、おいおいだから落ち着けって、お前は猪かよ、内心かなり苦笑しながら彼女にノートを手渡す

 

それより気になるのは何か言おうとしてた夢ヶ島のほうだ。そう思い尋ねてみるも。


「ううん、大丈夫、それより鶴式さん、すごい勢いだったねびっくりしちゃった」


少し釈然としない返答に違和感を覚えながらも、昼休みの時間があまり残されていないことに気が付き、先ほど調達してきたカレーパン(甘口)を頬張ることにした。



どうもロースです。

お読みいただいてありがとうございます、投稿したはいいものの自分で読み返すとかなりの違和感を覚えたためかなり表現を変えさせてもらいました、物語の本筋には影響ないと思います。

あと2000字近くなりましたが、読者の方にとってはまだ短いと思っている人が多いのですかね?

その辺も含めて感想があればお聞かせください、よろしくお願いします。

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