暁に落ちる メイキングアフター
はじめに
これは『暁に落ちる』を読み終えた方向けの筆者と長谷川先生によるトークショーです。
まだ読んでない方・読み終えてない方は×ボタンで閉じることをお勧めします。
三十歳後半の男はだらしなくスーツを着てお洒落なカフェで相手を待っていた。
長谷川 「おせえぇ・・・この店にオッサン一人はきついだろ・・・」
カランコロンと店のドアが開く音が聞こえる。
ルファ 「すみません・・。お待たせして。」
長 「あ~~うん。待ったよ。」
ル 「すみません・・・・。」
長 「時間も押しているし・・・まぁ、座って始めましょうか・・・。」
長 「改めまして、今日はよろしくお願いします。」
ル 「お願いします~(≧▽≦)」
長 「え~と。今回は『暁に落ちる』について色々聞ければなとおもいまして。」
長 「早速、質問イイですかねww?」
ル 「どうぞww。」
長 「『暁に落ちる』の作風を軽く紹介してください。」
ル 「分かりました。簡単に説明しますと、SFファンタジーですかね?この作品?」
長 「本当にザックリですねwww。」
ル 「実は私自身よく分かっていなくて( ^ω^)・・・。」
長 「作者のくせに酷いwww。」
長 「この作品多分、冒頭の黎明の演説が無ければ学園モノって言ってもいい始まり方でしたよね?」
ル 「そうなんですよ!実は、書き始めたころは演説シーンなかったんですよ。」
長 「え?!そうだったんですか?それはそれでいいインパクト与える気がしますけどね?」
ル 「最初書いてるときは本当にただの平和な学校生活で始まって・・・それで演説が流れて、蒼汰たちが巻き込まれるって考えていたんですよ。」
ル 「でも、読み直したらいきなり怪しい奴登場!て感じで、読み返してるとき全然ドキドキしなかったんですよ。それで先にゼロワンを入れて、読み手にこれからどうなるんだろう?って想像させるようにしたんです。」
長 「確かに、最初に来たことでこの物語なんだろうってなりましたね。それに学園生活を見ていくうちにそのことを忘れていくから、二度目の演説でゼロワンが『忘れた?』と聞いた時、やられたって思いましたよ。」
ル 「話を呼んでると蒼汰やゼロワン側にいるような気になってるんですけど、実際は二度目の演説をただ見上げていた一般人と同じだったりするんですよ。多分この作品は、読み手によっていろいろ化けるんじゃないかなーと。」
長 「なるほど。ありがとうございます。じゃあ次にこの作品の裏話行きますかww。」
ル 「いきなり裏話ですかww。」
ル 「そうですね・・・。咲夜関係が一番多いですかね。」
長 「そうなんですか?!」
ル 「実はそうなんですよ。元々、強い女性ってイメージで咲夜ってキャラクターを作ったんですよ。で、一番変更が多くて・・・そもそも名前が 柳 咲重 でした。」
長 「えぇ?! 吉田じゃなかったんかいっ!」
ル 「ええ、色々あって吉田に代わって。それで名前の一字違いですけど・・・これ・・物語の三章を書いた時点で誤変換にか気がついて・・・押し通すことにしましたねww。」
長 「雑~~ですねwww。」
ル 「それに実は咲夜には兄がいてそれがゼロワンと日本政府の二重スパイっていう設定あったんですけど・・・長くなりそうなので存在事消しました。あと、隼人も妹がいて一緒に巻き込む予定だったんですけど・・・キャパオーバーでしたww。」
長 「二人もキャラクターが消されてたんですねww。」
ル 「あともう一つ裏話としては・・・玲奈の怪我ですね。」
ル 「アレ、実は被弾するかどうか私にも分からなかったんですよ。」
長 「??どういうことです・・・?」
ル 「実は当たるか、当たらないか、当たった時の怪我の具合で10パターンぐらいに分けてくじ引きしたんですよ。つまりホントに運任せだったんです。」
長 「じゃあ、もしかしたら無傷かもしれなかったし即死の可能性もあった・・・?」
ル 「そのとおりです。ですから、引くときはドキドキしてましたね。死んでほしくなかったですから。結果、重症になってあのような形になったんですね。もし無傷のルートにいっていたら、セルゲイの件も少し違ったかもしれません。そう言う意味では筆者も楽しめたイベントでしたね。」
長 「それは・・・面白い書き方ですね。本当の意味でどうなるか分からないんですもんね。」
ル 「ええ。なので次回作はほぼすべてのキャラにそれを適用させたら面白いかなーって思っています。主人公が死ぬこともヒロインが死ぬこともあり得る物語です。ですから・・・戦争がテーマになるかもしれないですね・・・。」
長 「でもそれって物語がなりたたない事あるんじゃないですか?」
ル 「いえ、それも物語です。戦いの中で生き残った人は英雄扱いされ死ねば骸。都合のいい加護が働いている物語よりもよりリアルに近い物語になる気がします。それに読み手も書き手もドキドキできますし、もしかしたら奇跡が起きるかもしれませんから。」
長 「確かに。まさに“作る”ではなく“作られていく”物語ですね。」
ル 「適度に期待して待っててくださいね(^v^)」
長 「では、すこし話を変えて、この作品の作成背景を聞いてもいいですか?」
ル 「そうですね・・・。勘のいいひとは気が付くと思いますが、この作品はテレビアニメ『ギルティクラウン』と『残響のテロル』の二作品からかなりの影響を受けているんです。学園生活からオブビリオンの生活に移るところや核を利用したEMP攻撃。これらは本当にがっつり影響されたところですね。」
長 「ギルティクラウンは分からないんですけど・・・残響のテロルは分かるので。確かにラストはかなり近い雰囲気を持ってますね。根本的なコンセプトも実は似てたりするんですか?」
ル 「少し近いかもしれません。私はアニメも好きでよく見ていたんですが・・・特にOVAが好きで。風刺や社会問題に触れて作られている作品を中心によく見てたりしました。なので根本は社会問題に注目してもらうっていう形を持っています。今回触れたのは色々ですが・・・核や情報社会、生命倫理などですかね・・・。」
長 「それは、作品を通して知ってほしい社会問題ってことですか?」
ル 「簡単に言ってしまえばそうですね。ただ楽しんでもらいたい。そう言う気持ちもあるんですが、読者には次に考えてもらってそれを共有する楽しみを見つけてほしいと勝手ながら考えていますね。今回のこの企画もそうですよね・・?」
長 「あっそうですね。ここで話してる内容は対話形式で上げるつもりなので・・・“共有”できると思います。」
ル 「最初はただ自分も何か書きたいって思いで始めたんですけど・・・書いてるうちに時間をとって読んでもらう以上、何か得るものがあってほしいなぁと贅沢に考えてしまって。それでいくつか現実にある問題を織り交ぜつつ書き上げたんです。まだ一つしか書いていないくせにって思う人も多くいると思いますが、『暁に落ちる』が誰かの何かに役立つ物語であればなと思っています。」
長 「まとめましたね・・・ww」
ル 「時間的にそろそろかなってwww。」
長 「え~とじゃあ、これで今回は終わりという事で・・・。」
ル 「次回作出せたらまたやりましょうか。」
長 「次出なくても、このトークショウ皆さんに受けたらやりましょ。アニメとか小説とかルファさん凄い持論持ってそうなんでww。」
ル 「そんな~~ことは・・・無い?かな?(^_-)」
長 「ぜってぇ長くなるわぁwwwこれww。」
そんなやり取りをしつつ二人は席を立った。