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難しい妹心

皆の想像する可愛い妹とはどんなものか。実際妹の居る者は妹がどんなものかしっているはず。ワガママで思春期が近づくと話してくれなくなり、兄を嫌う。

そんな生き物だ。だが可愛い。そんな妹でも可愛いと思うのが兄というものでありそれが兄妹。どんな時でも妹は可愛い。可愛いは正義。妹は正義!妹大好き!

シスコンだと思わないでくれ。ただ純粋に妹が好きなだけだ。もうすぐ小学6年生になる妹が居る。

妹のステータスを話すと

名前・緒方(おがた) 千彩(ちや)

年齢・11歳

誕生日・8月27日

身長・132cm

体重・リンゴ三つ分♡

スリーサイズ・俺が知りてーよ!!!!!!!

成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗

とまぁ完璧な妹ですわ。

お兄ちゃんは嬉しいよ、こんなにも素晴らしいステータスのお持ちでその上可愛いとか本当に自慢の妹だよ。ちなみに俺のステータスはと言うと

名前・緒方(おがた) (はる)

年齢・14歳の中学2年生

誕生日・5月5日

身長・162cm

体重・51キロ

スリーサイズ・興味なし

頭は悪く、スポーツは出来ないし、特別容姿が良い訳でもない。

妹と比べ俺は……はぁ。ほんとため息しか出ない。

簡単に兄妹のステータスを紹介したのでそろそろお話といこうか。



ある朝、7時に合わせたアラームが鳴り響く。

うるさく鳴り響くアラームを止めベッドから体を起こす。いつも通りである。

眠たい目を擦りながら朝食の準備がされてるであろうリビングに向かう。いつも通りである。

薄いピンク色のしているパジャマ姿の千彩がもうすでに席に座っていた。これもいつも通りである。

いつものように俺は千彩に言う

「おはよう、千彩」

「おはよう、お兄ちゃん」

これもいつも通り…じゃない?!

いつもなら無視するのだが。。。今日の千彩は何かおかしい。

「お、おう。どうした千彩、いつもなら無視するのに熱でもあるのか?」

「もう、そんな事ないよお兄ちゃん。早くしないと学校遅れるよ」

絶対おかしい。俺と千彩が会話するなんて…この世の終わりが近づいてるのか?

いつも通りじゃない会話をした後席につき朝食を食べ顔を洗い、着替える。

これはいつも通りだ。

鞄を持って玄関へと向かうと千彩が居る?!

いつもなら先に行くのに。。。

「お兄ちゃん一緒に学校行こ」

俺達が通う学校は小中一貫で学校が隣なのである。

「どどどどうした千彩、いつもは先に行ってるのに」

「いつもいつもって何お兄ちゃん。いつも通りだよ?お兄ちゃん。さぁ早く行こ」

手を掴もうとしてきた直後

ジリリリリリリリリ

「な、なんだこの音。う、うるさい」

「どうしたのお兄ちゃん?何も聞こえないよ」

「この音聞こえないのか?こんなに大きいのに」

「変なお兄ちゃん。変な事言ってると先に行くからね。じゃね」

「まってくれ千彩…ちやぁぁぁぁぁぁぁ」

ジリリリリリリリリ

起き上がるとベッドの上だった。

7時5分現在。全て夢だった。

アラームを止め朝食が用意されてるであろうリビングへと向かう。いつも通りだ。

薄いピンク色のパジャマを着ている千彩がもうすでに席に座っていた。いつも通りである。

いつものように俺は千彩に言う

「おはよう千彩」

「。。。」

いつも通りの千彩だ。

はぁ~夢の中の千彩は良かったな。

千彩は俺のことが嫌いなのである。詳しく言うと嫌いかも?しれない。

話しかけても返してくれない。目も合わせてくれない。同じ空間に居るのは食事の時だけだ。

千彩は俺のこと嫌いなのかな~。

そんなことを時々思ってしまう。

正夢にならなかった千彩との会話になってない会話を終え朝食を済ませ顔を洗い制服に着替える。

鞄を持って玄関へと向かうとそこには…っているわけないか。

やっぱり今日の朝もいつも通りだ。

学校へと向かう道この間までは満開だった桜もいまではほとんど残っていない。

俺は中2、千彩は小6へと学年が上がったのだ。

俺は部活へは入っておらずもちろん朝練とかもない。

登校中後ろから目を手で覆われ耳元で

「だぁ~れだ」

こんなことしてくる奴は一人しかいない。

「ビックリした、やめろよな紗倉」

彼女の名前は長谷川 紗倉。紗倉のステータスはと言うと、面倒臭いので簡単に

銀髪巨乳美少女だ。

「いひひ、おはよ晴くん」

楽しそうにはしゃいでいる紗倉。胸が揺れてんだよな~どうにかならんのか。思春期真っ只中の俺からすると刺激が強すぎるんだよちくしょう!

紗倉とは幼い時からの友達でいわゆる幼馴染というやつだ。

いつも一緒に登校している。

「晴くんなんだか元気ないね~。どうしたのかな?何か悩んでることでもあるならこの僕に言ってご覧」

今朝の夢と現実の違いのことを話すと

「あはははは、晴くんってほんと千彩ちゃんのこと好きだよね。」

「う、うるせーよ!ほっとけ!」

「なんなら僕が晴くんの妹になってあげようか?」

お、おい胸を押し付けながら顔を近づけてくるな。

胸の柔らかさと甘い匂いでどうにかなりそうだ。

静まりたまえ、俺の子よ。

「な~んてね、えへへ」

今日はなんだか朝から疲れるな。

学校での俺はと言うと

友達は少なく基本的にボッチ。紗倉がたまに居るのだが紗倉にも友達は居る。そりゃ銀髪巨乳美少女ですぜ?そりゃ近寄る男女くらい居るよ。

こんな俺のそばに居てくれる紗倉に感謝だな。

下校も紗倉と一緒だ。いつものように会話をしたり、胸を寄せてきたりして俺で遊んだりされる。

ま、まぁこちらとしては悪くは無い。

「ねぇねぇ晴くん。」

「ん?」

「今日晴くんの家に遊びに行ってもいい?」

「良いけど何するんだ?何も無いぞ?」

「晴くんと遊びたいだけだよ~」

なぜかドキッとする。

小学生の頃まではお互いの家で遊ぶなんて普通だったのだが中学に上がってからお互いの家で遊ぶのに少し恥ずかしい気がするし、少し期待もしちゃう。

何を期待してるかって?言えるわけないだろ。察してくれ。

「散らかってるけどどうぞ」

「お邪魔しま~す」

リビングに案内しお茶を用意してる時にリビングの扉が開く音がした。

「あ、千彩ちゃ~ん。お邪魔してま~す」

「。。。」

「こらっ千彩、ちゃんと挨拶しろ」

「。。。出ていって。」

「え?」

「出ていって」

「ち、千彩ちゃん?どうしたの?」

「千彩!なんてこと言うんだ!ごめんな紗倉。気にしないでくれ」

「出ていけっての!」

それだけ言い残して部屋に戻って言った。

「ぼ、僕何か悪いことしたかな?」

「何もしてないから気にしないで。はいお茶」

するとケータイから着信がきた。千彩からである。

「(上に来て)」

なんなんだあいつ。

「紗倉悪いけどちょっと上に行ってくる」

「う、うん」

千彩の部屋の前に着き扉をノックする。

「千彩来たぞ」

ゆっくりと扉が開き怖い顔をした千彩が現れる。

怖い怖い怖い怖い。何この子怖すぎる。

可愛い妹が怒るとこんなにも怖いのか。可愛いは正義じゃないのかよ。悪魔じゃねーか。

「話があるから部屋に入って」

ここ数年間入ることが出来なかった、いや入れてもらえることが無かった妹の部屋にこんな形で入るとは思ってもいなかった。

どんな話を聞かされるのか恐怖と不安しかない。

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