パパの告白
花ちゃんが心配そうに
パパを見る、
パパは、子どもの頃
オトキさんにしてしまった
つぐないをしたいと思った。
ぜったいに直してあげなくっちゃ!
「花ちゃん、オトキさんは病気みたいだ、」
「ねぇ~、そろそろ買い変えない?もう磁気時計の時代よ?
自分で、時間の微調整だってするんですって~」
「最近のキカイは冷たいと思わないかい?
真空管やトランジスターなんていうのは
みんなICになっちゃって、キカイのぬくもりがないよ…」
「キカイに、ぬくもりなんて可笑しいわよ~」
「そうじゃないよ、
キカイは あったかいんだ!
湯気をたててるだろう?」
「熱 あるのパパ?
キカイはもともと冷たいのが当たり前でしょ!?」
「この頃のキカイは、故障したら
良い部品も悪い部品もいっしょに、
ポイ捨てで可哀想な気がしないかい?」
「………いや、ママの言うことも分かるんだ、
僕も小さいとき、オトキさんを捨てようとしたんだ、
友達の家に行くと
金メッキの柱時計の中からオモチャの兵隊が出て来て、
オルゴールの曲にあわせて踊る時計がきれいで、
それが買って欲しくて、オトキさんのカギを、、、
わざと捨てたんだ、、」
( ̄0 ̄;「アラアラ、パパ…」
(´・д・`)パパ、、、ヒドいーーー!!!