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お月さまの夢  作者: 詩織
2/5

花ちゃんの夢

『ねぇ~あなたー

そろそろ冷蔵庫も洗濯機も調子が悪いの、買い変えない?』



「ああ…」




『いつも、いつも生返事で、わたしの言うこと聞いてるの?』


と、少し不機嫌なのはママ



花ちゃんのパパは、電子機器の技術者で、


本当だったら、最新式の家電が揃ってて

当たり前なのかもしれません…



なのに、



花ちゃん家は 20年前の冷蔵庫 10年前の洗濯機、

テレビなんか、チューナーまでつけて、地デジにする必要があるの~!?って、



あのときも、ママ、怒ってたっけ、、、(笑)









(*´∀`*)ほんまあ~!?

ほんまに、オトキさん?




(*^_^*)「花ちゃん、こんばんは♪」




(*´∀`*)はあい♪

こんばんわぁ~(笑)


オトキさん おはなしできるん?~


知らなかったー

すごいね~(笑)




(*^_^*)

「ああ… 今夜はとくべつなんだ、

いちねんに一度 新月の晩、

不思議なことが起きる、


みんなにじゃないんだ…

今年は、どうも私の番らしい…」




(*´∀`*)へぇ~すごい~(笑)


花ちゃん 嬉しいー




(*^_^*)「ああ♪私も、嬉しいよ♪


花ちゃん、いつもありがとうね♪


私が元気で働けるのも


花ちゃんのおかげだよ♪」




(*´∀`*)え~っ?


花ちゃん なんもしてないよ~(笑)




(*^_^*)「そんなことないよ、毎朝 忘れずに、ネジまいてくれて


『ありがとう花ちゃん。』


一度 ちゃんと お礼が言いたかったんだ♪」





(*´∀`*)花ちゃん オトキさん大好きだもん

あたりまえじゃない、


パパがね、もう小学生なんだからって、

花ちゃんにカギまかせてくれたんだよ~(笑)





(*^_^*)「ああ♪


♪長い、長い間 大切にしてもらった… ね♪


おかげで、まだまだ働ける花ちゃんのパパさんには とくに世話になった♪」




(*´∀`*)へぇ~♪


パパにぃ~?

そうなんだ~ よかったね~(笑)





オトキさんは、たくさん、たくさん思い出話をしてくれました。



ばあちゃんがお嫁に来たばかりの頃のこと



自分もピカピカで、いい音がしたもんさ~

と、笑っていました♪




パパが子どもの頃 オトキさんは、カギがなくなって、ネジが巻けなくなって一回、捨てられそうになったと、言っていました…




パパがあまりに泣くもんで、パパのパパ(おじいちゃん)が、遠くの時計店で、ネジを巻くカギを見つけてきてくれて捨てられずにすんだのさ、とも言っていました。





たくさん、たくさん、

おはなしをして



花ちゃんは、いつの間にか眠ってしまいました。


遠くで、止まりそうな時計の音がします。



(カッチ、カッチ、カッチーン…コッチ…ン………ン… ♪)



(*^_^*)「花ちゃん、ありがとう♪お迎えが来たようだよ♪」


「たまには オトキさんを思い出しておくれ…ね♪」




「ごろうたい、行くのかい?」



( ̄ー ̄)「ああ、そろそろ行かないといけないみたいだ…」


「お若いの、この家を、頼んだよ」



「ああ………しょうがね~な♪頼まれてやるよ」





(カッチ、カッチ、カッチーン…コッチ…ン………ジジ………ジ………ッ………………♪)


しずかにオトキさんが止まりました………。











花子 起きなさい。

学校遅れるわよ~




(*´∀`*)はあい♪


おはよう♪パパ、

きのうね~

オトキさんね~

いろんな話してくれたんだよ~♪





ほらほら、 早く食べなさい!

夢の話はいいから、






(´・ω・)えぇ~、夢じゃないもん…


オトキさんが言ってたもん

パパが子どもの頃、捨てられるのを助けてくれたって、





(・ω・´)えっ!?



花ちゃん、誰に聞いたの?

その話?





(´・ω・)だから、オトキさんに…聞いたんだもん



ウソじゃないもん…








つづく。

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