待ってる間に
「ふむ、初めて使ったにしては中々のものじゃのう」
52番目の魔王がこちらに歩いてくる
どうやらさっきまでの雪と晴の模擬戦も見ていたようだ
「少し甘いところもあるが・・・・まぁ、そこはおいおい直していけるしの・・・」
おいおい・・・・あれでまだ甘かったのかよ・・・・
それよりも俺は重要なことを確認する
「52番目の魔王・・・・1番目の魔王領との通路は・・・・・?」
「問題ありゃせんよ。しかし、前も言うたように繋がっても一週間は使うでないぞ?客をもてなすのにも準備が必要じゃからの」
とりあえず頷いておく
もとから聞いていたことだしな
「それじゃあこの一週間暇になったわけだが・・・・」
「それなら空・・・・あたしとたくさん模擬戦して」
さっそく雪に模擬戦を申し込まれる
晴に負けたことが相当悔しかったようだ
「あっ、私も模擬戦したかったのに!」
まぁ、順番にしてもいいんだが今は・・
「晴は52番目の魔王に精霊魔法の使い方を教えてもらった方がいいんじゃないか?」
と言ってみた
するとジトーッとして目を向けられた後ため息を突かれた
「空は女心がわかっていない」
と雪にまで言われる始末だ
解せぬ
早速俺は雪と、晴は使い方を知るには実戦が一番だという52番目の魔王の言葉から52番目の魔王と模擬戦を始めた
そんな中で俺は一つの疑問を覚えた
明らかに雪の動きが人属のそれでは無いのだ
これも盗賊という業の力なのだろうか?
業は今まで持っている人が少なかったり、まず、持っていてもきちんと生きていけた人がいないのでサンプルが無いのだが案外咎人も育てればかなり強くなるのかもしれない
そんなことを考えながら模擬戦を続ける毎日
雪はもう5回の模擬戦に一本は俺から取れるようになっていた
今までは10回に一度程度だったのに・・・・
これも1番目の魔王に聞くのがいいのかもしれない
そんなことを考えながら俺たちは1番目の魔王領へと向かったのだった




