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空と雨と667人目の魔王  作者: R.M
魔王領
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52番目領と精霊魔法

朝の9時ハクを先頭として俺たちは52番目の魔王領の境目に立っていた


今更だがこの世界は一日が二十四時間あり、七日で一周、そして、一月は30もしくは31となっている。だが、一つだけ例外があり、2月だけは28日で、4年間に一度で29日になる。一年は12月、365日(2月が29日の時だけ366日)である


ハクが言うには入る前にも一応手順が必要らしい


その手順とは境目の場所で手を3.3.7のリズムで打つことらしい


パンパンパン


パンパンパン


パンパンパンパンパンパンパン


そう手を打ったあとで


「では、行くとしようかのぅ」


とハクが歩き出す


これは相手に聞こえているのか少しばかり心配であるが自信たっぷりにハクが進んでいることから問題はないのだろう


ちなみに歩く順番は52番目の魔王に面識のあるというハクを先頭に中心を雪と晴、後方からの警戒を俺がしている


ちなみに昨日の夜までは晴はともかくとして雪はかなりハクのことを警戒していたはずだが今日はそこまで警戒しているように見えない


昨日の夜に何かあったのだろうか?


そういえばいつもは真っ白な顔の雪だが朝起きたときから少し顔が赤い

 

体調でも悪いのだろうか?


恐らく慣れない(慣れているはずもないのだが)魔王領の旅で疲れているのだろう。あんまり無理はさせない方がいいだろう


勿論それは晴も同じことだ


本当は昨日空に対し小声とはいえ告白めいたことを口走ってしまったことが恥ずかしくて顔を赤くしているだけなのだかそれには気づかない空だった


「さてと・・・・そろそろじゃろう」


境界を越えてから1時間ほど歩いたときにハクが呟いた


おそらくそろそろ52番目の魔王とのご対面ということだろう


その俺の予想を裏付けるように


「ふむ、1週ぶりかの?39番目よ」


俺たちの進行方向から年期の入った男の声が聞こえてきた


「うむ、52番目のじいさんよ。少しばかり客人もおるが構わぬかの?」


その声の後に出てきたのは白くて長い髭を蓄えたおじいさんだ。しかし、筋骨隆々という言葉が似合いそうなくらいにムッキムキだが


おそらくたが、あれが52番目の魔王なのだろう


「ふむ、まぁ、お主だけでないことは聞いておったよ。人間が二人にワシの知らぬ魔王が一人・・・・おそらくこの前話題に上がっていた667番目とやらだろう」


つっこみどころが多すぎてどこから突っ込めばいいのか少しばかり考えてしまった


その隙をついてというわけでもないのだが最初の質問は晴に取られてしまった


「あのー、聞いていたって・・・・」


そう、それは俺も聞きたかった。誰に聞いていたのか


「その子たちにですか?」


その言葉に空間が凍った


まさに「ピシッ」という音がピッタリはまるくらいに


「えっ?へ?皆?どうしたの?」


晴はなんで皆が固まっているのかわからずに辺りを見回す


そんな中いち早く元に戻れた俺が代表して


「晴?どこにいるんだ?あそこには52番目の魔王しかいないはずなんだが・・・・・?」


「へ?」


晴は目を擦ってからもう一度52番目の魔王の方を見る


「いや、いるじゃん。何いってるの?空?白い光とか緑の光とか色んな色の光の玉が浮いているよ?」


俺も目を擦ってもう一度52番目の魔王の方を見てみたが何も見えない


「まさか精霊が見えるものがいるとはな・・・お嬢さん・・・・お主精霊魔法を使うことができるかもしれんのう」


精霊魔法


精霊と契約して使うことのできる魔法。通常の魔法に比べてMPの消費量を自身で決めることができることが特徴で、使用条件はそれぞれの精霊と契約をかわすことだ。精霊はそれぞれ契約した主のみに力を貸し、その魔法の威力(効力)は一般的に消費したMP×精霊との絆の強さであると言われている。一応魔法使いの派生ではあり、人気職ではあるが適正があるかどうか調べる方法は皆無で使用者もかなり少ない。更にその少ない使用者もいつの間にか自分の職業が精霊魔法師に変わっていたという話だ


「へぇー・・・・・ってほんとに職業が精霊魔法師になってる!!」


どうやら晴はもう精霊魔法師になっていたようだ


「ふむ、それでは近場にいる精霊達と契約してみるといい」


「いいんですか?その・・・・・この子達はおじいさんの友達なんじゃ・・・・・」


晴。仮にも魔王をおじいさん扱いである


「ふむ、この子たちは好意でワシとともにいてくれておるだけじゃ。ワシにも契約精霊はおるから問題はない」


どうやらこの魔王も精霊魔法師だったようだ


どうりで精霊魔法に詳しいわけだ


「そっそれじゃあ・・・・・」


晴がいきなり虚空に向かってブツブツと呟き始めた


まるで危ない人のようである


「さてと・・・・・思わぬものが見れたがお主の本当の用事はまた別じゃろ?39番目よ」


その言葉にハクが頷く


「うむ、我の用事は魔道扉の使用をしたくてのぅ。それをお主に依頼しにきたのじゃ」


「ふむ・・・・・魔道扉か・・・・ワシのところにあるのは確か15番目の所に通じておったの」


魔道扉とはなんなのか一体検討もつかない


ちらりと横目で雪を見るが雪も首を振っている


どうやら雪もしらないようだ


晴は先程から変わらずトリップ中だ


そんな事を考えている内に話はついたようだ


「よし、それじゃあ行くか」


ハクが進んでいくが俺たちには戸惑いしかなかった


魔道扉とはなんなのか


後、虚空を見つめてブツブツ呟いている晴はどうしたらいいのか


誰か教えてほしいものである

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