表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空と雨と667人目の魔王  作者: R.M
覚醒の667
21/45

故郷の村で

※ローズ視点


私が右翼の街を出てから2日が立った


予想通り休憩を最低限にして、馬を交代しながら走ればかなりな時間を短縮することができた


しかし、昨日には空君の故郷らしきところから火の手が上がっているのが確認できてしまい私は間に合わなかったことを悟ってしまった


しかし、それでも空君の故郷を荒らした奴等をしっかりと罰することはできる


しかし、その後のことだけが気がかりだった


空君に「私が止めるから」と言ってしまったにも関わらず奴が故郷に襲撃をかけることを止められなかったと知ればどうなるだろうか


私は子宝に恵まれることが無かったので空君や雪さんを子どもや孫のように思っていた


だからこそかなり気にもかけていたし、守りたかったのだが、今回私は彼らの故郷を守れなかった


過ぎたことは仕方が無い


この後何が出来るかだ


ようやく一つの村が見えてきた


先導するものによるとここが空君の故郷らしい


一つの疑問が頭の片隅によぎる


(ここまで兵士たちに会わなかったがどうしたのだろうか?)


右翼の街からここまでは一本道となっており、一人二人の人数ならともかくとしても奴等がつれていった50人もの数ならその道を通るしかないはずだ


なのに会わなかった・・・・ということは


(襲撃から1日たった今でもここに滞在しているということか・・・・・それならそれで現行犯で捕まえる・・・・・いや、処分することができる)


心の中で決意を見せていると目の前に一人の男がいることに気づいた


しかし、どう見ても村の者では無いし、襲いに来た兵士でもない


「そこで止まれ・・・・・・ここから先に立ち入ることは許さん」


その男の冷たい声・・・・・怒気をはらんだ声を聞いた瞬間馬と兵士が思わず一歩下がってしまった


勿論私もだ


「どうしたんですか?ドラウスさん?」


男の後ろから女の子の声が聞こえた


私は思わずその声の方を見てしまった


その声は私が孫のように思っている子の声に似ていた。いや、全く同じように思えたからだ


「雪・・・さん?」


その声に弾かれたようにこちらを見た雪さんはいつも私に向けていてくれたような笑顔・・・ではなくこちらに敵意・・・・・いや、明確な殺意を向けていた


私は頭が真っ白になってしまった・・・


※時は少し遡り


雪視点


「村が!」


ドラウスさんの背中から空の故郷が燃えているのご見てとれた


『急ぐぞ!しっかり捕まっていろ!』


ドラウスさんの速度が更に上がる


ようやく村に到着した私たちは近くの広場で倒れている女の子を見つけた


あれは・・・・・・


「晴!」


忘れもしない。あの時空の近くにいた女の子だ


近寄って調べてみてほっとする


目立った外傷もなくどうやら気絶しているだけのようだ


「うわぁあ!!」


「化け物!化け物だ!」


「にげろぉおおお!」


ほっとしたのも束の間で村から叫び声が聞こえる


「ドラウスさん!晴を頼みます!」


ドラウスさんに晴を預けると私は村へと向かう


そこでは一方的な蹂躙が行われてたいた


一人の異形の男・・・いや、雪にはわかっていた。あれは空だ


空によって兵士のような男達が切り裂かれていた


その兵士のような者たちが身に付けている鎧から薔薇の紋様を見つけて私の体はこわばった


(あの兵士はローズ様が送った者なんだ・・・・・!!)


その光景から3分後には動くものは空しかいなかった


「晴・・・・・」


空が一言呟くとこちらを向き、私たちに気づいたようだ


「雪・・・・ドラウスさん・・・・・」


私は空が何を伝えたいのかわかった気がした


「晴は私たちがちゃんと見てるから空はしっかりた休んで」


私の言葉に空は少し微笑むとその場に倒れた


その体の上には雨が寝息を立てていた


ドラウスさんと一緒に空を奥まったところにあったため無事だった空の家に空と雨、晴を寝かせる


ドラウスさんは空たちが起きるまで村の入口を見張っていてくれるそうだ


私は空たちの様子を見ていることにした


決して空の寝顔が見ていたい訳ではない


いつの間にか寝てしまっていたようだ


外からの音で目を覚ます


私が空の方を見るとまだ眠っているようだ


私は少し気になってドラウスさんの元へと向かった


するとそこにはローズ様と100人ほどの兵士がいた


「雪・・・・さん?」  


私はローズ様が許せなかった


だから


「よくもぬけぬけと私の名前を呼べますね・・・・・空の故郷をこんな風にしておきながら!!」


私は怒りが吹き上がってくるのを感じていた


「やはり、こいつらは昨日の奴等の関係者か・・・昨日の奴等と同じ鎧を身に付けていたからな」


そう言ってドラウスさんが更に殺気を放ち始める


兵士がざわめき出すが私には何を言っているかわからない


『どうしたんだ?雪?』


頭の中に声が響いた


その声が空の声だと気づいたとき私は思わず叫んでいた


「空の故郷を襲ったローズ様が来た!」


『ローズ様なら大丈夫だ・・・・ローズ様だけ俺のところに連れてきてくれないか?話を聞きたい!』


「でも!ローズ様は!!」


『頼む・・・・・ちゃんと事情は説明するから』


そこまで言われては私には止めることはできなかった


ドラウスさんに事情を説明し、私はローズ様一人を連れて・・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ