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俺のロボ  作者: 温泉卵


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魂のカンタービレ

 剣を構えて対峙する。敵は謎の宇宙ロボだ。相手にとって不足はない。

 

 数百キロ離れていても、宇宙ではすぐ近くだといえる。肉眼では見えない距離だが、モニタにはきっちり拡大表示されている。

 そんなものに頼らなくても心眼で見ればいい。奴も俺と同様に剣を構えている。どうやら接近戦にこだわりがあるようだな、馬鹿なのか?

 

 俺からは奴が逆立ちして見える。まあ、宇宙なんだし、上下なんてどうでもいいっちゃいいんだが。剣での立ち合いにこだわるなら、そこはきちんと揃えようぜ。

 まあ、条件は相手も同じだし別に不満はない。剣術に慣れている奴ほどこういうのってやりにくいだろうな。俺は我流だし、道場剣術じゃないし。閃いた! 流派三次元一刀流とかカッコ良くないか?

 

 ベティちゃんは否定するが、俺のネーミングセンスはかなり神がかっている。コピーライターにでもなっていれば成功していたろうな。

 うっかりブラック企業に就職してしまったせいで苦労したが、おかげでリンクスと出会えたんだ。いい夢見せてもらったぜ、この人生に後悔はない。

 いや、売れっ子コピーライターになってもゲーセンには行くだろう。ブラック企業の経歴は別にいらなくないか? 精神汚染への耐性が上がった? それはあるだろうな。地獄を見れば心なんて燃え尽きる。今の俺は真っ白に燃え尽きた灰だ。心なき無慈悲なアイアンソルジャーだ。

 

 ああ、俺には詩人の才能もあるかもしれないな。それっぽいポエムが次々に思い浮かぶぞ。人間には無限の可能性があるんだ。

 おっと、一瞬現実逃避で時が見えたぜ。油断大敵、もう戦いは始まっている、多分。

 

 宇宙人の流儀は知らんけどな。こっちはこっちで鎌倉武士のように名乗りでもあげてやるか? それとも剣道のように一礼するか? 隙にはなるが、それで突っ込んで来るならカウンター狙いのカモでしかない。

 

 前回見たあいつの太刀筋を考えるに、剣に関しちゃ下手の横好きレベルだ。条件が同じなら、地球でもせいぜいTOP10に入れるかどうかだな。宇宙海賊の中にはあの程度の使い手はざらにいる。

 ヴァルキリア相手に無双して喜んでいたようだが、純粋に腕だけの勝負なら上位陣には勝てなかった筈だ。

 

 まあ、どんな手を使っても勝ったもん勝ちだからな。機体性能も実力のうちだ。相手を卑怯者と呼べるのは勝者だけ。現実ってのはそんなもんだ。

 

 

 剣を構えたまま、互いに微動だにせず睨み合い続ける。

 慣性に流されて双方の機体はゆっくり離れていく。この程度の距離、奴にとってはあってないようなものだ。あの超光速による踏み込み。まあ、カウンターで叩き斬ってやるけどな。

 

 必中のやり方がわかったからには、どんなに遠くにいてもこっちから仕掛けることだってできる。理不尽に絶対当たる攻撃だからな。

 

 これで条件は五分と五分か。まあ、あっちの機体の方が遥かに高性能だが、どっちも一撃で相手を屠れるんだしな。

 理不尽さでは必中の方が上かもしれない。それでも俺が仕掛けないのは、必中に致命的な弱点があるからだ。必中であって必殺ではない。剣や盾で簡単に防御されてしまう。ゲームでいうところのガードキャンセルカウンターで余裕で返されてしまう。

 

 前回、奴をさんざんカウンターでいたぶってやったからな。多少なりとも学習能力と知能があれば、逆にカウンター狙いしてくる筈だ。俺が必中を身につけたことは間違いなくバレているだろうしな。万一それに気づかないようなウスノロであれば、後からなんとでもなるし。

 

 最後の敵なんだ。警戒し過ぎてし過ぎることはない。

 

 殺気は感じるが、仕掛けて来ない。やはり奴もカウンター狙いか。

 前回は逆上したガキのようにガムシャラだったのに、冷静じゃないか。

 

 宇宙人の心理か……子供っぽいが、飽きっぽくはないな。負け慣れていないだけで、頭は悪くないようだ。前回の敗北を糧に一皮むけたとすれば、これは侮れんぞ。

 

 そういえばリンリンに借りた昔のコミックに、最終形態が子供になるボスキャラがいたな。丁寧な言葉づかいで喋るのがむしろ怖かった。

 俺も機会があれば、あんな感じで紳士的に振舞ってみるか? いや駄目だ。宇宙人は日本語がわからない。ベティちゃんの同時通訳は超意訳だし。

 

 双方がカウンター狙いなら、先に仕掛けた方が負ける。だからあの手この手で誘いをかける訳だが、面倒なのでやらない。

 微動だにしない方が大物感があってプレッシャーをかけられるし、何より楽だ。

 あいつも同じ考えみたいだな、さっきからピクリともしない。生意気だ。

 


 今回戦った三機、最初の奴の異能が必中で、次の奴がオールレンジ攻撃だった。ならば奴は何の異能だろう?

 超光速移動や当たり判定がなくなるのはトンデモ能力だが、そこは奴らに共通する基本能力みたいだしな。皆が同じ能力を持っていればそれはもう異能とはいえない。

 

 俺の勘だと、奴らは個々にユニークな異能を持っている。剣で戦う奴なら、普通はそれに向いた能力の筈だ。

 切り札が初見殺し的な奴だと厄介だ。手の内がわかった時にはやられている。そういうのは一度見てしまえば楽勝なんだがな。

 

 今回はカウンター勝負だから、なんといっても先読みが大事だ。運が良ければ適当に振った剣に敵が当たりに来て自滅なんてことも有り得るな。

 常識外れの反応速度があれば、後出しじゃんけんだけでも勝てる。だが、先読みできればキャンセル技すら潰せる。

 

 基本的に現実世界でキャンセル技は不可能な理屈だが、奴らには常識が通用しない。わりとやりそうな気がするんだよな。

 その手の相手と戦うにも、未来予知は役に立つ。

 予知はオカルトでもなんでもない。敵の視線や息遣いを観察し、次の動きを予測する。あるいは統計的に、あるいは心理的に、未来を垣間見る力だ。

 俺の場合は人より勘がいいと良く言われているが、おそらく無意識に同じようなことをやっている筈だ。異能の正体なんてそんなものだ。

 

 

 カウンターを狙っている相手の懐に、必中で斬りこむとして。強引にねじ伏せることは可能だろうか? タイムスキップを併用すれば疑似的に当たり判定を消すことはできる。だが、既にタイムスキップを見られている。

 切り札は最後まで取っておくべきだった。だが使わなければやられていた。

 相打ちOKならいけそうなんだがな。

 

 逆に奴が強引に飛び込んできた場合。前回はカウンターで余裕だったが、あいつもそこまで馬鹿ではあるまい。

 必中なら当たり判定のない敵でも攻撃できる。向こうから斬り込んで来てくれれば、確実に仕留めてやる。

 可哀そうだが学習能力のある敵を生きては返さん。

 

 奴らの仲間が宇宙にたった三機という訳もなさそうだし、そう簡単にケリがつくとも思えんがな。

 ただまあ、そんなに数は多くないだろう。こいつらが百機もいれば、銀河連邦なんてとっくの昔に滅びているだろう。

 

 

 頭の中で何度となく切り結び、無駄な動きを排除し、あるいは追加していく。

 勝負において最適解は悪手だ。動きを読まれてしまう。裏の裏まで先読みすれば、それでもいいんだけどな。

 最後は機体性能の差と運で決まる。

 

 今の俺は頭の芯まで冴えわたっている。未だかつてここまで調子の良かったことはない。明鏡止水の境地とでも言うのかなあ。

 

 何も考えず斬り込めば、案外あっさり勝てるかもしれない。

 だが考えれば、それがあり得ないこともわかるんだ。

 

 だからただ待つ。ひたすら待つ。

 ゲームと違って実戦は非情さ、時間切れドローなんてルールはないからな。

 

 俺の精神力は凄い勢いで擦り切れていく。敵だってそれは同じ? わかるもんか、宇宙人だからな。

 精神が限界を迎える直前には、相打ち狙いで斬り込むさ。だがそれまでは諦めない。

 

 死ぬのは嫌だが負けるのはもっと嫌だな。おかしいじゃないか、俺はそこまで勝負に拘るタイプだったか?

 

 ゲーセンの雑魚プレイヤーだった頃は、好きなだけ負けることができた。そりゃあ負ければ悔しかったし、財布にダメージを受けたが、それだけだ。

 大会の勝負なんかは負けられない戦いだと思っていたが、笑えるよな、負けても死ぬ訳じゃなかった。ヌル過ぎるにもほどがある。

 

 今じゃあ自分の命だけじゃなく、仲間の命とか、地球の未来とかまでかかってるからなあ。それこそ負けられない。なんだったらカニメカの星の運命まで背負いこんでる? 俺も随分偉くなったものだ。

 

 いや、動物だって子を守るために命懸けで戦うじゃないか。単純な闘争本能か。単純結構、こういうのはシンプルでいいんだよ。

 

 目の前に敵がいる。不思議な関係だな、あいつも俺も全身全霊で相手のことを考えているんだ。

 闘争が生命の輝きだとすれば、今この瞬間、俺達の存在は宇宙に刻まれた。

 

 昔誰かに、今日世界が終わるなら何をするか聞かれたことがある。滑稽な質問だな、命の長さで生きる意味なんて変わらんだろうに。

 あの時俺は何て答えたんだっけか?

 

 

 どれ程時間が流れただろうか。

 奴の殺気が揺らいだ? カウンターを当てるべく剣を振るう。

 

 何故か未来が見えない、ああ、負けたな。空振りしてしまえば俺の勝ちはない。あとは強引に相打ちに持ち込めるかどうかだ。

 

 相手がどこへ移動しようと必中は当たるんだ。

 

 だが、追撃を思いとどまる。奴の存在が消えている。まさか自爆した?

 あるいはこの宇宙からエスケープしたのか? いや、別の宇宙ってなんだよ? 宇宙は一つだろ?

 

 

『勝ちましたね』

 

「そうなのか?」

 

 まあ、相撲だって土俵から出れば負けだしな。カブトムシも逃げ出したら負けだ。

 

『彼らは故郷に戻りました。しばらくはこっちに来ないでしょう』

 

「奴らの故郷ってどこだよ?」

 

 なんでベティちゃんが知ってるんだよ?

 

『こことは違う別の宇宙です。宇宙にもいつかは終わる時が来る。彼らは消滅を恐れて他の宇宙へ生息域を拡大しようとしたのです』

 

 ベティちゃんがいつになく饒舌だ。さては俺がカウンター狙いで待ち構えている間、ずっと奴とオハナシしてたな。

 

 なんだよ、俺の独り相撲だったのかよ。超頑張ってたんだが? 明鏡止水の境地とか、恥ずかしくなるじゃないか。

 

「それで、奴らは侵略を諦めたってことか?」

 

『自分達が蒔いた種が力強く育っているのを確認できたので、満足して帰りましたよ』

  

 種? カニメカの星で園芸でもしてたんだろうか? 良く分からんが帰ったのならいいか。

 

 宇宙の終わりを心配する侵略者ねえ。随分心配性な奴らだな。そんなのずっと遠い未来のことだろ?

 正に杞憂だ。昔、杞の国の人達は、四六時中ずっと空が落ちて来る心配ばかりしていた。杞憂の語源になった昔話だ。

 

 まあ、俺も子供の頃、いつか太陽が燃え尽きるという話を聞いて心配したものだ。その気持ちはわからなくもない。

 大人はそんな心配はしないな。自分が死んだ後のずっと未来の話だ。人類どころか、地球だって滅びているだろうし。

 

 

 何にせよ、ケリはついたらしい。戦闘モード終了だ。

 全身から空気が抜けるように崩れ落ちる。さすがに今回はちょっと無理してたな。寿命が十年は縮んだぞ。

 

 髪の毛が真っ白になってたりするかも……黒々してるが、白髪を一本見つけた。

 

 空腹な筈だが、何も食べたくない。ぬるめに冷やしたスポーツドリンクを口に含む。

 いいね、無理なく水分補給だ。脳に糖分が優しくしみとおるよ。

 

 

 そういえば急に敵が襲撃して来たせいで、憑依用のドロイドを放置して来てしまったな。

 

 一度憑依してしまえば遠く離れても大丈夫だが、ペアリングの際にはドロイドの近くにいなければならないみたいだ。原理は良く分からんが、そういう仕組みなんだろう。

 

 幸い、機能停止状態のドロイドは丁重に扱われていたようだ。ヴァルキリアのパイロット達がわざわざ格納庫まで運んで来てくれたので、再び憑依する。

 

 ああそうだ。ヴァルキリア用の脱出装置を頂こうとしてたんだったな。謎の宇宙人の侵略は中止になったみたいだから、あれってもういらないか?

 銀河連邦の脅威も無くなったしな。なんだ? これで地球は救われたのか? えらくあっさりと?

 

 いやまあ、ついさっきまで大変は大変だったけどな。ラスボス相当の奴が逃げやがるとか、あり得ないだろう。不完全燃焼だ。

 

 ベティちゃんの話だと、奴らは目的を完全に果たして、いい気分で凱旋しやがったらしい。勝ち逃げしたつもりか?

 確かに逃げるが勝ちとは言うが……だったら逃げられた俺は完敗なのか? くそう。

 

 殺気が漏れたせいで、周囲のヴァルキュリアのパイロット達が怯えているが、それでもキラキラした尊敬のまなざしで俺を見つめている。人間臭いドロイドだな。

 そうかそうか、さっきの戦いの凄さが理解できるとは、なかなか見どころのある奴らだ。

 よし、みんなまとめて面倒見よう。どうせバンダリアのパイロットは不足してるしな。

 

 ヴァルキリアからバンダリアに乗り換えるとか、性能が低すぎてガッカリするだろうが、それでも乗る機体がないよりはずっとマシだ。それがパイロットってもんだ。

 バンダリアといえどもエース専用機なら、量産型スキュータム程度のスペックに持って行けるかもしれないしな。

 

 俺の提案は思った以上に感謝された。なんかこいつら、俺を神聖視してないか?

 ドロイドとはいえ、見た目は超美人揃いだからな。チヤホヤされて嫌な気はしない。

 

 リンリン達のハーレムごっこに付き合わされていたおかげで耐性があって良かったよ。こいつらにその気がなくとも、危うく骨抜きになるところだった。

 

 昔、蜂蜜の瓶にスズメバチが飛び込んで来て勝手に溺れ死んだことがあった。あれが本当のハニートラップだな。殺意なき罠ほど恐ろしいものはない。特に俺にとってはな。

 

 


 

 ビリーに土産として切り裂かれたヴァルキリアの装甲を渡してやったら、徹夜で調査していたみたいだ。こいつはやっぱり馬鹿だな。天才の馬鹿? 馬鹿の天才か? どっちでも似たようなものか。

 

 今更調査結果を聞く必要もないのだが、報告したいとスペースコロニーの天ぷら屋に招待された。

 

 昭和の高級な天ぷら屋を再現した店構え。この一軒の天ぷら屋のためだけに建設された専用のスペースコロニーだそうだ。

 ビリーの奴は昭和の文化を超リスペクトしている。現代の日本人のことは小馬鹿にしてるのにな。

 

 このコロニー一つ分のリソースがあれば、おそらく数千人の人間を養える。地上で飢えに苦しんでいる人達が知ったら怒るんだろうな。

 一人でも多くの人命を救う。それも一つの正義だろう。

 だが、ビリーには別の正義があるようだ。そこは価値観の違いって奴だ。

 

 俺はビリーを咎めるつもりはない。この辺の設備はこいつが月から掘り出した資源で建設されている。

 月に移住して働いている労働者達は、それなりに豊かな生活を享受している。鉄の棺桶、バンダリアのパイロット達は昔の俺より贅沢な暮らしを許されている。

 

 地球に残された人間が搾取されている訳じゃないんだ。ただ無視されているだけだな。

 それがいいことなのか悪いことなのか、俺にはわからない。ただ、スペースコロニーで難民が暴れたら簡単に崩壊してしまうからなあ。外壁の厚さは1ミリもないんだ。馬鹿が一人でもいれば全滅するデリケートな世界だ。

 

 天ぷらをつまみながら寝起き顔のビリーから報告を聞く。軌道上の植物工場は順調のようで、使われているゴマ油や野菜類は正真正銘本物だ。ただ土を使っていないだけだな。エビにタイ、フグなんかも直前まで生きていた。フグは毒成分がないので卵巣まで食べられるらしい。数々の戦場から生きて戻って、最後にフグに当たって死ぬとか……それはそれで豪気な人生かもな。

 

「超光速移動の秘密まではわからないが、どうやら今度の連中も銀河連邦と同じテクノロジーを使っているね。確かにビームソードの威力は桁違いだけど、原理はそう変わらないようだ。技術レベルはそう変わらない筈だよ」

 

 ベティちゃんとは違うこと言ってるなあ。どっちが正しいのか。

 別の宇宙の宇宙人が、似たようなビームソードを使っているというのも変な話ではある。俺の使っている時計の針の方なんか根本的に原理が違うからな。本来の用途は武器じゃないけど。

 

 だが、ビームソードが元々あっちの宇宙から伝わった技術だとしたらどうだ?

 リンクスと奴らのロボが、似たようなサイズだったのがどうも気になってたんだ。アニメの戦闘ロボだって、シリーズによってスケールが全然違うからな。偶然の一致とは考えにくい。

  

「なあビリー、宇宙の終わりってどうなるんだ?」

 

「それはとても面白いテーマだね。勿論いろんな説がある訳だが、超天才のボクに言わせれば……」

 

 聞いておいてなんだが、天才の言うことはサッパリ訳がわからない。頭のいい奴は教えるのが下手糞過ぎる。教師には秀才の方が向いてそうだな。

 

 宇宙の終わりどころか、始まりすら意味不明だ。ビッグバンは理解できているつもりだったが、本当に何もないという概念がピンとこない。時間も空間も存在しないって何だよ? 普通、時間はあるだろ? でなきゃビッグバンも始まらないじゃないか。

 

 ビリーだって本当にわかっている訳じゃないだろうが、こいつは数字だけで計算してしまうんだ。

 

 まあ、宇宙には始まりがあったし、終わりも多分あるらしい。そして宇宙は一つだけとは限らないんだそうだ。

 ビリーは他の宇宙に飛び移るのは不可能だと言うが、瞬間移動もしたことのない奴が生意気言うなよな。俺の勘だと多分できる。不可能を可能にするには……気合いだな。

 

 やっぱりあいつらは他の宇宙からの侵略者だったんだろうなあ。そしてオリジナルリンクスやカニメカは多分奴らの同類だ。斬るとマテリアルが出るところがそっくりだし。

 もうカニメカを狩るのはやめておこう。リンクスの仲間かもしれないし、ご先祖様かもしれない。原産地が同じってだけで、人間とカニ程度の関係性かもしれないけどな。

 

「なんかカニの天ぷらが食べたくなった」

 

「いいカニあるよ。ここじゃあズワイガニにタラバガニ、ロブスターなんかも養殖しているんだよ。闘争本能を無くし、高水温にも耐えられるように改造してあるから成長も早いんだ」

 

 それはもう本物のカニじゃないんじゃないか? 培養もののカニ肉よりおぞましいものを感じる。

 

 だが出て来た天ぷらは美味だった。ソフトシェルタイプで殻まで美味しく食べられるのもいい。

 

「美味いな。殻ごとフライにしてもいいかもな」

 

「フライ天ぷら戦争の勃発だね。人間は些細なことで戦争をする愚かな生き物だからねえ」

 

 こいつは何を言っている? まあ、サッカーで負けて戦争した国は実際にあったらしいがな。

 中世までさかのぼれば馬鹿々々しい開戦理由には事欠かない。理由は何だって良かったんだと思うぞ。

 

「そういえば地球の海じゃ次の時代は甲殻類が繁栄しそうなんだって?」 

 

「生態系は元通りにはなりそうにないね。それでも生命は続いていくよ。数万年もすれば魚類のように高速で泳ぎ回るカニが海洋の支配者になっているかもね」

 

 今でもワタリガニとか上手に泳ぐカニはいるけどな。あれ以上となると、マグロやカツオ並みに泳げるカニか? ちょっと想像できないな。

 だが高速で泳ぐイカの祖先は巻貝だ。生物の進化って結構何でもありだぞ。

 

「いや……カニより、残された人類だろ? せっかく生き残れた数億人を、このまま世紀末ワールドに放置しとくのもいかがなものかなあ?」

 

「連中を救うために支配するかい? ボクらは嫌だし彼らだって嫌がるだろう?」

 

 確かに面倒くさい問題ではある。映画だと全ての敵を倒せばハッピーエンドなのにな。

 外敵がいなくなれば、次は仲間同士で争い始めるのが人の業か……敵は生かさぬよう殺さぬようにしなくちゃダメだったんだ。

 

 ああ、今からでも遅くはないか。奴らが自分達の宇宙に帰ったことは、俺とベティちゃんしか知らない。直通のワープゲートは無くなったが、銀河連邦も健在だしな。

 

 攻撃してこない安全な強敵、なんて素敵な。

 

「どのみちキミがいなければ、今の戦力差じゃ一方的に蹂躙されるしかない。地球に残された人類の中から新たな異能者が出現するのを期待してるんだよ」

 

なんだ。別に地球を見捨てたわけじゃなかったんだな。

 

「お前さんのことだから、人間なんてせいぜい労働力としてしか見ていないんだと思ってたなあ」

 

「ハハハ。面白いジャパニーズジョークなんだよ。労働者の能力は作業用ドロイドの十分の一、コストは100倍はかかるんだよ」

 

 そうだったな。コイツはこういう奴だった。

 それにしてもドロイド凄いな。労働力不足も少子化問題も解消じゃないか。あ、人間の仕事がないぞ。

 

「いや、ドロイドは地上へは降ろさないよ。地球人類には閉ざされた世界の中でせいぜいあがいてもらわないと。産めよ増やせよ地に満ちよ。闘争の中から異能者は現れるのだよ」

 

「ひでえ、地球は蠱毒の壺かよ」

 

「その通りだけど言い方が悪いよ。混沌の繭、希望の揺り籠、せめてパンドラの箱くらいにしないとね」

 

 パンドラの甕だろ? あれって一応実話らしいって最近誰かに聞いたような? 思い出せないとモヤっとする。

 まあいいや、こまけぇこたぁいいんだよ。せっかくの酒が不味くなる。

 

「養殖モノのカニはね、危機意識が低いんだ。まな板にのるまで食われることに気づかない」

 

 ビリーがいきなり真顔でそんなことを言う。何が言いたい? 言いたいことがあるならハッキリ言えよ。日本人の悪いとこだぞ。ああ、こいつは元アメリカ人で今は月人だったか。

 

「そんなカニは海では生きていけないな」

 

「だけどいいこともある。狭い水槽でもストレスなしでスクスク育つからね」

 

 野生の動物は飼育が難しいからな。家畜化したカニかあ……イノシシは生きろブタは死ねってことかな?

 確かに、地下シェルターに引きこもっている今の日本人はブタみたいなものか。無政府状態になった北米では野生化したアメリカ人達が物凄い勢いで国土を再開発しているらしい。西部劇の世界だな。

 

 日本人が地上に出る頃には、生まれ変わった地球で浦島太郎になっているかもなあ。何が幸福で何が不幸だったか、結果でしかわからんもんだ。未来のことがわかれば預言者だなあ。そんな異能もあるかもしれない。俺のは一瞬先の未来をチラ見する程度だもんな。

 

 久しぶりに酔うまで酒を飲んだというのに、苦い酒だった。

 人類の未来に希望はあるのか? あっしには関係ないことでごんす。

 

『飲酒運転ですか? 油断し過ぎですよ』

 

「酔っ払い運転だから瞬間移動はしないって。ウソウソ、操縦はベティちゃんに任せた」

 

 最近はちょっとコンビニに行くくらいの感覚で大気圏を出入りしてしまっているなあ。昔の宇宙飛行士が聞いたら呆れるだろうな。

 

 自動操縦のリンクスにも慣れた。特に宇宙では暇な時間が多いからな。できれば寝ていたい。

 平和な時代であれば、むしろ自動操縦がデフォになるだろうな。

 

 平和か、平和は悪くないなあ。俺もいよいよ年貢の納め時……いや、身を固める時が来たかもしれないな。

 帰還したらプロポーズしてみるか。いつでもいいんだけれど、つまり今でもいいってことだ。いいきっかけじゃないか。今できなきゃ一生踏ん切りがつかない気もするしな。

  

 やはり選ぶとしたら……

 

 アリサちゃんだろうな。比較的歳も近いし、結婚願望があるって言ってたし。嫌なら嫌だとはっきり言ってくれるだろうし。

 

 ガリーナやナージャちゃんだと、俺に気を遣って断れないかもしれないしな。

 

 リンリンの奴は面白がってOKしそうだし、それもどうかと思う。

 

 よーし、アリサちゃんに当たって砕けるか。玉砕したらやけ酒を浴びるように飲んでしばらく引き籠ろう。平和だからこそできる贅沢だ。

  

 

 

「タンタカターンふんふんふふーん」

 

 勝手知ったる地下シェルターの通路を、鼻歌を歌いながら歩く。

 至る所で工事中だ。急ピッチで要塞化されつつあるな。一度襲撃されてるからなあ。

 

 リンリンはやっぱり執念深くて、やられたら百倍返しだ。俺の知らないところで容赦なく復讐してたみたいだな。証拠は何もないけど。

 千人殺せば英雄か。常人だと精神的に耐えられないんじゃないか? 俺も沢山殺しているが、もっぱら地球人以外だし、専守防衛だし。

 

 まあ、きっちり復讐するのも解釈次第では専守防衛だ。弱肉強食の世界では舐められたら終わりだ。余計な争いを減らすためにも有効だ。

 復讐の連鎖を断ち切るために、徹底的に根切りまで行う。それがリンリン。水を得た魚のように、黄昏の時代に適応してやがる。

 

 ちょうど夕食時で、女の子達は皆で鍋を囲んでいた。ここでもまたカニかあ。

 カニしゃぶ、カニすき、カニちり、揚げ物もいいがカニと言えば鍋物だろう。

 

「ポン酢とゴマダレどっちがいい?」

 

 アリサちゃんが意外に鍋奉行だ。お、牛しゃぶの鍋もあるのか。さすがにカニは飽きたのでそっちに行くか?

 

「鶏の水炊きもありますよ」

 

「湯豆腐もおますえ」 

 

 鍋バイキングかよ。ボルシチや火鍋まであるぜ。

 面白い。この場合、味の薄い鍋から順に箸をつけていくのが正解だろうな。でないと繊細な味がわからなくなる。

 となると湯豆腐から初めて最後は火鍋だな。リンリンの奴はいきなり火鍋に手を付けているが、こいつは寿司だって好物のアナゴから食べ始めるしな。それで名店の板前さんと喧嘩になったこともある。ひどい奴だ。

 

「む、この湯豆腐。魯山人風引き出し昆布の技法を使っているな」

 

「さすがやなー」

 

 なんのことはない。ナンシーの手元の顆粒だしのパッケージが見えただけだ。爺さん監修の新製品で、大層な名前をつけてはいるが、要するに薄味なんだろう? 美味けりゃ何だっていいんだよ。

 ともかく湯豆腐は美味い。備蓄物の丸大豆を使っているんだろうな。

 

 ブラック企業勤めでもさすがに湯豆腐くらい普通に食えたが、今となってはそれすら特権階級の贅沢だ。

 死の灰で汚染された大地で育った大豆も輸入されているようだが……安全性は確保されているので即死するわけじゃない。常食すればガンになるリスクが跳ね上がるだけだ。

 

 平均寿命が三十になっても、夫婦で二人以上子供を産めば人類は存続できる計算だ。各国政府は若者を早く結婚させようといろんなキャンペーンを始めたな。

 無政府状態になったエリアじゃ、そもそも人類は野獣のように繁殖しようとする。人としての尊厳? 何それ食えるの? ビリーの期待している新人類は彼らの中から生まれて来るのかもしれない。

 

 俺は三十だけどまだ死にたくないなあ。別に旧人類でいいし。ああ、プロポーズするんだったっけ。

 

 アリサちゃんが鍋奉行をしているカニゾーンに向かう。カニと鶏の水炊きならカニの方が薄味だろう? あ、てっちりやクエ鍋もあるのか。フグとクエならどっちが先だ? それが問題だ。カニはその後だ。

 

「始まった始まった」

 

 リンリンが壁の大型スクリーンのスイッチを入れる。なんだ? 外国のニュースみたいだな。

 公開処刑の映像のようだ。銃殺? 最近じゃ珍しくもない。

 それでも飯食いながら見るもんじゃないだろう? 猟奇的過ぎる。

 

「やっぱ血が飛び散り過ぎじゃない」

 

「あたしはCGより特撮派だけどねえ」

 

 リンリンだけならともかく、みんな平然と食べ続けている。ナージャちゃんまで一生懸命に水餃子をはむはむするのを止めない。キミだけは天使だと思ってたのに。

 

 女性は男性より血を怖がらないという噂は本当だったのか? いや、そういう問題か?

 

「ダンナはどう思う?」

 

「食事時に見たくはないな。血が多過ぎだろう」

 

「さすがにプロの目は騙せないかあ。やっぱ不自然だよねえ」

 

 こいつは何を言っている? 改めてニュースをよく見る。

 オーストラリアで政変? 処刑されているのは永世皇帝? って張大人かよ。あの馬鹿ドジ踏んだのか。

 逆らうものを処刑しまくって恐怖政治みたいになってたからなあ。窮鼠猫を噛むって知らんのか。

 

 ランネイを見ると、父親が死んだというのに普段と変わらない。やっぱり養子だったのかな?

 

「平気ですよ。この映像が流されたということは、父は無事なのでしょう」

 

「編集前の映像見る? もっとグロいのも作ったのよ」

 

 うわあ、スプラッターだ。刀で首をはねられるバージョンもある。こうして見ると明らかにCGだな。ビームソードならともかく、実剣はあんな動きでは全然駄目だ。

 

「この映像はリンリンが作ったのか?」

 

「あたしは総監督兼演出よ。実際の作業は下請けに丸投げ」

 

 そういえば、映像関係の会社をいくつも買収していたな。自分達主演の映画でも作ってるのかと思っていたら、フェイクニュース用の動画を受注して稼いでやがった。

 

「何百回も同じ映像を見せられると、どこがおかしいか分からなくなってくるのよね」

 

 三人娘達もずっとダメ出しをやらされていたようだ。全員で嫌になるほど繰り返しチェックしたんだそうだ。見慣れて感覚が麻痺したんだな。

 まあ、ゾンビ映画を見ながら普通にポップコーンとか食べるし、フィクションだとわかっていればそんなものか。

 

「チャンの奴は殺し過ぎたのよ。いいお得意さんだったのに残念」

 

「でもオーストラリアは大丈夫か? あいつがいなくなったらもっと沢山死人が出るぞ」

 

 非常時には独裁は衆愚政治に勝る。それがあるから世に独裁者は絶えることがないんだよなあ。なんだったらヒトラーなんか自分から非常時を作りにいってるしな。ヒトラーの尻尾が多過ぎる件。

 

「父もこれに懲りて、コオロギでも愛でながら穏やかに余生を送ればいいんです」

 

「無理だね。あいつは悪党でも大悪党よ、死ぬまで走り続ける男さ。止まれる訳がない、魂が疼くのね」

 

 リンリンの言葉に、雷を受けたような衝撃を受ける。

 そうだよな。魂が疼くんだ。わかる。

 

 ハハ、俺なんかが身を固められる筈がなかった。大人しくじっとしていられないに決まっている。結婚相手にも迷惑がかかるじゃないか。

 リンクスと出会った日から、俺は戦士なんだ。畳の上で死ねるもんか、いずれどこかの戦場で屍を晒すことになるだろう。

 

 だいたい、モヤっとしてたんだ。良く分からない理由で勝ち逃げされて放っておけるか? 別の宇宙まででも追いかけて決着つけてやる。

 宇宙人達を放置しておけば、そりゃあしばらくは平和だろうさ。それがいつまで続く? 一年か? 千年か? 奴らの気分次第じゃないか。

 

 中途半端に数世代平和が続けば逆にヤバイ。戦いを忘れた人類はひとたまりもなくやられるぞ。

 

「俺の、俺達の戦いはこれからか……」

 

「伝説の最終回みたいな台詞ね」

 

 最終回かあ。人生の終わりは死だと思っていたが、地球人類の終末はどうなるんだろうな? 永遠はないんだから、いつかきっと来るはずなんだ。それでも滅びる時も前向きだ。人類頑張れ。

 

 ああ、なんかちょっと宇宙人達の気持ちが理解できたかもしれない。あいつらも本気で別の宇宙に移住する気はなかったんじゃないか? ただ、僅かな可能性を残したかっただけなんだ。

 未来が完全にゼロでなければいい、そんな感じ?

 

 ボイジャーに文字盤を積んで外宇宙に飛ばしたのも、最終戦争で人類が滅んだ後に何かを残したかったのかもしれない。

 宇宙人に侵略される危険を予想できなかったんだろうかねえ? 地球人同士ですら信頼できないというのに、不用意な真似をしてくれる。雉も鳴かずば撃たれまい。アメリカ人は知らんのか?

 

 鶏の水炊きは、おろしポン酢で頂く。

 アツアツのかしわに冷たい大根おろし。味だけでなく温度差までが美味しい。

 鼻に抜けるユズの香り。鳥の脂の甘いにおい。

 よく煮込まれた鶏肉の心地よい歯ごたえ、皮はクニュクニュトロリ、そこに大根おろしの舌触りが加わる。

 

「え? 動画撮影してるの?」

 

「ダンナがあまり美味しそうに食べるので」

  

「駄目よ。オーストラリアの反乱のきっかけは料理番組だったじゃない」

 

 張大人が満漢全席を食レポしたら、国民の不満が爆発したようだ。娯楽を与えるつもりが、飢えた民衆を煽ってしまったようだな。

 

 なんかくだらない理由過ぎてがっかりだよ。

 

 パンがなければお菓子を食べればいいのにと言ったらフランス革命が起きた、という話は有名だ。事実ではないらしいが。

 満漢全席で銃殺になった男は歴史書にどう書かれるんだろうな?

 

 俺も他人事ではないか。百万人の美女を侍らせているとか、一個師団の敵を二刀流で蹴散らしたとか、訳の分からん噂に事欠かない。機関銃の弾を避けたってのは本当だが、運次第では誰にでもできることだ。

 人間一人の力なんて大したことないのにな。生身の俺はバンダリア相手でも苦戦するぞ。所詮そんなもんだ。

 

 そろそろおじやでしめたいが、火鍋まで行くと胃袋に余裕がなくなってきた。それに鍋奉行をしていたアリサちゃんが酔っ払って轟沈したので、闇鍋モードに突入してしまっている。

 基本、食える食材ばかりなので、不味くはない。というか美味いことは美味い。

 

 火鍋に湯豆腐が飛び込んでも違和感ないな。水餃子が入っても順当な感じだ。クエやフグは繊細な味が駄目になると思ったが、面白いコラボが楽しめた。勿体無いオバケが一個旅団で突撃してきそうだけどな。神をも畏れぬ行為だ。

 

 それにしても皆良く食べる。結局、スープまで残さず飲み干してしまった。というか煮詰まったスープが極上だったな。

 ナージャちゃんは鍋ごと抱えて飲み干していた。お行儀が悪いと注意しようかと思ったが、よそ行きモードもちゃんとできる娘だし別にいいか。

 視線が合うと真っ赤になってうつむいた。かーわいー。

 

 リンリンを筆頭に他のメンバーはお行儀が悪いどころじゃない。改造された三人娘も、今までの分を取り戻す勢いで食ったり飲んだりしている。ドロイドボディだと繊細な味まで分からないと思うんだが、あいつら気にしてないな。まあ、本人が楽しんでるなら別にいいか。

 

 無礼講にも程がある? 男だけの宴会ならこんなもんじゃ済まない。

 途中までアリサちゃんが良く支えてくれていたしな。有能な鍋奉行は参謀に向いている。

 酒に弱いのは玉に瑕だが、酒量を越さなければいいだけのことだ。

 

 まあ、リンリンコレクションの酒は美味いからなあ。飲み過ぎてしまうのもわかる。

 死屍累々となった食堂で、鼻歌を歌いながら一人チビチビと杯を重ねる。

 

 フフ、まだまだだ。俺の力はこんなもんじゃない筈だ。

 目指すは宇宙で一番強い奴だ。面白くなってきやがった。


 


こっちの宇宙編 完

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― 新着の感想 ―
続編書いて欲しい
[気になる点] なんか途中から主人公が無双してイキるだけになってつまらんかった。文章も変に淡々?としていて、なんか設定語り付きの独白が延々と続いてる感じっていうか、意味分からんかった。 [一言] 何年…
[良い点] 作者による打ち切りエンド。ちくしょう月一の楽しみだったのに・・・・・・・・・・・・・・ (完結おめでとうございます) [気になる点] 完結後にネタばらしというか、作中でズッと避けていた主人…
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