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限りなく人っぽい何かと銀と金  作者: 美羽
黒色の慟哭
87/178

8-2

Long,long ago

Side:―――






「あーぁ、もうすぐ年末だね」


高校からの帰り道、月はバスで寝たことで凝った体を解すように伸びをした。

少し後ろを歩く陽は彼女のそんな様子を微笑ましく見守りつつ話に相槌を打つ。


「そうだな。学年末の試験勉強はしているか?」


「いや、全然」


「月。役職を任されるのが嫌だからと言って手を抜くのは…」


「それは分かっているけどさ」


真面目な兄の言葉に、自分のことに関しては不真面目な彼女は肩を竦める。

陽はゆくゆく家を継ぐ身。

そのために対外的な部分にはかなり気をつかっている。

それと反対に月は周囲の目を気にせずにただひたすら自分と陽のためになることを心掛け行動していた。

それは端から見れば随分と自己中心的で身勝手な行動のように思えるが、陽からすれば大きな心の支えの1つであり、また月にとっては自らが兄の障害となることの無い、むしろ兄の手助けが出来る最良の関係性だ。

実のところ月と陽が双子であるために、将来どちらが久遠の家を継ぐことになるかはまだ確定していない。

現時点では男子である陽が暫定的に次期当主としてたっているだけで、彼に何かあればその座はすぐに月のものとなるだろう。

けれど陽は妹に当主などという重く苦しい役割を押しつけたくはなく、また月は兄を押し退け地位を奪うような真似はしたくない。

だからこそ陽はひたすら模範的な人格者を演じ(勿論元々の彼の気質がそうであるためにそんなことが可能なのだが)、対して月は自由気儘に振る舞い、そんな二人の行動によって周囲の認識は操作され二人の位置関係がしっかりと確立していた。


「陽が頑張っているのは知っているけれど、たまにはゆっくり休んだ方がいいよ。

もうすぐとは言ったけどまだ少し時間はあるし」


「心配しているのか?」


「当然でしょう?陽の事なんだよ?」


そもそも陽が生徒会長をすることに対しても彼女はあまりいい感情を持っていなかった。

自分はまだいいが、陽は次期当主として普段からかなりの努力を自らに強いている。

そんな中に学校での仕事まで入ってしまえば彼が無理をすることになるのは目に見えていたからだ。


「別に陽が少しくらい休んだって誰も君に勝てないんだから、少しくらいゆっくりしてよ」


「誰も勝てない、というのは俺を過信しすぎだ。

俺はそこまで器用な人間ではないし、何よりかなり優秀な妹がいるからな」


自分の小言に対して悪戯っぽく返された言葉に月は何度か瞬いた。

そして照れたような困ったような、複雑な顔をしつつ振り返る。


「私だってそんなに優秀じゃない。

それに私の兄は私なんかに抜かれるほどヤワじゃないの。

自慢の兄なんだからね」


「……俺もお前が自慢だ」


「本当?嬉しいな………って、違うよ」


ふわりとゆるんだ表情を慌てて引き締め、月は挑むように兄を見つめた。


「少しは休んでって言ってるの!

……それに、その、明日は………」


明日。つまり12月13日は月と陽の誕生日だ。

毎年この日は家族でゆっくり一日を過ごすと決めている。

月としては誕生日くらい日頃の煩わしさから解放されて、陽と穏やかに過ごしたいと思っていた。

けれど陽の様子を見る限りあまり期待は出来そうにない。

彼がやりたいようにするのは月としても喜ばしい事なのだから歓迎したいと思っていても、やはり落ち込むものは落ち込むし寂しく感じてしまう。


「そんな顔をしなくても、ちゃんと覚えている。誕生日だろう?」


「!」


ぱ、と顔を上げたある意味陽にとってだけは分かりやすい妹。

その様子に微笑みつつ陽は首を傾げた。


「どこか行きたいところはないか?」


「ある!」


「なら行こう」


「うん!ありがとう」


外出など何日ぶりだろうか。

学校があるというのも要因のひとつだが、それ以外にも二人は家の用事やら何やらでなかなか自由な時間が少ない。

勿論家でゆっくりするのも嫌いではなかったが、月はどうしても陽と行きたい場所があった。


「月、喜ぶのはいいがそのままだと――」


嬉しそうに自分の方を振り向いたまま歩き続ける妹に、人にぶつかる恐れがあり危ないことを陽が伝えようとした矢先。

ちょうど差し掛かった曲がり角で、月は歩いてきた人と思いきりぶつかった。


「きゃ、」


「わっ」


よろける月の手を掴み支えたその相手は、どうやら二人と同じ高校生らしい。

月達の暮らす家の近くに建つ公立高校の制服を纏う青年だった。


「大丈夫ですか?妹がすみません」


「ご、ごめんなさい。前を見ていなくて…」


頭を下げる陽に慌てて月も振り返り青年に謝罪する。

少し明るい髪をした彼はいや、と苦笑しつつ首をふった。


「俺もちょっと急いでたから。

気にしなくて大丈夫ですよ。それじゃ」


本当に急いでいるらしい彼はそう言って軽く頭を下げると小走りで道を進んでいく。


「本当にごめんなさい」


その背にもう一度謝罪の言葉を投げかけた月は彼に怪我が無いかどうかを確かめるために暫く後ろ姿を見つめ続けた。

軽快に走る姿からそんな心配は皆無のようだとすぐに確信したが。


「注意が遅れたな」


「ううん。私が悪いから。

ぶつかった人がいい人でよかったよ」


「確かにそうだな。髪は明るめだったが…」


不良の類いだったらと始めのうち陽は少し心配したのだが、問題なかったようだ。

対して月は髪色には全く意識がいっていなかったらしく不思議そうに首を捻っている。


「そんなに気になるほどだったかな?

私としては髪より目の方が気になった」


「目?特にカラーコンタクトの類いをしている様子はなかったが」


「そっちじゃなくて。

陽みたいな綺麗な真っ黒の瞳だったから。

実際日本人でも真っ黒って珍しいだろう?」


陽がそうということは月も同じく漆黒の瞳を持っているということなのだが、彼女にとって瞳の色は兄と同じものという認識しかない。

そしてその色の瞳を持つ人間は彼女の周囲にはいなかったために特にあの青年の瞳が目についた。

他人に興味を示さない月には珍しくその容姿もきちんと脳裏に残っている。


「……お前はもう少し違うところを見ろ」


「照れなくてもいいのに」


「………」


照れてはいない。

そう反論したくとも出来ない陽は、それを誤魔化すように月の手を引き再び家までの帰り道を歩き始めた。

月もそれに対して微笑みつつも特に何か言うことはしない。

彼女の兄がこと月の言動に対してだけ過剰に照れるのは分かりきった事実だ。






「ただいま」


少しして家に到着した二人は同時にそう言って玄関をくぐる。

けれどそれに返ってくる声はなく、月達もそれが当然のことの様に室内へとあがった。


久遠の家は由緒ある家柄であるために屋敷はかなりの大きさを誇っている。

勿論普段から家の細々とした用事を受け持つ専用の人間がいるのだが、二人はあまりそういった他人が家の中にいることを好まず大きな家での催しごとでもない限り基本的には家の掃除だけを頼み、仕事が終わればすぐに帰るように指示を出していた。


「夕飯はどうしようか?」


「今日は俺の担当だったか……何か希望は?」


「湯豆腐」


それぞれ自室に荷物をおいて普段着に着替えた後、この家では日常のひとつとなっている食事の話へ。

使用人に頼んでいるのは客間や応接室、キッチンなどの掃除のみで自室には触らせない。

そして食事をつくるのも余程忙しくなければ自分達でと決めているために、二人で一日おきにローテーションして食事の用意をするスタイルが定着している。

この日は陽が担当で、食べたいものを問う彼に月はなんとも微妙な要求をした。


「そんなものでいいのか?」


「いいの。それに明日は出かけるから、今日はあっさりしたものを食べておきたいんだ」


「……そういえば行きたい場所があるということしか聞いていなかったな。一体どこへ行くつもりなんだ?」


出掛けるということは外食をするのだろうし、ならばそれなりのものを食べるのだろう。

それを考えれば前日にまでこってりとした食事を摂りたくないというのは陽も同感だ。


「うん、最近近くに大型の商業施設がオープンしただろう?」


「オープンしたと言うか……それに融資したのは俺達だろう」


その通りだった。

久遠家に対してその商業施設の代表者から融資の申し入れがあったのが約二年前。

自宅の近くに大規模な施設が出来るのは静かな日常を好む二人にとってそこまで喜ばしいことでもなかったのだが、その利便性と施設の計画に融資したとして損はないだろうと印を押したのだ。

従ってその商業施設について二人は既にそれなりの知識を持っているし、オープン前にも一度視察という名目で訪れている。


「いいの。あの時はまだ入っている店舗は開いていなかったし、他の客の様子とかを見てみるのも損じゃないじゃないか」


「という名目で、誕生日のプレゼントを見繕おうと?」


「………分かってても、そういうのは言わないでよ」


ある意味分かりきっていたことではあるが、やはり月の思考は兄にただ漏れだったらしい。

悠然と笑む陽に唇を尖らせた彼女はそっぽを向いた。

そんな様子の彼女に近づき、陽は機嫌をとるように髪を撫でる。


「俺も何か月に買いたいし、丁度いい。

何か欲しいものがあったら遠慮なく言ってくれ」


「陽が言ってくれるならね」


ふ、と苦笑して、月が甘えるように彼によりかかる。


「今年は叔父さん達、間に合わないんだっけ?」


「あぁ。どうやら仕事が長引いているらしい。

それでも親族が集まる明後日の祝いの席にはどうにか間に合わせると言ってたぞ」


「そっか。まあ私達ももうそんな事で駄々をこねるような子供じゃないし」


「俺としてはむしろ駄々をこねてもらいたがっている様に見えたが」


「叔父さんが?……有り得るね」


くすくす笑った月はそのまま視線をリビングテーブルの上に置かれた写真へと目を向けた。

そこには幼い月と陽、そして彼等の父母が映っている。


「俺も、いつでも月の駄々を聞く準備は出来ているつもりなんだが」


「ふふっ、そんなの私だってそうだよ?

特に陽はなかなか弱音を吐かないから、叔父さん達だってこの間心配していた」


「よりにもよって月にそんな事を言われるとはな。

………寂しいなら、寂しいと言っても構わない。せめて俺には」


「―――馬鹿だね。寂しくなんてないさ」


月と陽の両親は彼等が幼い頃に交通事故で他界していた。

それによって久遠の本家筋は二人だけとなり、周囲からの重圧は真っ直ぐに幼い二人へと向かうことになる。

同時に久遠の後継者という地位を狙う親類も増え、幼かった彼等は一気に混乱に陥った。

そんな彼等を家族として迎え入れ、久遠の後継として相応しくなるよう教育を施し、同時に心無い一部の血縁から守ったのが二人の父の弟にあたる叔父である。

従って本来この家には月と陽、そして叔父一家が住んでいるのだが、叔父一家は現在仕事で海外へ。

どうにか二人の誕生日に間に合わせ帰ってこようとしたが、どうにも商談が長引き足止めをくらっている。


「陽がいるんだから寂しいことなんて何もないよ」


「強がりでは無く、か?」


「どうだろう。確かに両親が恋しい時もあるけれど、いつだって陽が傍にいてくれるし。

一応私としては強がっている自覚はない。でも君や叔父さん達から見ると違うのかな?」


月にとって確かに両親はかけがえのない存在であった。

幼い頃の記憶しか持たないとは言え、それは紛れもない真実。

けれどそんな両親以上に彼女にとって双子の片割れである兄は特別な存在と言える。

いつだって傍にいる大切な人。

自らを支え自らも彼を支え、そうして共に生きていくべき半身。

確かに叔父一家の存在も彼女の心の支えになってはいたが、それとて陽と比べれば些細なものだ。


「いいや。それでも心配になる」


そしてそれは陽も同じこと。

父と母を喪い、それでもこうして心穏やかに過ごせるのは間違いなく今はたった一人となった家族がいたから。

きっと月がいなければ陽は今生きていなかっただろう。

それ程に大切で、代わりの利かない特別な存在。

二人をつなぐ血と肉、そして精神の繋がりはとても強固で、他のいかなる親しい人間だとしてもそれを断ち切ることは出来ないだろう。


「月は周囲には一見自由に振るまうが、あまり俺に対して遠慮せずに要求をすることが少ないからな」


「そう?そんな事ないと思うよ?」


「いいや。実際求められるのも些細な事ばかりで、俺としてはもっとお前を甘やかしたい。

それこそ父さんや母さんの分までな」


髪から頬へ移った陽の指先が月の目元を優しくなぞる。

こうして触れるのは陽の癖のようなもので、彼女もそんな彼の仕草が好きだった。


「だって陽は私が何か言う前に私がして欲しいことをするんだもん。

それじゃあ何も言えないのも無理はないじゃないか。

大体それで言ったら君だってなかなか私に甘えてくれない。

確かに陽の方がお兄さんなんだろうけど、私達は双子なんだから君だって私に甘えてよ」


「甘える、か。俺は案外月に甘えているんだが」


「全然足りない」


「そうか。……じゃあ、夕飯の準備を始める時になったら起こしてくれ」


不意に陽が手を離し、そしてソファに座る月の太腿を枕に横たわる。

突然の彼の行動に思考が追いつけない月はしばらくの間目を瞬かせ横たわって眠るように瞳を閉じる陽を見下ろし―――ついで、クスリと笑った。


「別に、そんなに無理して甘えなくたっていいのに」


「無理はしていない」


「本当?」


甘えて欲しいという自分の甘えた要求を呑んでこうしてくれたのだろうと月は踏んだのだが、返ってくるのは否定の言葉だ。

これも陽のやさしさによるものという可能性があるが―――


「俺は案外甘えていると言っただろう?

こうやって月と一緒にいることが一番落ち着く。

だから今も甘えている最中だ」


「私とが一番って、本当に?」


「………疑うのか?」


月としてはからかい半分で投げた言葉に、存外陽は気分を害したようだ。

む、と睨まれて、それには彼女も降参というように肩を竦める。


「ごめんごめん。でも一緒にいて落ち着くのは私だけじゃ無いはずだろう?」


「………まあ、それはそうかもしれないが…一番は月だ」


「それは光栄だな。――ね、陽。叔父さん達早く帰ってくるといいね」


「………月」


陽の眉間にどんどんしわが寄っていく。

それを笑いながら指でのばして、月は小首を傾げてみせた。


「陽だって叔父さん達の帰りを待ちわびているだろう?」


「それは、そうだが……何だか含みがないか?」


「ううん、別に。………あーぁ、彼氏でもつくろうかな」


「彼氏?お前が?だが―――」


「あはは、冗談だよ」


月が何でもない、不意に頭に浮かんだだけの言葉を唇にのせると、陽は驚いた様だ。

その気持ちは十分理解している彼女はすぐにそう言って笑う。

月は陽にべったりだ。彼以上に慕う男性など存在しないし、これからできるとも彼女には思えなかった。

この年で一生独り身なんじゃないだろうかと考える程。

それは彼女の周囲も同様で、ある者はそれを心配し、ある者はそれを喜び、そしてある者は静観している。

ちなみに陽も静観している者の一人だ。

それに月としてはその相手を一番に愛せるかどうかはともかく、恋人をつくることや結婚することに対して特別否定的な感情を持っているわけでは無い。

ただひとえに普段から陽が傍にいるためそのような相手が出来る機会が甚だしく失われていることが生涯独り身という未来構想を抱かせる原因だった。

なので将来的に久遠家のため誰かと婚姻を結べと言われれば自分はそれに従おうと、少なくとも月は考えている。

尤も陽としては可愛い妹を彼女が愛してもいない男の下に嫁がせるなど考えることも許しがたいと思っていたが。


「私は陽が幸せで、その幸せな君を見ることができるならそれでいいんだ。

君を幸せにするのが私じゃなくても構わない。

ただ陽の笑顔が見られればそれでいいの。

私達は家族で双子だから、他の誰だって敵わない絆を君と持っているって確信しているから、それだけでいい。

勿論いつだって君を助けたいし、君の傍にいたいけど」


「………俺も、お前が幸せでいるところを見ていたい。

ずっとずっと、他人が許されない一番近くで」


二対の漆黒の瞳から注がれる視線が交錯する。

同じ色彩、同じバーツ、同じ血肉を持つ唯一。


「君と双子でよかった……」


こうして傍にいるといつだって感じるその存在に、月も陽も安堵する。


「俺達はずっと同じだ。ずっと傍にいて、お互いの半身でいる」


「うん。これまでも、これからも、寂しく感じることなんてないくらいずっと傍に。

それこそ死ぬまで一緒にいようね。だって私達は同じだから」


「約束か?」


うっとりと目を細めた陽が片手を持ち上げ小指を差し出す。

幼い子供がするような仕草だが、二人にとってはこれが相応しいように思えた。

死が二人を別つまで。

まるで婚姻の儀式のようなそれに、けれど肉欲は一切無くただ真摯で純粋な想いのみが漂う。

自分よりも少し骨ばった男のそれに小指を絡め、月は美しく微笑んだ。

それこそすべての幸福を得たようなそれで。

微笑みは伝染し、陽も全く同じそれを美しい顔に浮かべる。


「死ぬまで傍にいる。俺達はずっと」


「絶対に離れない。だって特別で大切な唯一の人だから」


絡まった小指はしばらく離れずに、穏やかな沈黙がその場を支配した。

この約束は二人の秘め事だ。

尤も周囲の人間にこれを告げたところで今更何をと笑われるだけだろうが、それでも二人だけの秘密にしておきたい、それ程大切な約束だった。


「何だか、一番のプレゼントをもらってしまったみたい」


ぽつりと月が呟くと、陽も少し考えた後同意する。


「そうかもしれないな。この約束が今までで一番だ。

だがこれだけじゃ足りない。明日、何か買うのは絶対だ」


約束も大切だが、形として残るようなものをあげたい。

それこそ今日の約束の証に。

そう願うのは陽だけではなく月も同様。


「うん。陽も欲しいもの、ちゃんと考えておいてね」


「わかっている」


二人はもう一度、幸せそうに微笑んだ。


「………明日、楽しみだね」


「あぁ」


強い繋がり。

同じ血肉を分けた者達。互いを想いあう心。

それらは二人を支える確かな柱だ。

互いの存在があったからこそ二人はこうして穏やかに生きていられた。

周囲からの重圧にも、寂しさのつきまとう現実にも、悲しい過去にも屈することなく過ごすことができた。




―――けれど、だからこそ二人はどこまでも脆いと言えた。

その繋がりが、かけがえのない唯一が喪われてしまった時。確かに彼等は壊れたのだから。




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