表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『クロノ・レガシー:0.1秒の建国記』 ~最強無気力な転生聖女は1000年の夢を現実に変える~  作者: Zacku


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/118

第98話:『パパ、マンモスになる。 ―野生の叫びと、おたまの鉄槌―』

お母さんの手編みセーターに宿った、1億年前の魂。

パパは一瞬にして「リビングの王者」として覚醒しかけましたが、お母さんの「献立の誘惑」と「おたまの衝撃」の前には、古代の巨獣すらも平伏すしかありませんでした。

「野生」よりも「晩ごはん」が強い。それが九条家の絶対的な生物学的序列なのです。

「……リィナ。……パオォォーン。……見てくれ、このセーター。……鼻が、鼻が伸びて止まらないんだ。……パオッ」

リビングで、お母さんお手製の「マンモス100%セーター」を着たパパが、象のような咆哮を上げながら、長い鼻でリモコンを器用に操作していた。

「パパ、それ以上鼻を伸ばすとテレビの画面割れるから! お母さーん! パパが絶滅したはずの野生に目覚めちゃったよ!」

リィナが叫ぶと、キッチンから(神具:黄金のおたま)×(属性:言語の統制)×(印:しつけの極致)を構えたお母さんが、殺気と共にスライディングで現れた。

「ちょっとパパ! 何が『パオォーン』よ! 言葉が通じないなら、晩ごはんの献立ハンバーグも理解できないってことねッ!!」

「パオォ……(ハンバーグは食べたい……)!?」

パパの瞳が、野生の恐怖と「食欲」の間で激しく揺れ動いた。

『リィナ。……セーターに宿った「マンモスの残留思念」が、私の脳幹を直撃して、DNAを原始時代に書き換えているんだ。……(属性:猛獣化)×(事象:文明の喪失)×(印:牙の再生)。……よし。今、私はリビングを「サバンナ」として支配――』

「うるさいわね! (お母さんの教育的指導)×(印:おたまの反響音)×(強制:日本語モード)! 象の鼻でリモコンをベタベタ触らないのッ!!」

お母さんがパパの額を「コーン!」とおたまの裏で叩いた瞬間。パパの脳内に、マンモスの咆哮をかき消すレベルの「お母さんの小言(※超高周波)」が直接インストールされた。

「(印:進化の強制)×(属性:人間への復帰)×(投げ銭:マンモスへの消臭スプレー)!」

リィナが指を鳴らすと、セーターから漂っていた「獣臭」が消え、パパの伸びた鼻は「シュルシュル」と掃除機のコードのように巻き取られて元に戻った。

「……はぁ。助かった。……でも、お母さん。……さっきのおたまの一撃で、私の脳内から『マンモスの記憶』と一緒に、『今日のゴミ出しの記憶』も消えちゃったみたいで……」

「……そんなわけないでしょ。今すぐ行ってきなさいッ!!」

結局、パパは野生の力(怪力)を使って、巨大なゴミ袋を軽々と運び出しながら、トボトボと集積所へ向かうのでした。

第98話、ありがとうございました!

「鼻が掃除機のコードのように戻る」パパ(笑)。

お母さんのおたまは、脳内を洗浄して強制的に「主夫」に戻す、ある意味で最強の洗脳デバイスですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ