第94話:『天国vs地獄、仁義なきサウナ戦争。 ―後光より、オートロウリュ―』
地獄の快適化に焦った天界。神々の威信をかけたリゾート開発が始まりますが、お母さんの「サウナ愛(とシビアな査定)」の前では、黄金の装飾も天使の歌も「無駄なコスト」。
「奇跡より、オートロウリュ(熱波)」。お母さんの放つその真理により、天国と地獄は「信仰の場」から「全宇宙最強のサウナ激戦区」へと変貌したのでした。
「……パパ。空から『天使の羽根』じゃなくて、『高級アロマの熱波』が降ってきてるんだけど。天国、火事?」
リィナが庭でフェニックス君(※聖騎士・兼・足ツボマット担当)と涼んでいると、雲の上から「10、9、8……オートロウリュ、開始!」という、場違いな電子音が鳴り響いていた。
『リィナ。……地獄が快適になりすぎて、天国の『顧客(亡者)』が全員、地獄へ流れてしまったんだ。……(印:天界の危機感)×(属性:負けず嫌い)×(印:リゾート開発)。……よし。これで、天国は全知全能の力を注ぎ込んだ「超高級・天空スパ・ヘヴン」へとリニューアルされたよ』
「九条様! お願いです! うちの『黄金の癒やし(サウナ)』を体験して、地獄より上だという『お墨付き』をください!」
主神(※前話でニート化)が、金のバスローブ姿で地上へ降りてきて、お母さんに泣きついた。
「黄金? そんな成金趣味のサウナ、落ち着かないわよ! (お母さんの厳しい査定)×(属性:コスパ重視)×(印:主婦の勘)! いい? サウナで一番大事なのは、豪華さじゃなくて『水風呂の温度』と『整いスペースの風通し』なのよ!!」
お母さんが、黄金のサウナを一閃。**(神具:換気扇)×(属性:強制排気)×(印:ただの蒸し風呂)**を発動させ、天界の過剰な演出(後光、天使のコーラス)をすべて「無駄なコスト」としてカットした。
「(印:地獄の対抗心)×(属性:アウフグース(熱波))×(投げ銭:閻魔大王のブロワー)」
リィナが指を鳴らすと、地獄の底から「地獄の熱波師・閻魔大王」が、巨大なブロワー(工業用)を手に参戦。
「ガハハ! 天界の温いサウナなど、我が『業火ロウリュ』の前では、ただの湿気った部屋だ! 亡者たちよ、ととのうがいい!!」
天国(天空スパ)vs 地獄(スーパー銭湯)、前代未聞の「サウナ集客バトル」が勃発。神々は「聖水(水風呂)」を極限まで冷やし、鬼たちは「針の山(足ツボ)」の角度を追求し始めた。
「……あーあ。天国も地獄も、お母さんの『整う』の一言に支配されちゃった」
「いいじゃない、みんなで健康になれば! ほら、天国も地獄も、風呂上がりの『フルーツ牛乳』の安さで勝負しなさいッ!!」
お母さんの仕切りにより、天界と冥界は「信仰」ではなく「風呂上がりの一杯」の価格競争へと突入するのでした。
第94話、ありがとうございました!
「閻魔大王のブロワー(工業用)」という、絶対に「ととのう」どころか焼き尽くされる熱波(笑)。
「フルーツ牛乳の安さ」で神々を競わせるお母さん、最高に面白いです。




