第69話:『マネーロンダリング。 ―黒い資金も、柔軟剤で真っ白に―』
マネーロンダリングを「洗濯」と勘違い(?)したお母さんの猛攻。
パパの神改造洗濯機によって、組織の黒い資金も、彼らのドス黒い性格も、全て「ひだまりの香り」と共に真っ白に洗い流されました。
九条家に手を出した悪党は、最終的に「清潔感あふれるボランティア活動家」へとジョブチェンジさせられる運命なのです。
「……パパ、玄関のチャイムが『不吉な重低音』で鳴ってるんだけど」
リィナがベランダで時価数京円のマツボックリを裏返していると、家の前に黒い霧のような次元ゲートが出現した。そこから現れたのは、全身を高級な影で包んだ、異次元の金融犯罪組織『マネロン・ブラック』の幹部たちだった。
「九条家にある莫大なマツボックリを、我が組織の特殊な洗浄技術で『出所不明の清浄なエネルギー』に変換してやろう。手数料は9割だ」
「あら、洗浄? ちょうどよかったわ! 昨日の大掃除で雑巾が真っ黒だったのよ!」
お母さんが割烹着をなびかせて、玄関に飛び出してきた。
「ふん、無知な主婦め。我らが行うのは『資金洗浄』……」
「うるさいわね! 洗浄っていうのはね、(お母さんの洗剤選び)×(温度:40度ぬるま湯)×(印:頑固汚れ落とし)! これが基本よ!」
お母さんが指を鳴らした瞬間、庭に置いてあった全自動洗濯機(パパが改造した神具:『アクア・ゴッド・ビート』)が、ブラックホールのような吸引力を放ち始めた。
「ぎゃあああ! 体が……組織の裏金(暗黒物質)が、高濃度酸素系漂白剤で分解されるぅぅ!!」
組織の幹部たちは、その邪悪な野望ごと洗濯機の中へ吸い込まれ、**(回転:高速遠心分離)×(すすぎ:聖水100%)**の猛攻にさらされた。
『リィナ。……彼ら、文字通り「心を洗われて」いるね。……(印:邪念の脱水)×(印:柔軟剤:ひだまりの香り)。……よし。これで、彼らは二度と悪いことは考えられない「ふわふわの善人」に書き換わったよ』
パパが乾燥ボタンを押すと、洗濯機から出てきたのは、真っ白なシャツを着て、顔から毒気が完全に抜けた、おひさまの匂いがする「好青年たち」だった。
「……僕たち、今まで何を……。これからは、ボランティアで公園のマツボックリを拾って、お年寄りに配ります……」
「そうよ、その意気よ! ほら、柔軟剤のサンプルあげるから、帰りなさい!」
お母さんは満足げに頷き、改心した元犯罪者たちを笑顔で見送った。
第69話、ありがとうございました!
「マネロン」を物理的な洗濯で解決するという、お母さんらしい力技(笑)。
真っ白に洗われて「柔軟剤のサンプル」をもらって帰る幹部たちがシュールで癒やされます。




