第67話:『ドングリ・ラッシュ。 ―庭の木一本、命と同価値―』
第67話、ありがとうございました!
ドングリのために命を懸けるエリートたちが、主婦の竹ぼうきに一掃される様は痛快です(笑)。
「ゴミ出し日」よりも「不法侵入」が重罪なのは、九条家の鉄の掟ですね。
「……パパ、見て。庭に不審なドローンが100機くらい飛んでる」
リィナが縁側でドングリを選別(※資産運用)していると、九条家の庭を囲むように黒塗りの高級車が並び、ハイテク装備に身を包んだ「国際ドングリ投資銀行」の工作員たちが、クヌギの木を丸ごと根こそぎ奪おうとワイヤーをかけていた。
「九条家のクヌギさえ手に入れば、我らが世界のドングリ発行権を掌握できる! やれ!」
工作員たちが一斉に庭へ踏み込もうとした瞬間、キッチンの勝手口が「ガァン!」と開き、エプロンに「必勝」のハチマキを締めたお母さんが、使い古した**(神具:竹ぼうき)×(属性:不法投棄厳禁)×(印:立ち入り禁止)**を構えて立ちはだかった。
「あんたたち! 泥だらけの靴で庭に入って、クヌギの葉っぱを散らすんじゃないわよッ!! 今朝掃いたばかりなのよ!!」
「フン、主婦か。邪魔だ、どけ! 我々には最新のレーザー兵器が――」
「黙りなさい! (お母さんの雷)×(家庭のルール)×(強制:塩撒き)。――リィナ、パパ! 洗濯物を取り込むから、さっさと片付けちゃって!」
お母さんが竹ぼうきを地面に叩きつけた瞬間、庭の境界線に「絶対的な結界」が展開。踏み込んだ工作員たちは、物理法則を無視して「空き缶のゴミ箱」の中に強制圧縮され、シュレッダーにかけられた紙屑のように丸められた。
『リィナ。……彼ら、ドングリの価値に目が眩んで、お母さんの「掃除したての庭」に土足で上がるという最大級のタブーを犯したね。……(印:資産凍結)×(印:ドングリの芽吹き)。……よし。彼らが持っていた隠し口座のドングリ、全部本物の木に成長させて「没収」しておいたよ』
パパがスマホで「確定申告(強制)」のボタンを押すと、工作員たちの懐から巨大なクヌギが急成長し、彼らの高級車を突き破って森へと変えてしまった。
「……あーあ。また庭がジャングルになっちゃった」
「いいじゃない、これで明日のドングリ相場は安泰よ! さあ、掃除が終わったから、拾ったドングリで高級ステーキ肉(ドングリ1000粒)買いに行くわよ!」
お母さんは、敵の残骸をテキパキと分別し、何事もなかったかのように買い物カゴを手に取った。
第67話、ありがとうございました!
ドングリのために命を懸けるエリートたちが、主婦の竹ぼうきに一掃される様は痛快です(笑)。
「ゴミ出し日」よりも「不法侵入」が重罪なのは、九条家の鉄の掟ですね。




