第117話:『銀河系パッキング。 ―特売の嵐と、惑星用レジ袋―』
「特売」という魔法の言葉で、全宇宙をパッキングしてしまったお母さん。
土星も海王星も、お母さんの前では「詰め放題の対象」でしかありません。
「売れ残りは許さない」。その主婦の美学により、銀河の星々はすべて「誰かの家庭の在庫」となり、夜空はかつてないほどの「大掃除後」の静けさを手に入れたのです。
「……パパ、見て。リビングの大樹から放たれた『特売チラシの波動』に引き寄せられて、宇宙中の主婦たちが乗り込んだUFOが、九条家の周りに大渋滞を起こしてるんだけど。お母さん、土星の環を『レジ袋の持ち手』にして、何を引きずり回してるの?」
リィナがスカイハウスの窓から外を指差すと、お母さんは**(神具:黄金の指サック)×(属性:超高速レジ打ち)×(印:お買い得品の選別)**を駆使し、押し寄せる主婦軍団を捌きながら、銀河の天体を次々と透明な袋へ詰め込んでいた。
『リィナ。……お母さんの「特売チラシ」は、時空を超えて全宇宙の主婦たちの本能を呼び覚ましてしまったんだ。……(属性:全宇宙規模の在庫処分)×(印:惑星の詰め放題)。……よし。今、海王星は「ひんやり保冷剤代わり」として、木星は「家族用のお徳用パック」としてパッキングされたよ』
「ちょっとお母さん! 袋が破けそうよッ!! (神具:特大のセロハンテープ)×(属性:無理やり補強)×(印:お持ち帰り確定)! ほら、そこのブラックホールのお客様! お会計がまだよ! カートの中にアンドロメダ星雲を隠し持ってないでしょうねッ!!」
お母さんが、レジ袋(※宇宙の余り布製)に惑星をギチギチに詰め込み、お婆ちゃんが横から**(神具:赤いマジック)×(属性:半額シール)×(印:売り尽くし)**を天体の表面にペタペタと貼り付けていく。
「ひっ、お、お母さん! 私たちは銀河を司る天体ですよ! 袋に詰められて『重いから底を補強しろ』なんて言われる筋合いは――」
「うるさいわね! (お母さんの袋詰め技術)×(印:デッドスペースの活用)×(強制:エコバッグへの収納)! 太陽なんて、夜になったら『値引き対象』なんだから、黙って袋に入ってなさいッ!!」
お母さんがおたまを一閃させると、太陽は「夕方限定の目玉商品」としてオレンジ色の袋にパッキングされ、宇宙の主婦たちに飛ぶように売れていった。
「(印:銀河系品切れ)×(属性:完売御礼)×(投げ銭:ブラックホールへの領収書投入)!」
リィナが指を鳴らすと、九条家の周りは空っぽの「更地」となり、全天体はお母さんの巧みな営業トークによって、各家庭の「冷蔵庫(銀河の外側)」へと収容されていった。
「……あーあ。お母さんたちのせいで、夜空に星が一つもなくなっちゃった」
「いいじゃない、在庫がハケてスッキリしたわよ! さあパパ、次は空っぽになった宇宙空間を『巨大なコインランドリー』にして、全銀河のカーテンを洗い流すわよッ!!」
お母さんとお婆ちゃんの「最強セールスコンビ」により、宇宙は「完売した空き地」へと格下げされ、新たな家事の舞台へとリフォームされるのでした。
第117話、ありがとうございました!
「太陽を夜になったら値引き対象にする」という、時間外労働(?)への厳しさが光ります(笑)。
星がなくなった空を「更地」と言い切るお母さん、もはや不動産王の風格ですね。




